【12月10日 AFP】インド下院は10日未明、同国で少数派とされる宗教を信仰する近隣諸国出身者のうちイスラム教徒以外に市民権を付与する法案を可決した。物議を醸している同法案をめぐっては議会で激しい論争が繰り広げられた。同国北東部の各地では抗議行動も起きている。
この市民権改正法案は、イスラム教徒が多数を占めるアフガニスタンやバングラデシュ、パキスタンでの迫害から逃れてきたヒンズー教徒やシーク教徒、仏教徒、ジャイナ教徒、ゾロアスター教徒がインドの市民権を獲得できるようにするもの。午前0時を回った直後に下院で採決が行われ、賛成311、反対80で可決された。
この法律、いろいろと問題を起こしているようです。
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市民権修正法(CAA)
この法律、市民権修正法(CAA)と呼ばれています。
イスラム教団体や人権団体などは、法案について、インドにいるイスラム教徒(約2億人いる)を排除しようとしているとしてモディ首相に強い抗議を行っています。
インド国内外の機関に所属する専門家や学者100人が、同法案に「遺憾」を示す共同書簡を発表。インド憲法がすべての宗教の信者を平等に扱うことを求めている点を挙げ、同法案は「憲法の基本構造と矛盾する」と指摘した。
サティヤ・ナデラ
Microsoft CEOのサティヤ・ナデラ氏は、
この法案は、悲しい出来事で、バングラデシュの移民が同国のテクノロジー産業で成功するのを楽しみにしています。
とコメントを残している。
サティヤ・ナデラ氏は、現在、米国市民で出身は、インドのハイデラバード育ちです。
Microsoftは、公式ツイッターでナデラ氏のコメントを発表している。
Statement from Satya Nadella, CEO, Microsoft pic.twitter.com/lzsqAUHu3I
— Microsoft India (@MicrosoftIndia) January 13, 2020
はぼぞうの一言
インドは、ヒンズー教徒が圧倒的に多い。
と言っても冒頭のようにイスラム教徒も2億人以上、バングラデシュ、パキスタンとイスラム教の国に挟まれている複雑な状況にあります。
抗議活動は、暴力的になり激しさを増している。
この抗議活動の終着点は、いつになり、どのように決着するのか?
香港のデモも長期化しているなか、インドの情勢も不安定の中にあるようです。
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