旅客機は、多くの命を乗せて世界中の空を飛んでいる。
もし、その旅客機に問題があることを内部告発者が訴えたとしたら あなたはその旅客機にのるだろうか?
おそらく日本のマスコミでは、絶対に報道されないニュースが、米国でテレビ放送されています。
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ボーイングの内部告発者が「ボーイング787型機は廃棄すべき」
2024年04月18日 Gigazineより
アメリカの大手航空機メーカー・ボーイングのエンジニアで、その製造基準について内部告発をしたサム・サレプール氏が、テレビ番組「NBC Nightly News with Lester Holt」で放送されたインタビューの中で、ボーイング787型機の安全性に問題があると指摘し、適切な安全チェックのために世界中のボーイング787型機を全て運航停止にするべきだと述べました。
Boeing whistleblower says 787 fleet should be grounded | The Hill
https://thehill.com/homenews/4598076-boeing-whistleblower-says-787-fleet-should-be-grounded/ボーイングは、2024年1月にボーイング737MAX9の壁面パネル脱落事故をきっかけに、製造過程で安全性をおろそかにして納期を優先する社内体制が問題視されていました。
ボーイングの飛行機ドア脱落事故の調査で「監視カメラ映像が上書きされて重要情報が消えていた」ことが判明&社員が「安全より納期を優先する社内体制」を告発 - GIGAZINE
そして、ボーイングのエンジニアであるサレプール氏は2024年4月9日に記者会見を開き、ボーイング777型機とボーイング787型機の製造工程でも安全性が軽視されていたと内部告発を行いました。サレプール氏によると、ボーイング787型機は胴体部分が適切に固定されておらず、数千回の飛行で破損する可能性があるとのこと。この問題は組み立てラインでの部品の取り付け方と固定方法に起因しているとサレプール氏は指摘しています。また、サレプール氏は具体的に明らかにしていませんが、777型機の製造工程にも問題があることを明らかにしました。
サレプール氏は1月にFAAのマイケル・ホイットエーカー長官宛の書簡で、ボーイング社の生産および品質管理プロセスに関する深刻な懸念を経営陣に繰り返し報告しており、これらのプロセスが潜在的に壊滅的な安全上のリスクを生み出していると考えていると主張したとのこと。
サレプール氏はインタビューで「私は自ら名乗り出て、自分で首を突っ込んだのです。しかし、私は自分自身と折り合いがついています。なぜなら、これは多くの人々の命を救うことにつながるからです」と語りました。
サレプール氏の告発について、ボーイングは真っ向から否定しています。ボーイングの広報担当者は、ボーイング787型機に関するサレプール氏の主張は不正確であり、航空機の安全性を確保するためにボーイングが行っている「包括的な作業」を代表するものではないと述べました。
広報担当者は「私たちはボーイング787型機に全幅の信頼を置いています。提起された問題はFAAの監督下で厳格な技術的検査の対象となっています。この分析によって、ボーイング787型機を含める航空機がその耐用年数を維持することが示されました」と述べています。
EXCLUSIVE TONIGHT ON #NN: Sam Salehpour, a current Boeing engineer, tells @tomcostellonbc that he became alarmed by what he was seeing in the production of the Boeing 787 Dreamliner. Boeing has insisted that the 787 is safe and shows zero signs of fatigue. pic.twitter.com/JizQtc6l9C
— NBC Nightly News with Lester Holt (@NBCNightlyNews) April 16, 2024
現地時間の2024年4月17日に、連邦議会上院が開く調査委員会でサレプール氏と3名の航空専門家が証言する予定。航空専門家は、「ボーイングの安全文化が不適切で混乱している」と批判した2024年2月の報告書にも関与しているとのこと。この報告者ではボーイングに対して50の提言が示され、半年以内にこの問題に取り組むための計画を見直し、策定すべきだと論じられています。
なお、ボーイングは2019年にも安全性を軽視する姿勢が問題となり、この時に内部告発を行った元エンジニアは不審死したことが2024年3月に報じられています。
謎の死を遂げたボーイング内部告発者が生前「自分に何が起こってもそれは自殺ではない」と話していたことが判明 - GIGAZINE
記事こちらから👇
ボーイングの内部告発者が「ボーイング787型機は廃棄すべき」と語る - GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20240418-boeing-whistleblower-787-should-be-grounded/
これが事実だとするとボーイング社の責任問題が大きくクローズアップされます。
「連邦議会上院が開く調査委員会でサレプール氏と3名の航空専門家が証言」
ともなると デマやインチキ、都市伝説レベルでないことがわかります。
日本では報道されるのか?
米国の3大テレビ局のNBCで放映されているし ホームページにも大きく報じられています。
Whistleblower says Boeing should stop production of 787 Dreamliner due to safety issue
https://www.nbcnews.com/news/us-news/whistleblower-outlines-safety-concern-boeing-787-dreamliner-rcna148063
インタビューの中で
「同機は飛行中にばらばらになり「地面に落ちる」可能性がある」
と言っていますのでただ事ではないことがわかるでしょう。
一方、ボーイング側では
「787の構造的完全性に関するこれらの主張は不正確である。提起された問題は、FAA の監督の下で厳格な技術検査の対象となっています。」
と答えています。
訴えた人は、「ボーイングのエンジニア」ということで 単なるお騒がせ のひとでもなさそうです。
また、Gigazineでは、
謎の死を遂げたボーイング内部告発者が生前「自分に何が起こってもそれは自殺ではない」と話していたことが判明 - GIGAZINE
という記事も掲載されていて 非常にヤバそうな状況となっています。
※Forbesでも記事が出ておりました。(こちらは日本語です)
ボーイングの内部告発者、公聴会で「危険な製造上の欠陥」を証言予定
https://forbesjapan.com/articles/detail/70408
アラスカ航空のドア落下事故「再び起こり得る」 米当局トップ
https://forbesjapan.com/articles/detail/69031?module=article_related
この記事をみると杜撰な作業と管理が行われていたことがわかる。
「ドアプラグを機体に固定するボルト4本がもともと取り付けられていなかった」
もちろん 日本では、この騒動に対して報道されたとしても大きく取り扱わないはずです。
ボーイング社とは、あの墜落事故で「(真実はわかりませんが)いろいろな貸し」があるとも言われていますから
さて 決着点があるのだろうか?
新たな状況がわかったら 当ブログでお知らせいたします。