2026年ブエルタ・ア・エスパーニャは9月13日、スペイン南部グラナダを発着する第21ステージ(112km)で全日程を終えました。区間はトビアス・ハラン・ヨハネセンが制し、総合首位のマイヨ・ロホ(赤いリーダージャージ)はエンリク・マスが守り抜いて、自身初のグランツール総合優勝を達成。スペイン人の総合制覇は2014年のアルベルト・コンタドール以来、実に12年ぶりの快挙となりました。
コース紹介
最終日は起伏に富んだ周回コース。グラナダのシンボル、アルハンブラ宮殿へ向かう登り(2.1km・平均7.3%)を4回通過する、短くも刺激的なプンチャー(puncheur=短い急坂を得意とする選手)向けのレイアウトでした。
| 日付 | 2026年9月13日(日) |
|---|---|
| 区間 | カレフール・グラナダ 〜 グラナダ |
| 距離 | 112km |
| コース種別 | 起伏のある周回コース(プンチャー向け) |
| 主な登坂 | アルハンブラ宮殿への登り(2.1km・平均7.3%)を4回通過 |
| 特記事項 | 選手の安全要望を受け、総合成績のタイムはゴール9.8km手前で計測 |

区間優勝者
優勝はトビアス・ハラン・ヨハネセン(Uno-X Mobility/ノルウェー)。最終周回で膨らんだ抜け出しが終盤にデブライネ、ロメーレとの3人に絞られ、最後の直線でロメーレの先仕掛けを差し返してフィニッシュ。前日の第20ステージでミケル・ランダに次ぐ2位と好調を維持しており、待望のグランツール初勝利をアルハンブラの地で掴みました。
レースハイライトと注目記事
今大会は、序盤に赤ジャージを着ていた大本命タデイ・ポガチャルが第8ステージ後にクラッシュでリタイア。そこから総合首位を継承したのがマスでした。マスはライバルの不運で得た赤ジャージを、その夜のステージでは着用を辞退。しかしその後は強力なチームとともに2週間しっかりと首位を防衛し、実力で優勝をつかみ取りました。
最終日は、プロトン(peloton=大集団)がグラナダの周回コースを危険とみなして中立化を要望。主催者は総合成績のタイムをゴール9.8km手前で確定させることで折り合いをつけ、総合勢(GC=ジェネラルクラシフィケーション、総合成績のこと)を守りつつ区間優勝争いはオープンに残す形となりました。
ステージ勝利では、21歳のマシュー・ブレナンが5勝、ワウト・ファンアールトが2勝を挙げ、ヴィスマ勢だけで計7勝を量産。また、セップ・クスが第20ステージのロングアタック(breakaway=先行の飛び出し)で総合11位から一気に5位へ浮上する見せ場もありました。
・マイヨ・ロホ(Maillot Rojo)=総合成績1位が着る赤いリーダージャージ
・プンチャー(puncheur)=短く急な登りで爆発力を発揮する選手
・ブレイクアウェイ(breakaway)=メイン集団から抜け出した先行グループ
各賞紹介
| マイヨ・ロホ(総合) | エンリク・マス(Movistar) |
|---|---|
| ポイント賞(緑) | ワウト・ファンアールト(Visma|Lease a Bike) |
| 山岳賞(水玉) | サンティアゴ・ブイトラゴ(Bahrain Victorious) |
| 新人賞(白) | オスカー・オンリー(Netcompany INEOS)─ 英国人初の新人賞 |
| 敢闘賞(総合) | ワウト・ファンアールト(Visma|Lease a Bike) |
レース結果一覧
総合成績(トップ5)
| 順位 | 選手 | チーム | タイム差 |
|---|---|---|---|
| 1 | エンリク・マス | Movistar | 73:52:55 |
| 2 | プリモシュ・ログリッチ | Red Bull - BORA - hansgrohe | +2:15 |
| 3 | フェリックス・ガル | Decathlon CMA CGM | +2:44 |
| 4 | リチャル・カラパス | EF Education - EasyPost | +6:54 |
| 5 | セップ・クス | Visma|Lease a Bike | +8:45 |
チーム総合(トップ5)
| 順位 | チーム | タイム差 |
|---|---|---|
| 1 | Decathlon CMA CGM Team | 222:25:14 |
| 2 | XDS Astana Team | +38:00 |
| 3 | Bahrain - Victorious | +54:46 |
| 4 | Groupama - FDJ United | +1:01:28 |
| 5 | Netcompany INEOS | +1:25:12 |
山岳賞(トップ3)
| 順位 | 選手 | チーム | ポイント |
|---|---|---|---|
| 1 | サンティアゴ・ブイトラゴ | Bahrain - Victorious | 78 |
| 2 | ワウト・ファンアールト | Visma|Lease a Bike | 62 |
| 3 | アンドレアス・レクネスン | Uno-X Mobility | 36 |
ポイント賞(トップ3)
| 順位 | 選手 | チーム | ポイント |
|---|---|---|---|
| 1 | ワウト・ファンアールト | Visma|Lease a Bike | 326 |
| 2 | マシュー・ブレナン | Visma|Lease a Bike | 273 |
| 3 | アレッサンドロ・ロメーレ | XDS Astana Team | 216 |
新人賞(トップ3)
| 順位 | 選手 | チーム | タイム差 |
|---|---|---|---|
| 1 | オスカー・オンリー | Netcompany INEOS | 74:02:23 |
| 2 | ヤコブ・オムルゼル | Bahrain - Victorious | +1:10 |
| 3 | レオ・ビシアウ | Decathlon CMA CGM | +15:35 |
J SPORTS 放送予定
2026年ブエルタ・ア・エスパーニャは、衛星放送「J SPORTS 4」およびネット配信「J SPORTSオンデマンド」で独占生中継されました。最終・第21ステージは9月13日(日)23:10〜翌3:35に生放送済みです。
| 生中継(放送済み) | 9月13日(日)23:10〜翌3:35/J SPORTS 4・J SPORTSオンデマンド |
|---|---|
| 見逃し配信 | J SPORTSオンデマンドにて配信(サイクルロードレースパック 月額2,580円) |
| 再放送・総集編 | 最新の編成は公式サイトでご確認ください ※確認中 |
▶ 最新の放送・再放送スケジュールはJ SPORTS公式(ブエルタ・ア・エスパーニャ)をご確認ください。
ポガチャルの離脱という波乱から始まった今大会を、マスが実力で締めくくった第81回ブエルタ。次はいよいよ世界選手権へと舞台が移ります。3週間の熱戦、お疲れさまでした。