昼に飲むビールは格別である。
例え肝臓がフォアグラになろうともこの至福の時間はやめられない。
午後4:00 ホテルを出発 車は郊外を目指しているようだ。
昨日まで観光してきたパゴダとは違い 小さなパゴダが目立ってきた。
小さなパゴダ群から離れたところ寂しそうにポツンと立っているパゴダに到着。
「クルマのなかで靴を脱いで下さい」
とセインさん。
裸足になりクルマからおりる。
ここの地面は柔な日本人にはつらい
「いててて」
そう足の裏に小石が刺さるのである。
今日の午前中までのパゴダや寺院は、掃き清められれていたのかそれほど苦痛は感じなかった。
がここは別である、まるで画鋲が刺さったような痛さである。
足の痛さを我慢してパゴダを見ると見事なレリーフを見ることができる。
このパゴダは「センデューシンパゴダ」と呼ばれているらしい。
それんしても足の裏が痛い。
良く見ると刺の生えた実のようなものがたくさん落ちている。
直径1mmに満たないトゲの付いた実は私の足の裏にも
しっかりと刺さっていた。
次に向かったのは「ミンナドゥ村」である。
乾いた大地にその村はあった。
「あれは学校です」
セインさんが指を指したそこには立派な学校が見える。
しかし子供達の姿は見えない。
「学校は 5月31日で休みになります」
でも今日は休みじゃないよな と思うのだが・・・
「村の中央にはパゴダが4つあります。」
クルマを降りて村の一件の家に近付く。
砂の上に木で作られた家、屋根は草で葺かれていた。
我々が近付いても誰も警戒の様子が見えない。
子供達が集まってくる。
ヤギや牛人間が同じ場所で生きている。
私が子供の頃見た風景もここと同じ風景である。
女性達が「むしろ」を広げて何か作業をしている。
どうも豆を選別しているようである。
彼女達はニコニコしながら私達を迎えてくれる。
セインさんが一件の家に我々を連れてゆく。
一段高くなった段の上で老婆が葉巻きのようなものを吸っている。
「なんか魔窟にすんでいる老婆のようだ」と思った。
彼女に許可をもらって写真を撮る。
にやっ と笑った顔に歯がなかった。
家の中を見せてもらう。
壁に調理道具が下げられている。
少し香ばしい香りがした。
さらに奥に進む。
「暑いなぁ」と思ったら 大きな「ふいご」と真っ赤になった炎が見える。
「彼は鍛冶屋さんです」
「ごうごう」と燃えている炎に照らされた男の顔は疲れているように見えた。
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【ミャンマーの休日】 その18 可愛い管理人さん
「では そろそろ行きましょうか!」 セインさんの声でクルマに戻ろうとする。 「あらいさん 行きますよ」 と思ったら 「カラコルム峠越え あらいさん」 女性達に囲まれてミャンマー語の勉強中 「あらいさん ...
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※この旅行記は、1998年に書かれたものです。
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