ヤンゴン~パガン行き ヤンゴン・エアウェイ YA9便 思ったより快調な飛行を続ける。
水平飛行に移るとジュースが配られる。
「うむ 妙な味」
コップに入った黄色帯びた怪しい飲物をひとくち飲んでみる。
生温い液体はどうもトロピカル系のようだ。
怪しい飲物を飲んでいるとすぐ着陸体制に入っていた。 急激に高度を下げる飛行機、だんだん地面が見えてくる。
「あれ パゴダ?」
旋回する飛行機から 茶色い大地と真っ白いパゴダが見えてくる。
「おぉ パゴダ、パゴダ、パゴダ!!!」
と騒いでいるとヤンゴン・エアウェイ YA9便は突如急旋回 下になった窓には大きな川が蛇行している姿が見える。
空軍アガリと思われるパイロットは鮮やかな操縦で「何もない」茶色な滑走路に着陸する。
飛行機のタラップを降りると灼熱の太陽が待っていた。
「熱い」
焼けたコンクリートがサンダルを通して足の裏を焼いてゆくパガンの空港は小さく田舎の駅のようである。
小さな売店が数件 布製品を売っている。
「手続きが終わるまで少し待っていて下さいね」
???手続き??? なんの手続き?
添乗員 高橋さんに言われてあまり疑問を持たずにベンチでひと休みする私達
やがて 謎の手続きが終わり バスに案内される。
スーツケースはとっくに外に運び出されていた。
「このバスに乗って下さい」
セインさんが案内したバスは、バスではなく1BOX Carである。
日産の3列シートの1BOXにスーツケースが押し込めらている。
窓がスーツケースに押されて壊れそうだ。
定員一杯の8人とスーツケースを押し込めバスは茶色い大地を走り始めた。
「はじめにパガンの市場に向かいます」
3列シートの真ん中に乗ったセインさんが後ろを振り向きながら言った。
パガンでの1BOXの座席表
前方
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高橋さん 運転手
あらいさん セインさん
かわむらさん 作者 奥さん
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スーツケース山盛り
一番後ろの座席が一番狭かった。
それにしても道が悪い 時々 サスペンションから「ゴツン」と音がする。
そりゃそうだよな こんなに荷物が乗れば。
私の頭にスーツケースが降ってくるようで気が気じゃなかった。
※この旅行記は、1998年に書かれたものです。
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【ミャンマーの休日】 その13 ロンヂーとたなか
「パゴダだ」 積載オーバーの1BOXからは次々とパゴダと呼ばれる仏塔が見えてくる。 いや正確には仏塔ではない。 仏塔群である。 先端が尖っている茶色や白い仏塔が茶色な大地にに無秩序に立ちまくっている。 ...
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