緊急事態宣言が解除された日本では、新型コロナウィルスの話題も少しずつ少なくなっている。
東京では、ここに来て まいにち10人以上の感染者が発表されています。
以前、当ブログで取り上げたスウェーデンの話をします。
今回の 日本のニュースに出てこないニュースで取り上げるのは、
ロックダウンをしなかったスウェーデンの話です。
ロックダウンせずに乗り切ろうとしていたスウェーデンが今どうなっているか?
最後まで読んでいただけたら幸いです。
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目次
人口100万人当たりの死者数は世界一
スウェーデンの人口は、約1千万人 東京と同じぐらいです。
東京でこれまで新型コロナウィルスでなくなった人は、
916人(2020年6月9日発表)
一方、スウェーデンでは、
4717人(2020年6月9日発表)
検査数も違うし条件も違うので一概には言えませんが
東京の5倍の死者数を記録しています。
5月12〜19日の一週間の死者数で計算すると
人口100万人当たりの死者数は世界一
となっています。
また、近隣の医療システムも似ている北欧諸国と比較すると、スウェーデンの死者数は、ノルウェー、フィンランド、デンマークの3カ国の合計の4倍になっている。
スウェーデンが、危険な状況になっているということがわかると思います。
ロックダウンしない方針
以前、当ブログで取り上げたのですが、スウェーデンでは、ロックダウンは、しておりません。
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スウェーデンは、ロックダウンをしていない。 新型コロナウィルスの集団免疫戦略の是非が問われている。
日本では、緊急事態宣言を当初7都府県で実施していましたが、現在は、全国で緊急事態宣言を実施しています。 感染者数 12,388 死亡者数 317 回復者数 2536 2020年4月24日 厚生労働省発 ...
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学者の中では、反対意見の人も多いのですが、政府も野党も安心してロックダウンを実施しない公衆衛生当局に感染対策を任せている。
今でも政府の感染対策の公式ページでは、
「マスクの着用は感染者が身の周りにいる場合にのみ推奨」
と書かれている。
ソーシャルディスタンスを守れという看板ですが、守られていない気もします。
公務員は通常通りの勤務を行い、子ども達も症状がない限りは学校に通っている。
支持されている公衆衛生庁
スウェーデンでは、集団免疫の獲得を目指している。
英国も同じような方針を持っていたが、感染者の増加と死者が増えるにつれて、方針を転換していった。
一方、スウェーデンでは、死者数が増大していても ロックダウンを行わなかったが、死者数は、増えた。
通常ならば、政府に対して、抗議が起こると思われるのですが、
スウェーデンでは、公衆衛生庁は依然として国民の強い支持を得ていて政府の感染対策の責任者である疫学者のアンデシュ・テグネル氏の支持も高い。
つまり、ロックダウンをしない方針に賛成しているのです。
スウェーデンの国家疫学者 アンデシュ・テグネル(Anders Tegnell)は4月時点でスウェーデンの戦略が大部分は機能していると主張
近隣諸国、スウェーデンへの往来禁止
近隣諸国は国境を開放しはじめました。ロックダウンによる感染者が減り始めたからです。
しかしスウェーデンとの往来は禁止している国々が多い。
「ノルウェーと同様の抑止策をとっていれば、確実に死者数を減らせたはずです」
ルンド大学のフランクス氏
集団感染による抗体獲得
スウェーデンのとった、集団感染による抗体の獲得は、どうなったのだろう?
ストックホルムの住民の抗体保有率は7.3%
一方、ロックアウトしたロンドンでは、抗体保有率は17%
とスウェーデンの集団感染は、あまり効果がないという人もいる。
「新型コロナウイルスは思っていたほどには急速に広まりませんでした」
ルンド大学のフランクス氏
米国と類似
感染者数の減りは緩やかで、1日の死者数も高止まりの状況が続くと予想されている。
また、ショッピングセンターや公園などに人の流れが戻っており、犠牲者が増加する可能性もし適されている。
このまま、ダラダラと死者が増え続けるのだろうか?
方針を変えない政府
「スウェーデンの公衆衛生庁が現在の戦略に「固執」し、感染拡大の抑止に向けて役立つデータを無視している。」
と厳しい意見も出始めました。
しかし、公衆衛生庁では、感染の第2波が起きたときに効果を発揮するだろうと確信があるのだろうか?
まとめ
新型コロナウィルスの対策は、何が正解なのか? まだわからないと思う。
無策に近い政府や役人でしたが、一人ひとりが頑張って、感染を抑えつつ有る日本
ロックダウンを守らない国民に銃を向けたり、罰金を課す国々
感染者が増えているというのに デモに熱中する国々
第2波の前に感染拡大しそうな状況です。
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