降りたところは「クドードゥパゴダ」と呼ばれる場所である。
外から見ても大きなパゴダも見えない。
あまり期待をせずに門をくぐる。
小さな道の両側に 小さなパゴダが数えきれないほど並んでいる。
広大な土地に無数の白いパゴダが建っていた。
「ここにはお経が書かれた大理石の板が700以上パゴダになっています。
日本では大蔵経と呼ばれています」
パゴダに近づいて石版を見てみる。
高さ2mぐらい幅1mぐらい 仏教に詳しい筆者にはサンスクリット語で書かれているらしいことがわかる。
パゴダのそばに1人の男が白い花で作った首飾りのようなものを持っていた。
男は我々を見て その首飾りを売りに来た。
「いらない」というようなそぶりを見せると呆気なくあきらめてしまったようである。
もうちょっと粘り強くなけりゃ・・・ ね
廊下のようなところを奥に進む。
と突然正面に キラキラ光る仏像が見えてくる。
「おぉおおお ここにもハイテク仏像があった」
このハイテク仏像はミャンマーで流行っているそうである。
「うぅううん あまりありがたみがないなぁ」
というのが作者の感想である。
ハイテク仏像の左隣には大きな一本の木が植えられていた。
よく茂った枝は
大きな日陰を形成している。
木の下には小さな花が無数に落ちていた。
「この花 さっき 物売りが持っていた首飾りの花だ!」
小さな花は「スターフラワー」とセインさんが説明してくれた。
「なぁんだ あのくびかざりの材料はここでとれるんだ」
「材料費がただなんだ」 というのは早計である。
彼が売っているのは、加工賃なのである。
「クドードゥパゴダ」から外に出ようとしたら 同じような格好をしている男達が道端座っていた。
「彼らは、囚人です。ああやって迎えのバスが来るのを待っているのです」
「囚人?」
「軽犯罪の者は、パゴダなどで清掃などの奉仕作業をするのです」
セインさんはそう言った後に
「お金持ちは奉仕作業になります」 と付け加えた。
どうも金銭で奉仕作業になる囚人がいるらしいのです。
まぁ どの世界でもお金が重要な場合はあるので それほど驚きはしませんが・
道端に座っている囚人を後に我々はマンダレーヒルに向かいます。
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【ミャンマーの休日】 その32 マンダレーヒル
マンダレーヒルは旧王宮の東北にあります。 我々を乗せたクルマは、日光のいろは坂のような急斜面を登ってゆく 日本の道と違いアスファルトの道路といってもかなり悪い道でガタガタと左右に揺れ続ける。 ミャンマ ...
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※この旅行記は、1998年に書かれたものです。
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