メコン川(メコンがわ、英語: Mekong River、中国語: 湄公河、ビルマ語: မဲခေါင်မြစ်််、ラーオ語: ແມ່ນ້ຳຂອງ、タイ語: แม่น้ำโขง、クメール語: ទន្លេមេគង្គ、ベトナム語: Sông Cửu Long / 瀧九龍)
東南アジアを流れる河川。東南アジアで最長、アジア全体でも7番目に長い川です。
このメコン川である資源が大量に採掘されたため、生態系だけではなく人々の生活にも影響が大きくなってきました。
今回の日本のニュースに出てこないニュースでは、
砂の取り過ぎでメコン川が、ヤバい状態になっている。
と題して 何が起きているのか考えてみよう。
目次
メコン川
メコン川の位置をみてみよう。
メコン川はチベット高原に源流を発し、中国の雲南省を通り、ミャンマー・ラオス国境、タイ・ラオス国境、カンボジア・ベトナムをおよそ4200キロにわたって流れ、南シナ海に抜ける。
ウィキペディアより
これだけ長い川になると水の取り合いもありそうです。
日本では水が多いのであまり気にしたこともないですが、世界では、真水が少ないので「水の取り合い」が起きています。
しかし、今回は、水ではなく「砂」です。
砂の用途
カンボジアとベトナムで毎年最大500億トンの砂が採掘されています。
砂?・・・ 砂なんてどうするの?
砂の多くは、建築で使用するセメントで使用されています。
砂なんて砂漠行けばたくさんあるでしょう。
確かに砂漠は、砂ですが、砂漠の砂は、粒子が細かすぎてセメントでは使えないそうです。
増加する砂の用途
経済成長と比例するように多くの建築物がつくられているため、セメントで使用されている砂が必要になっている。
中国は、食料品だけではなく、砂も輸入しているというわけです。
影響
保護慈善団体WWFとメコン川委員会によると、メコンデルタの2つの主要な水路の床は、2008年までの10年間で標高1.4mを失い、1990年以降2〜3メートルの標高が失われました。
そのため、川は、侵食が進み、周辺住民に影響が出ています。
メコン川には800種の魚と絶滅危惧種のイラワジイルカが生息していますが、砂の大量採掘のために生態系が大きなダメージを受けはじめています。
ここまで採掘が進んだことに対して、ベトナムとカンボジアは、2007年、2017年に砂の輸出を公式に禁止の措置を行いました。
しかし、実際には、取引が続いていて
「カンボジアは輸出していないと主張しているが、シンガポールは引き続き国からの輸入を記録」
とあるように実態はよくわかっていないし、調査もされていない。
まとめ
過去には、アラル海が半世紀で10分の1にまで干上がってしまった事例があります。
すべては、政府の無謀な政策の元にアラル海に流れ込む川から大量の水を吸い上げてしまったことによります。
メコン川が、アラル海のようになってしまうかどうかは、わかりませんが、
やりすぎると大きな反動がくるでしょう。
でも、こういうニュースってなかなか テレビではやらないんですよね。
ネタ元 BBC
https://www.bbc.com/news/business-50629100