ドナルド・トランプ大統領が、正式に次期大統領に立候補
これで正式に2期目を目指すことになった。
このニュースと共にNHKは、対抗する民主党の候補を紹介するニュースを流し始めました。
そこで注目されたのが、
ピート・ブティジェッジ候補(Pete Buttigieg)候補 38歳
今回の日本のニュースに出てこないニュースは
【2020年米国大統領選レポート】その3 年寄りと社会主義に偏った民主党予備選挙 超新生 ピート・ブティジェッジ候補(Pete Buttigieg)は、意外性が武器
と題して、人工10万人の市長から立候補 そして今や、第三の男に躍り出たピート・ブティジェッジ候補についてレポートしてみよう
最後まで読んでいただけたら幸いです。
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目次
24人の民主党候補者
「アメリカ合衆国憲法第2条第1節」の規定により
「35歳以上かつアメリカ合衆国国内における在留期間が14年以上で、出生によるアメリカ合衆国市民権保持者」
条件を満たせば、誰でも立候補を表明できます。
というわけで
民主党の大統領候補、正確には、大統領予備選の候補者なのですが、24名という多くの人が立候補している。
人種も様々で背景も様々
立候補の多くは、泡沫候補と言われていて売名目的な人もいます。
結局、米国議会、州知事経験者、勝ち残る場合が多いわけですが、今回の民主党候補であるピート・ブティジェッジ候補(Pete Buttigieg)は、これまでの候補と全く違うところから、登場してきました。
そして驚くべきことに
ジョー・バイデン候補、バーニー・サンダース候補の次
つまり 第三の男として注目を集め始めました。
その男の名前は、
ピート・ブティジェッジ候補(Pete Buttigieg)
37歳
インディアナ州 サウスベンド市長
(人工10万人の小さな街である)
アメリカ建国以来、市長から直接大統領になった人はいない!
名前の読めない大統領候補
ピート・ブティジェッジ候補(Pete Buttigieg)
立候補を表明したことには、ニュースキャスターも読めなかったという話が残されている。
名前が難しいのは、彼のルーツが、マルタ移民だったかららしい。
「”Buttigieg”ってなんて読むの?」
ここから、”名前の読み方が難しい候補”としてバズったと報じられている。
仮に日本語表記で「ブティジェッジ候補」としておきます。
地元では、「ピート市長」と呼ばれていて、彼に聴くところ
「メイヤー・ピート」でいいよ!
ということらしい。
名前の読み方がよくわからない「メイヤー・ピート」にニュースキャスターは、話を聞くうちに惹かれてゆく
「清廉さ」、「話上手」、「話題も豊富」でなんとも言えない魅力があったと言われていた。
正直、小さな街の市長です。
名前の読めなかったニュースキャスターもその数カ月後に全米で名前が知られるようになるとは思わなかったであろう。
華麗なる経歴
ピート・ブティジェッジ候補(Pete Buttigieg)の経歴は、大統領候補に須沢市鋳物だった。
サウスベンド市のカトリック系の名門校 ノートルダム大学で教授を務める両親の下に生まれ
ハーバード卒
ローズ奨学生
オックスフォード修了
マッキンゼー勤務
海軍予備役(Navy Reserve)に登録
サウスベンド市長の在職中にアフガニスタンに7カ月間派遣
高学歴、民間企業、公務、軍経験者
米国市民が大統領に選びそうな経歴です。
2017年1月に行われた民主党全国委員会(Democratic National Committee: DNC)の委員長選に立候補
しかし、多くの支持を取り付けていたのにもかかわらず、投票直前に辞退
インディアナ州は、共和党支持者が多い州ですが、サウスベンド市は、なぜか 民主党支持者が多いという特殊な地域
インディアナ州では、知事は難しいと考え民主党全国委員会に出馬した可能性もある。
取りやめたのは、選挙活動で名前を売るためだったのかもしれない。
ゲイを表明
2019年4月、大統領選挙への出馬を表明した後、ブティジェッジ候補は、夫?であるチャスティン・グレスマンを壇上へ迎え入れる。
これが、彼が、ゲイであることを全米にお披露目した最初の出来事でした。
もともと、2012年からサウスベンド市長を務めていて、2015年の2期目を目指した選挙の前にゲイであることを表明しました。
その時の支持率は、なんと 80%にもなったという。
小さな街の市長、ゲイを表明、37歳の大統領候補、そして読み方が難しい名前(ファミリーネーム)
この異色の立候補者に米国メディアは注目
すでに、夫のチャスティンとともに『TIME』誌の表紙を飾るなど全米で顔を知られるようになってきた。
お年寄りには、「聡明な息子」と可愛がられ、若者からも支持が多い。
LGBTQ関係の運動との関わりも多く、いくつかの団体はすでに彼の支持に名乗りを上げている
中道政治
彼の唱える政治は、
「民主的資本主義者(democratic capitalist)」と言われていて
民間企業の活力を信じ、その仲裁役/調整役が政府の役割であると表明している。
これは、ジョー・バイデン候補の左により過ぎたことに対抗するもので中道政治と言っていいでしょう。
ただ、彼の父親は、イタリアのマルクス主義者であるアントニオ・グラムシ氏を研究していた。
「実は、中道政治と言っているけど社会主義じゃないのか?」
ともうわ支えている。
2020年大統領選を「社会主義の民主党vs自由主義の共和党」と位置づけようとしているトランプ陣営の標的になるでしょう。
これをどうかわすか?
彼が、候補になれるかどうかは、このあたりにありそうな気もします。
宗教
米国の大統領選では、教会の力が大きく物を言う。
米国では、「宗教右派(religious right)」と呼ばれるように宗教界では、保守、共和党支持が多い。
ブティジェッジ候補が、ゲイであることを表明しています。
と同時に敬虔な「エピスコパリアン」と呼ばれる「アメリカ聖公会」で夫であるチャスティンとの結婚式をあげている。
宗教から離れがちな民主党の候補ではなく、宗教の重要性も説いている。
Fox Newsに登場
米国のテレビ局は、政治思想ではっきりと別れていることが多い。
例えば、CNNは、民主党より、一方 Fox Newsは、ガチ共和党
というように決して平等なニュースばかりが流れるとは限らない。
特にFox Newsは、トランプ大統領が大好きな放送局で、民主党候補者を
「けちょんけちょんに貶している」
そのため、民主党候補のなかには、出演拒否をしている人も多い。
そのFox Newsにブティジェッジ候補が登場
左傾化が過ぎる民主党に拒否反応を示す人が多くなったのを懸念、
中道派の人びとにアプローチするためにはFoxにも出演することが重要と言っている。
対して、トランプ大統領は、
「ブティジェッジ候補を登場させるなんて時間の無駄だ!」
というTwitterを流している。
対してブティジェッジ候補は
「トランプのツイートなんて気にしないよ!」
と平静を保っているらしい。
まとめ
そろそろ、大統領選挙がヒートアップしはじめました。
トランプ大統領も対立候補も2020年の11月に向けての政治が始まっている。
中国やイランに対しての圧力も大統領選を睨んでのことである。
トランプ大統領も一見「ムチャブリ」しているようで、きちんと計算しています。
「思いつきで書いているんだろう」
なんて言っている日本のマスコミ(の一部)は、彼のTwitterをよく観たほうが良い。
米国の大統領選挙は、日本の政治家と違い、自分の持っている政治について徹底的に他の候補やマスコミ、一般市民と話を続けてゆく。
人道に外れるような誹謗中傷、謂れのないフェイクニュースも流れるであろう。
そのような、厳しい環境の中で大統領候補は、大統領らしく成長しているような気がします。
正直、長く厳しい戦いで勝利するのは、組織だけの力だけでは絶対に通用しない。
人間的魅力がなければ、頂点に立てない仕組みになっているのです。
夏から秋にかけて 民主党の立候補者の何人かは、脱落してゆくことになるでしょう。
政治理念、人物、スキャンダルなどなど
なんでもありの大統領選挙は、気温とともにヒートアップしてゆきます。
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