緊急事態宣言の解除による自粛ムードの解放から人々は、街に出始めました。
その影響かどうかは、わかりませんが、感染者の数が増えていることが報告されています。
その反面、日経平均株価の上昇が止まらない。
6月8日には、日経平均株価は2万3000円オーバーになり、新型コロナウィルスの流行以前のレベルまで回復しました。
今回のはぼぞうの言いたい放題は、
ウィズコロナとアフターコロナの時代 バブルとリストラのセットメニュー
と題して、「新しい生活様式」と言われる反面、企業もいろいろと動き出す。
というお話です。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
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目次
感染者が増え始めた
新型コロナウイルスの感染者が、24時間で13万6000人以上確認された。
WHO=世界保健機関のテドロス事務局長は8日、新型コロナウイルスの感染者が、過去24時間に、世界で新たに13万6000人以上確認され、これまでで最も多くなったとして感染の拡大に強い懸念を示し、各国に対し、引き続き対策を強めるよう呼びかけました。
「ヨーロッパの感染状況は改善してきているが、世界的には悪化している」
7日までの24時間に13万6000人以上の感染者が新たに確認され、感染が始まって以降最も多かった」
WHOのテドロス事務局長NHKニュースより抜粋 2020年6月9日 4時57分
ブラジルでは、感染者の発表中止
南米ブラジルでは、新型コロナウイルスの感染が急速に拡大していますが、政府は6日、感染者や死者の数の累計を公表するのをやめました。地元メディアなどは、事態の深刻さを見えにくくしているとして批判を強めています。
NHKニュースより抜粋 2020年6月8日 8時09分
「Black lives matter(黒人の命も大切だ)!」というデモも次の感染拡大に繋がる恐れもあります。
日経平均株価急上昇
2019年11月21日
午前の日経平均株価は1日以来約3週間ぶりに心理的節目の2万3000円を下回り、下げ幅を300円超に拡大する場面があった。
2020年6月8日
東証後場寄り 堅調 出遅れ業種に買い続く
8日後場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は堅調。前週末比280円程度高い2万3100円台半ばで推移している。世界景気の回復期待から買いが続いている。鉱業、鉄鋼、銀行などの出遅れ銘柄が引き続き買わ…続き (13:07)
日本経済新聞
2019年11月21日の場合、消費税増税の影響で消費が落ち込み景気悪化へと突き進んでいた。
その後、新型コロナウィルスの影響で株式市場は落ち込みましたが、米国雇用統計が予想より良かったため、景気回復の期待があるのだと思います。
とここまでは、新型コロナウィルスの影響からの反動と思われるのですが、ちょっとやばい状況も出ています。
早期・希望退職者 増加
東京商工リサーチは6月2日、2020年1~5月に早期・希望退職者を募集した上場企業が33社だったと発表した。前年同期は17社だったことから、2倍のペースで増加している。昨年から、将来を見据えた先行型の退職者募集が増加していたが、今後は新型コロナウイルスの影響から、業績不振によるリストラが増えそうだ。
早期・希望退職者の募集が5月までに30社を超えたのは、13年以来7年ぶり。19年は年間で35社だったため、20年は5カ月でその水準まで増えたことになる。
ITmediaビジネスより
新型コロナの影響で早期・希望退職者の募集を開示した企業は5社
ラオックス、HANATOUR JAPAN、ベルトラの3社は、
外国人観光客の減少によるもの
岡本硝子、ぱどの2社は、
需要の縮小に伴うリストラ
さらに5月15日、民事再生手続きを開始した株式会社レナウンでは、約300人の希望退職者の募集を発表
味の素、ラオックスでも希望退職者を開始しようとしています。
また、2月にはサッポロビール、早期退職を募集 45歳以上、人数は定めず
また、リストラではないですが、
ジョイフルが200店退店 新型コロナが影響、収益改善見込めない店舗を撤退
雇用悪化
4月の完全失業率は、2.6%で2ヶ月連続で悪化
雇用の調整は、一般的に以下の順番で行われる。
- 残業抑制
- 非正規労働者の解雇、雇い止め
- 採用抑制
- 休業
- 希望退職の募集、正社員のリストラ
- 倒産、廃業などのよる解雇
2月から
1.残業抑制
2.非正規労働者の解雇、雇い止め
4月から
航空、ホテルなど新型コロナウィルスに影響のある業種を中心に
3.採用抑制
4.休業
5.希望退職の募集、正社員のリストラ
という状況になり
6月以降
6.倒産、廃業などのよる解雇
が始まるのではないか?
と予想している人もいるという。
その中で「日経平均株価急上昇」は、相反する状況と思えます。
リストラは正義?
企業は、雇用を守るより、収益を上げることが正義なので、余計な人員を削減するのは、投資家からしたら正しい行為となります。
ですから、リストラ=悪とは言えないわけです。
ここ数年、終身雇用の崩壊、45際以上のリストラは、働き方の変革の時期が来ていると思います。
テレワーク、スポット的な雇用(派遣ではない)、プロジェクト単位の参加などが出てくるかもしれません。
この状況では、従来の 結婚、子供、ローンで家を買う なんて人生プランは、崩壊することでしょう。
45歳になったらリストラを受けてしまう社会では、長期ローンが組めないからです。
自動車も同じで、これまでのように売れることはない。
そうなると、自動車産業が中心の日本では、大きな転換がないとこのまま下降線をたどることでしょう。
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オリンピック中止?
2020年5月31日 フライデーによると、 2021 年に延期が決まった東京オリンピックは既に中止が確定路線となっていて、アメリカと関係が深い大手旅行会社は中止方向で動いている。
なんてニュースが流れました。
収束に2~3年かかるといわれているわけですから、普通に考えれば、オリンピック中止は、妥当だろう。
と個人的には思っている。
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2次、3次
とは、言っても先日の米国からはじまった
「Black lives matter(黒人の命も大切だ)!」というデモの様子をみていると
収まりかけてきた、新型コロナウィルスが再びパンデミックを起こしても不思議ではない。
もし、あのデモで新型コロナウィルスが、増えなかったとしたら、
「武漢風邪」ではないが、そんなにやばいもんじゃなかった?
?? いや、世界中で40万人以上の人が亡くなっていることを考えれば、やばいものには変わりないはず。
やばい新型コロナウィルスだとしたら
オリンピックは、世界中から人が集まるわけですから、東京がクラスターになる可能性も大きい。
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バブルとリストラのセットメニュー
ここまで書いてきたように株式市場は、バブル気味、一方、企業は、このタイミングでさらなるリストラを実行しようとしています。
バブルは、いつか弾けるかも知れません。
そして、新型コロナウィルスという状況を隠れ蓑にした、リストラが続くかも知れません。
これらは、セットメニューのように当分続くと予想しています。
アフターコロナとウィズコロナ時代に生きる
「Withコロナ」「Afterコロナ」の時代で市場のバブルとリストラが平行して起きていると考えています。
新型コロナウィルスのことでテレワークをはじめ、新しい働き方が出てくるはずです。
といっても、
頭の固い古臭い経営者がいる限り
毎日、満員電車に乗って、マスクをして、狭いオフィスに集まるという状況に戻ることでしょう。
アフターコロナとウィズコロナ時代に対応できない企業は消えてゆくかもしれません。
新型コロナの前の社会を目指すのか、アフターコロナとウィズコロナの新しい社会に転換するのか、これから数年で答えが出るのではないかと思っています。
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