光の速さでも22時間彼方のボイジャー1号
1977年に打ち上げられて47年間の探査衛星と通信できているということだけでも凄いと思いませんか?
1977年9月5日 打ち上げ
47年間システムを動作させることができているのは、驚異的なことで電源、電子機器の老巧化のなかで通信できているだけでも驚異的です。
そのボイジャー1号 と通信が途絶えてしまったということですが、40年間も眠っているサブシステムの起動に成功し通信再開というニュースです。
Gigazine 2024年11月1日も記事から
240億km以上離れたボイジャー1号と通信が途絶えるも40年使っていなかったサブ通信システムにより復帰
977年に打ち上げられたNASAの無人宇宙探査機のボイジャー1号は、2024年時点では地球から約240億kmの距離に位置し、最も地球から遠い宇宙探査機として距離を伸ばし続けています。そんなボイジャー1号で2024年10月16日に原因不明のトラブルが発生し、一時は通信が完全に停止したように見えましたが、24日にはNASAのエンジニアチームが通信を再接続できたことを報告しています。
After Pause, NASA’s Voyager 1 Communicating With Mission Team – Voyager
https://blogs.nasa.gov/voyager/2024/10/28/after-pause-nasas-voyager-1-communicating-with-mission-team/ボイジャー1号はNASAのジェット推進研究所(JPL)のチームがディープスペースネットワークを介して通信を管理しています。ボイジャー1号は地球から約240億kmというはるか遠くに位置しているため、JPLチームがコマンドを送るのに約23時間、コマンドを受け取ったボイジャー1号がエンジニアリングデータを送信してから地球にデータが戻るまでさらに約23時間かかります。
以下は、NASAのボイジャーに関する公式ページで動かしながら全方位から見ることができるボイジャーの3Dモデルです。
2024年10月16日に、JPLチームはボイジャー1号のヒーターの1つをオンにするコマンドを送信しました。その結果、ボイジャー1号には十分な電力があるはずにもかかわらず、ヒーターのコマンドによって障害保護システムが作動したそうです。コマンドの送信からデータの応答まで約2日かかるため、JPLチームがこのトラブルに気付いたのは、10月18日にディープスペースネットワークがボイジャー1号からの信号を検出できなかったときでした。
データの応答まで約2日という とてつもない 遠い世界とのやりとり
どう考えても 凄すぎる
しかし、通信が途絶えてしまった
その後、10月19日にボイジャー1号からの通信は完全に停止したように見えました。JPLチームは、「ボイジャー1号の故障保護システムがさらに2回起動し、これによって地球と通信するための『Xバンド』という送信システムがオフになり、代わりに消費電力の少ない『Sバンド』と呼ばれるサブ送信機に切り替わったのではないか」と推測しました。SバンドはXバンドに比べて弱い信号で、1981年以来通信に使用していません。
サブ送信機を搭載していましたが、40年以上 動作させていまなった。
逆を言えば、通信機器が、40年以上 正常に稼働しているだけでも凄すぎます。
結果として、40年以上使われていなかったサブ送信機にアクセスすることで、エンジニアはボイジャー1号からのSバンド信号を見つけることに成功します。コマンドで再度Xバンドに切り替えることも可能ですが、ボイジャー1号で障害保護システムが起動してSバンドに切り替わった原因が、10月22日の時点では特定されていません。そのため、JPLチームは再び障害保護システムが作動するリスクを取る代わりに、Sバンド送信機にコマンドを送ってボイジャー1号との通信を復旧させました。
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240億km以上離れたボイジャー1号と通信が途絶えるも40年使っていなかったサブ通信システムにより復帰 - GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20241101-voyager-1-communicating/
どこまでボイジャーの行方を追えるのだろうか?
プロジェクトチームも変わっていると思うし、設計者もご存命なのかな?
システムも引き継がれ、プログラム(おそらくアセンブラー)をメンテナンスしてきたと思います。
ボイジャー1号は地球から最も遠くに到達した人工物となっている。特定の恒星をまっすぐ目指しているわけではないが、仮に太陽系に最も近い恒星系であるケンタウルス座α星に向かったとしても、到着するまでには約8万年かかる。実際にはへびつかい座の方向へ飛行を続けており、約4万年後にはグリーゼ445から約1.7光年の距離まで接近し、約5万6000年後にはオールトの雲を脱出するとされる
ウィキペディア:ボイジャー1号
我々人類が滅亡しても飛び続けるんだろうな・・・