「中を見ましょうか?」
セインさんの後をついて2階の部屋にはいる。
少しかび臭い。
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部屋と行っても1フロアーである。
小さなベットとたくさんの本が並んでいる。
「お坊さんはここで寝ています。勉強もここでおこないます。」
難しそうな本が積み上げられている。
それよりも無断でここに入っていいのだろうか?
貴重品とか盗む人はいないのだろうか?
我々には欧米化した性悪説が備わっているようだ。
ここは今の日本や欧米にはない純粋な宗教の世界が広がっている。
階段を下りて中庭におりる。
中庭では食事を出していた人たちが後かたずけをしていた。
「ミャンマーの人はまとまったお金ができるとお布施をするんですよ」
どこかで聞いたような台詞である。
そうインドでガイドのラジャーンさんも同じようなことを言っていたような気がする。
お坊さん達が入っていった建物をのぞき込む
「うわぁーーー奥が見えない」
広大な広間にお坊さんがギッシリ 静かにご飯を食べている。
「手前の方が偉いお坊さんです」
なるほど手前にいるお坊さんは1段高い場所に座っている。
ただし食事が白い法衣のお坊さんと同じかどうかは確認できなかった。
黙々と食事が進むお坊さんを後に外に出る。
再び車に乗り込み次の目的地に向かう。
20分ほど走る立派なパゴダが見えてくる。
「次に行くパゴダはマハムニパゴダ(MAHA MUNI PAGODA)と言います。このパゴダは金箔に包まれた仏像があります。頭には大きな宝石が埋め込まれています。 この仏像に金箔を貼っていただきます。 ただし女の人はさわれません」
「えぇーーー」
と奥さんの声!
まぁ信仰が厚いところではよくある話ではあるが・・・少し可哀想です。
いつものように車から降りるときサンダルを室内に置いてゆく。
軟弱な私にとって石だらけの駐車場は痛かった。それ以上に太陽に熱せられた地面に足を焼かれてゆく。
「あちちち」
と日陰を目指して飛び跳ねる。
なんとか屋根のあるところにたどり着き「ほっ」と一息!
「得度式をやっています」
セインさんの指す方向を見ると たくさんのトラックの荷台に子供が着飾って
パレードのように走っていた。陽気な音楽も聞こえてくる。
「パガンの得度式とは全然違うね」
パガンで見た楽しい音楽隊と違ってここはテープと思われる音楽が流れているだけであった。
私はパガンの得度式の方が微笑ましくて好きである。
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【ミャンマーの休日】 その26 仏像に金箔貼り
都会の得度式を後にして仲見世のようになっている参道を奥に進んでゆく。 道の両側にはキラキラと光る何に使うかわからない商品が売っている。 「お坊さんが使用するものが売っています」 キラキラした品物のほか ...
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※この旅行記は、1998年に書かれたものです。
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