家路を急ぐ人々であろうか バスを待っている人がいる。
走っているバスは、横浜方面の市バスらしい車体に「共通バスカード使用」
などという文字が見える。
やがて大きな湖が見えてくる。
「あの湖は インレー湖と言います。ヤンゴンの中央に位置しています。」
「右に見えるのがミャンマー大学ですが 今4回目の閉鎖中です」
閉鎖中? 学生運動が問題になっているのかな?
「道ばたでは闇ガソリンを売っています。」
闇ガソリン? 道ばたでガソリン缶を売っている人が見ることができます。
「政府のガソリンスタンドはかなり高いのでこうしたところで売っているのです」
闇ガソリン? だんだん 怪しくなってきたぞ
「夕食はホテルの近くのレストランで中華料理で鍋が用意されています。
私は先にホテルに行ってチェックインをしておきますので御一緒できません」
高橋さんの言葉に私は?????
「え!! 鍋 この暑いのに????」
このバスの中は冷房が効いているのでいいのですが外は日本の夏! 以上に
暑いと思われる。
そんなことを考えているうちにレストランに到着
セインさんとツアー客4人を置いて高橋さんはバスで今日の宿泊先である
「ホテル ニッコー ロイヤル レイク ヤンゴン」に向かう。
「あちいなぁ」
と思わず呟くほど 夕暮れのヤンゴンは暑かった。
時間は午後7:00を過ぎていた。
レストランと言えば冷房の効いたところかな?
と思った私の期待を裏切りオープンテラス風であった。
まるで南国の島にあるような高床(と言っても段差程度だが・)
我々の他に客は見当たらない。従業員は4~5人はいるだろうか?
テーブルの上は
「◯×◎▲◎・・・・・・・・・」
←ミャンマー語って滑らかな音楽に聞こえる
セインさんがミャンマー語で従業員になにか言うといろいろと運ばれてくる。
ここでビールを注文、ビールは
「ミャンマービール」
「マンダレービール」
「タイガービール」が主な銘柄で外国のビールは主にタイなどから入ってくるらしい。
ちなみにこの日私達が注文したミャンマービールは196チャット
日本円で98円ぐらいになります。
と言っても公務員の給料が1500チャット
この国の人々にとっては高価なものである。
ミャンマービールは旨かった。
咽が乾いていたためもあるが、ホップの強くない咽越しが実にオープンテラスに合う
食事は中華ででした。
ビールで少し身体が冷えてきた私達の目の前にタイスキのような鍋が運ばれてくる。
どうもシャブシャブのようである。
真ん中の筒のようなところには真っ赤になっているコークスから青白い炎があがっている。
湯はグラグラと煮え立ち、その湯気が私の顔に直撃してくる。
ビールで一息ついた私は再び熱地獄に襲われた。
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【ミャンマーの休日】 その8 強くて速いミャンマー 戦争しないヤンゴン
オープンレストランの続きである。 沸騰している鍋に給仕の若いニイチャンがニコニコしながら野菜や肉(おそらく豚肉&とり肉と思われる)をぶち込みはじめた。 踊りながら煮えてゆく野菜と肉たち(野菜は白菜らし ...
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※この旅行記は、1998年に書かれたものです。
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