翌1996年12月30日、例年なら年始を迎える準備をしているころです。
目次
野良牛は、ポスターがお好き
朝食を昨夜と同じレストランで済まし、いざ観光へ!
バスに乗り込み「風の宮殿」へ
バスから見える風景は、大都市らしく人と牛と自動車とオートリキシャが溢れていた。
昨夜通りかかった映画館も見える。
茶色い壁に貼ってあるポスターも「いかにもインド風」
「映画のポスターの下の方が、みんな剥がれているんだけど....?」
茶色い壁に張ってある映画のポスターが、一様に下の方がなくなっていました。
「牛が食べてる!!!!」
映画のポスターを牛が「べろ~ん、べろ~ん」と食べているのを目撃してしまった。
「野良牛は、ポスターを食べるのか?????」
それで映画のポスターの下半分がないのか????
「牛に食べられないようにもっと上に貼ればいいのに。それとも牛に食べさせるために下の方に貼るのかなぁ?」
こんなことに気が付くやつは我々だけだと思っていたが、
しっかり「ガイドブック」に書かれていた。
「牛は、映画のポスターについている糊が好き」だそうである。
ピンクシティ
バスは、ピンク色の街に入る。
「風の宮殿」に到着、交通渋滞のためバスが長時間停車できないので、10分ほどの写真撮影になった。
人と自転車と自動車とオートリキシャが、凄い勢いで走っている道路を、命懸けで横切り(本当に恐かった!当然信号などありません)「風の
宮殿」の正面に行く。
「薄っ」
それが第一印象だった。
薄い壁のようである。
実物よりも、ガイドブックの写真のほうが、よっぽど立派!
それより、写真を撮っている私の側に近づくあやしい一団のほうが気になる。
コブラ使い
手には風呂敷き包みのような物を持っている。
おもむろに道端に座り込み「風呂敷き」を開ける。
中から出てきたのは「かごに入ったコブラ」だった。
「おぉ~ これが有名なコブラ使いかぁ」
「でも、コブラに噛まれたらどうしよう?!」
と、思っていたのが解ったのかどうかは不明だが、蛇使いがこう言った。
「ノ~プロブレム!ノ~プロブレム!」
そう言ってるあんたの方が「プロブレム」でしょうが!
写真を撮ろうとしていたら目の前に小さい籠に入ったコブラがぁ~ぁ~ぁ~ぁ~
「ぎぇ~~~~~~」と大声を出しそうになったが、よく見ると「ゆらゆら揺れているコブラ人形」であった。
例のごとく「50ルピーね」と売りにくる。
「えぇい、どけ!こっちはコブラ使いが見たいんだ」と
カメラをコブラ使いに向けると
「マネー、マネー」と手を出してくる。
どうやら写真を撮るとお金を要求するらしい。
「コブラ使い&土産物屋」を振り切り、クラクションと怒鳴り声が飛び交う中、再び命懸けで道路を渡った。
「ゆらゆら揺れているコブラ人形」を売っていたお兄ちゃんは、しっかり後を付いてきた。
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【インドからミルクティ】 31杯目 コブラvsマングースはいつ始まるの?
怪しい「コブラ人形売り」の魔の手から逃れるようにバスに乗り込む。 さすがの彼らもバスの中までは入ってこれない。 窓を叩くことがあっても、決して中に乗り込めないのだ。 時々ラジャーンさんに直接交渉して、 ...
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