新型コロナウィルスのニュースが世界中のマスコミを席巻しています。
CNN、NewsWeek、BBC、新華社通信、日経新聞も「新型コロナウィルスのニュース」が紙面のトップを飾っている。
そんな状況 別の厄災がが、アフリカ東部からアジアへと広がっています。
パキスタンがバッタに襲われた。 アフリカ東部からアジアへ被害が拡大
と題して、バッタの異常繁殖のニュースを見てみよう。
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目次
アフリカ東部
おびただしい数のバッタの大群が農地の作物を食い尽くし、致命的な被害が広がっています。
エチオピアでは過去25年で最悪
ケニアでは過去70年で最悪
という状況が起きている。
そしてこのバッタの大群は、すべての農作物を食い荒らしているのです。
群れ化する サバクトビバッタ
バッタは普段は単体での活動に最適化された孤独相だが、大きな群れをなすにつれて体の色が変わり、筋肉が大きくなりながら移動し、農作物を食い尽くす。
アリゾナ州立大学グローバル・ローカスト・イニシアチヴのディレクター アリアン・シーズ氏
バッタの種類は、サバクトビバッタと呼ばれているもので通常は、群れで移動することはない。
サバクトビバッタは、湿気のある土壌にのみ卵を産むのですが、砂漠に大雨が降ると繁殖が増大することがわかっている。
雨が降ることで、緑が増え、その緑がバッタを増やすという状況である。
群れをなして移動する理由としては、1匹でいる場合捕食者に食べられてしまう可能性が高くなりますが、群れをなしていれば、このリスクが減るためであると考えられている。
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原因は?
2018年5月と10月の2度のサイクロン(温帯性低気圧)でアラビア半島南部に大雨が降っている。
砂漠に約6カ月も植物が繁茂できるだけの水が増えたわけです。
2度の砂漠に降った雨にため、緑が増え サバクトビバッタが異常繁殖したと考えられている。
発生地が、人が住んでいない場所だったので発見が遅れたとコメントされている。
サバクトビバッタは、人があまり住んでいないオマーン南部から北へ、南へと急拡大をつづけている。
パキスタンにも
被害は、パキスタンにも広がっている。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200308-00000023-jij_afp-int
はぼぞうの一言
国連食糧農業機関(FAO)は、被害状況を調査していますが、現在のところ具体的な対策は、殺虫剤の散布しかない。
「メタリジウム・アクリドム」と呼ばれる菌類が効果があるとされているが、数の多さに対応できていない。
「聖書やコーランの時代に人間たちは、どこからともなく現れ、空を真っ暗にして飛びまわるバッタの群れに対して、なすすべもない犠牲者だった」
とあるように地球温暖化とか異常気象として片付けるのは簡単ですが、世界の終わりと警鐘する人も多い。
新型コロナウィルスのニュースに埋もれていますが、農作物の被害は甚大で今後食糧危機が懸念されている。
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