「では そろそろ行きましょうか!」
セインさんの声でクルマに戻ろうとする。
「あらいさん 行きますよ」
と思ったら 「カラコルム峠越え あらいさん」
女性達に囲まれてミャンマー語の勉強中
「あらいさん 置いてゆきますから あとから来て下さい」
とセインさんの冗談かとも思われる発言に笑ってしまう。
「カラコルム峠越え あらいさん」の順応性というか積極性というか驚くばかりである。
あらいさん をクルマに乗せ村を離れて行く
未鋪装の道路をガタガタと走ると 突然セインさんがクルマを止める。
クルマから降りたセインさんは村の方に向かってゆく
「なんだろうなぁ」
と思っていると一人の女の子を連れて戻ってきた。
クルマに乗って来た女の子は5~6才ぐらいであろうか? 落ち着かないのか
キョロキョロしている。
再び村から離れ始める。
道の両側には頭に桶を乗せた子供達がたくさん歩いている。
「あれは 水を汲みに行っているんです。さっきの村には水道が通っていません
近くに井戸があるのですが今は水が汚れているので川まで行くのです。」
「川ってイラワジ川ですか?」
「そうです」
とセインさん
いったいここからイラワジ川までどのくらいあるのだろう。
10分ぐらい走ったであろうか?
小さなパゴダの前に止まった。
「このパゴダは日本の人が寄付してつくりました。名前はパトヤンズパゴダと言います」
セインさんの後を女の子が降りてゆく。
パゴダの入り口には鉄格子で封印してあり大きな鍵がかかっていた。
途中からクルマに乗ってきた女の子が大きなカギ束を取り出し鉄格子の鍵を開ける。
「彼女のお父さんはこのあたりにあるパゴダの管理をしています。 お父さんがいないときは彼女が管理人です」
セインさんが説明した。
そう 彼女は可愛い管理人さんだったのだ。
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【ミャンマーの休日】 その19 パゴダ巡りは続く
可愛い管理人さんに開けてもらったパゴダは昨日まで見たパゴダ郡とは違い小さかった。 外周の通路は、あっという間に1周できます。 可愛い管理人さんは我々の出た後に鍵をかけ ちょこちょこと後をついてくる。 ...
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※この旅行記は、1998年に書かれたものです。
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