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日本のニュースに出てこないニュース

【2026年9月14日 速報】原油9%急騰の裏側 ホルムズ海峡と紅海の二重危機

🟢 【2026年9月14日 速報】ホルムズ海峡では原油相場が1週間で約9%急騰、サウジアラビアの基幹パイプラインは攻撃で停止、紅海ではフーシ派がバブ・エル・マンデブ海峡を事実上制圧――中東の「2つの喉元」が同時に揺らいでいる。本稿はアルジャジーラを軸に、CNN、FOXニュース、BBC系、AFP通信の一次報道と米国・イラン両政府の公式発言、トランプ大統領のSNS投稿を突き合わせ、日本への影響まで一気通貫でまとめる。

ホルムズ海峡の最新情勢 ― 船舶被弾が連日発生

🟢 英国海事貿易活動機関(ユーケーエムティーオー)は9月13日、ホルムズ海峡内で船舶が攻撃を受けたと発表した。前日の12日未明にはイラン国営放送が、ケシム島付近でイラン籍商船が「敵の投射物」により被弾し1人が死亡、4人が負傷したと報じている。米中央軍(セントコム)はこれとは別に、過去60日間で商船100隻の航路を変更させたとし、「封鎖を突破した船は1隻もない」とX(旧ツイッター)に投稿した。

🟡 原油相場もこの緊張を映し出している。ブレント原油は9月11日終値で1バレル104.61ドルとなり、週間では約9%の上昇を記録した。ウエスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)も100ドル前後で推移する。国際エネルギー機関(アイイーエー)は2026年の石油需要見通しを日量250万バレル下方修正し、新型コロナウイルス流行以来最大の下げ幅になったと説明している。

トランプ大統領のSNS発言をチェック

🟡 トランプ大統領は自身のSNS(トゥルース・ソーシャル)で、9月1日の対イラン攻撃について「イランによる機雷設置とヨルダンの米軍基地への攻撃未遂への報復だ」と説明し、「もし報復すれば、より高いレベルでさらに強く叩く」と警告した。また「ホルムズ海峡に機雷はもう存在しない、すべて除去または爆破した」とも主張している。

🟡 9月9日にはダラスでの共和党中間選挙集会に向かう機中で記者団に対し、「戦争は選挙直後に終わると思う。彼らはもう持ちこたえられない」と発言。イラン指導部が「中間選挙に影響を与えようと必死になっている」と非難し、イランは「300%のインフレに苦しんでいる」とも述べた。さらに核関連施設とされる「ピッカクス山」について「動きがあるのは分かっている、調子に乗るな」と名指しで警告している。

🔵 一方でトランプ氏は「イランとの対話や交渉は現在いっさい行われていない」と繰り返しており、和平交渉が進んでいるとする過去の発言との整合性には疑問符がつく。ホルムズ海峡の「新しい米国領土化」を示唆する地図をSNSに投稿したこともあり、対外発信の一貫性よりも国内向けの政治効果を優先している可能性が高い。

サウジアラビア石油パイプライン攻撃 ― 日本にも及ぶ余波

🟢 サウジアラビア外務省は9月11日(現地時間12日)、イラク領内から発進した複数の無人機(ドローン)がリヤド州およびマディーナ州を通る「イースト・ウエスト・パイプライン」を攻撃し、負傷者と施設損傷が出たと発表した。同国はイラクの首相からの要請を受け、当面報復しない方針を示す一方、「主権と重要施設を守るためあらゆる措置を取る権利を留保する」とした。

🟢 このパイプラインは全長約1200キロメートルで、紅海側のヤンブー港へ原油を送る、ホルムズ海峡封鎖時代のサウジアラビアにとって最後の迂回路だった。同国はホルムズ海峡が事実上封鎖された2月末以降、日量約500万バレルをこの経路に振り替えていたとされ、その供給網が同時に狙われた形になる。

🔵 日本にとってこの一撃は対岸の火事ではない。米戦略国際問題研究所(シーエスアイエス)の分析によれば、2月28日の開戦前、日本は原油輸入の約95%を中東地域に依存し、その大半がホルムズ海峡経由だった。日本経済新聞(英語版)の集計では、3~5月期の日本の原油輸入量は前年同期比で47%減少したと報じられている。日本の国土交通省は日本関連船舶約45隻がホルムズ海峡封鎖の影響で足止めされたとしており、政府は3月に国家備蓄から8千万バレル(国内需要の45日分)を放出、その後も追加放出を続けてきた。ガソリン価格は補助金によって全国平均170円程度に抑えられているが、原油高が続けば変動補助分は膨らみ続ける構造だ。サウジアラビアの紅海迂回路とフーシ派による紅海封鎖の同時進行は、代替輸送路そのものを狭め、日本のエネルギー安全保障にとって二重の圧力となる。

フーシ派、紅海バブ・エル・マンデブ海峡を制圧

🟢 イランが後ろ盾となっているイエメンのフーシ派は9月10日から11日にかけて、紅海沿岸の要衝モカ港と、バブ・エル・マンデブ海峡を分ける戦略要地ペリム島(マユーン島)を制圧し、イエメンの紅海沿岸全域を掌握した。同海峡はホルムズ海峡より狭く、世界の海上交通における新たな脅威と分析されている。ジブチには24時間で2000人超が避難したと国際移住機関(アイオーエム)が明らかにした。

🟡 サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子はトランプ大統領に電話し、フーシ派への軍事行動を直接要請したと複数の米メディアが報じている。国連安全保障理事会も緊急会合を開いた。イエメン政府軍とサウジアラビア軍は13日、モカやドゥババのフーシ派拠点へ空爆を実施しており、戦闘は収束していない。

逼迫するイラン国内経済 ― 通貨暴落と3桁インフレ

🟢 イランの通貨リアルは自由市場で1ドル=210万リアル前後まで下落し、開戦前の2月末(約145万リアル)から大幅に値を崩している。イラン中央銀行のヘマティ総裁は準備金が凍結されているとの米国の主張を否定しつつ、圧力の存在は認めた。公式統計でもインフレ率は年87.9%(7月時点)に達し、市中では300%近いとの証言もトランプ大統領がたびたび引用している。

🔵 通貨安は輸入物価を直撃し、パン・食用油・食肉といった生活必需品の値上がりが続く。中央銀行は最高額紙幣として1000万リアル札を発行したばかりで、政府内部からは「資金繰りが続かなければ、公務員給与の支払いにも支障が出る」との懸念が伝えられている。ホルムズ海峡を巡る対米対立の長期化は、軍事面だけでなく国内統治の基盤そのものを蝕んでいる構図だ。

イランと湾岸諸国の外交 ― ブリックス首脳会議で「雪解け」演出

🟢 インド・ニューデリーで開催された第18回ブリックス首脳会議で、イランのペゼシュキアン大統領とアラブ首長国連邦(アブダビ)のハーレド皇太子が9月12日から13日にかけて会談した。開戦後、両国として最高レベルの接触となる。アブダビ側顧問のガルガーシュ氏は「信頼は登るべき山だ」としつつ、「地理的に関与を避ける選択肢はない」とXに投稿した。

🟢 ブリックス首脳会議は「中東・西アジアにおける緊張激化に深い懸念」を表明し、「最大限の自制」を求める共同宣言を採択、イランとアラブ首長国連邦もこれに署名した。中国の習近平国家主席は「関係各国は政治的解決に取り組み、恒久的かつ包括的な停戦の実現へ向けて努力すべきだ」と述べた。ペゼシュキアン大統領は「米軍基地の存在には異議があるが、湾岸諸国そのものとの問題はない」と発言している。

和平交渉の最新状況 ― 米国抜きのオマーン仲介会合

🟢 9月14日(月)、オマーンの仲介案を巡ってイランと湾岸諸国(湾岸協力会議)の外交団が会合を開く。焦点はホルムズ海峡での定期タンカー航行再開に向けた枠組みだが、米国はこの場に加わらない。米政府高官はCNNに対し「米国は地域のパートナー全てと緊密に連絡を取り続ける。イランはホルムズ海峡を支配していないし、今後も支配しない」と述べた。

🟡 イラン側はこれまでオマーンとの間で「中間航路」新設を軸に協議を重ねてきたが、イラン議会国家安全保障委員会のアジジ委員長は「米国がイランの条件をすべて受け入れない限り、対話や交渉は無意味だ」とXに投稿。6月に署名された覚書(メモランダム)は、イランが「承認航路」以外の商船3隻を攻撃したことで7月に事実上失効しており、今回のオマーン会合がその再建につながるかは不透明だ。

日付 出来事 インパクト
9月10~11日 サウジアラビア東西パイプライン攻撃/フーシ派がモカ港・ペリム島を制圧 紅海・ホルムズ両方の代替航路が同時に脅威にさらされる
9月11日 ブレント原油104.61ドルで終値、週間9%高 世界的な燃料コスト上昇、日本のガソリン補助財源を圧迫
9月12~13日 ケシム島付近でイラン籍船が被弾/ブリックス首脳会議でイラン・アラブ首長国連邦が会談 軍事緊張と外交融和が同時進行する矛盾した局面
9月14日 オマーン仲介、米国抜きのイラン・湾岸協力会議会合 米国不在の地域主導型解決モデルが試される

米国・イラン両政府の公式見解まとめ

🟡 米国側:米中央軍(セントコム)は商船100隻の航路変更と「封鎖突破ゼロ」を公式発表。米政府高官は湾岸協力会議とイランの会合について「イランはホルムズ海峡を支配していない」と改めて牽制した。

🟡 イラン側:外務省報道官バガエイ氏はオマーンとの協議を「前向き」と評価する一方、最高国家安全保障評議会のレザイ書記は「米国の姿勢が変わるまでホルムズ海峡は閉鎖されたままだ」と国営テレビで明言。国会議員のアジジ氏も「イランの全条件が満たされない限り対話は無意味」と対立姿勢を崩していない。

編集部からの視点

🔵 ホルムズ海峡とバブ・エル・マンデブ海峡という中東の「二つの喉元」が同時に揺らぐ中、当事者不在のオマーン仲介会合、ブリックスでの雪解け演出、そしてトランプ大統領の選挙目線の発言――どれも「終戦」への道筋というより、長期化する消耗戦の一断面に見える。日本のエネルギー安全保障は、遠い戦争の副産物ではなく、備蓄放出と補助金という国内政策コストとして、すでに現実の負担へと転化している。

  • この記事を書いた人

はぼぞう

旅と砂漠と写真と女性を愛する60歳ちょっと過ぎたの「元金融系システム屋」です。 現在は、社内SEのアルバイト件システム構築やってます。 シンガー 森口博子とアーティスト 中村中の大ファン

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