
ウクライナへの侵略戦争の終結は、見えない状況が続いている。
ロシアの制裁、包囲網も効果がどれだけあるかわからない状況で指導者プーチンの包囲網も微妙です。
しかし、Forbesの記事によると ロシアというよりプーチンに対する包囲網が厳しくなっているようです。
目次
🇧🇷 BRICS首脳会議を見送った「逮捕リスク」
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、7月6日からのBRICS首脳会議(ブラジル・リオデジャネイロ)への出席を見送りました。その背後には、ICC(国際刑事裁判所)による戦争犯罪容疑での逮捕リスクがありました。
ICC加盟国であるブラジルには、ICCから発行された逮捕状に基づき、プーチン氏を拘束する国際法上の義務があります。
🧒 子どもの拉致と「ジェノサイド」認定の可能性
ICCが発行した逮捕状の主な容疑は、数万人規模のウクライナの子どもたちをロシア国内に強制移送した件です。親ロシア派による洗脳が行われているとされ、国連条約に基づき「ジェノサイド」に該当する可能性が高いと指摘されています。
⚖ ルラ大統領の決断とクレムリンの圧力
ロシア側は事前にブラジルのルラ大統領に対し、「拘束しない保証」を求めましたが、ルラ氏は免責を拒否</strong。結果としてプーチン氏は渡航を断念しました。
過去には南アフリカでも同様のやりとりがあり、ラマポーザ大統領が「拘束は宣戦布告とみなす」とクレムリンから圧力を受けたことが、のちに明らかになっています。
✈ 外交的孤立とICC加盟国への渡航リスク
ICC加盟国は125か国以上にのぼり、プーチン氏はこれらの国々を自由に訪問することができません。
同氏は自国製イリューシン96型大統領専用機で移動しますが、緊急着陸先がICC加盟国であれば即逮捕の可能性もあり、外遊自体がリスクとなっています。
🏛 文化遺産への攻撃と戦争犯罪の拡大
2025年4月にはウクライナ北部の教会がミサイルで攻撃され、6月にはキーウの世界遺産「聖ソフィア大聖堂」も被害を受けました。
ICCはこれらの宗教施設や文化遺産への攻撃を、ナチス戦犯を裁いたニュルンベルク裁判に準ずる戦争犯罪と見なす可能性を示唆しています。
🗣 国際世論とプーチン氏の「外交的監禁」状態
現在のプーチン大統領は、ICC加盟国による“見えない手錠”により実質的に「世界の半分」から出入りを禁じられた状態です。
ICCが逮捕状を公にした背景には、「継続中の犯罪を止め、国際社会の警鐘とする」狙いがあります。
🔍 今後の展望──国際法と権力者の行動制限
プーチン氏が今後も外遊を控え続ければ、国際法による外交的圧力の有効性が証明されることになるでしょう。
同時に、ICCによる戦争犯罪捜査の対象はロシアの軍部幹部にも拡大しており、今後の裁判の行方が注目されます。