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グラシアス・メキシコ

【グラシアス・メキシコ】 72 カタツムリの天文台

2021-01-11


1997年5月3日(土) 今日もメキシコは晴れている。
出発は8:00 2代目カルロスさんが運転するバスに乗り東に120Km目指すは、マヤ文明 最大と言われる遺跡「チェチェンイッツア」
素晴らしい道路をかなりのスピードで飛ばしている。
山に入ってきたので車窓の風景はあまり面白くない。

9:50 無事に「チェチェンイッツア」に到着 バスがたくさん並んでいた。
観光客も「うぅうん カンクンから」とも思えるような雰囲気をもっている。
「チェチェンイッツアは マヤ古典期、トルテカ期の最大の遺跡群です。
まずはマヤ古典期の遺跡から見てゆきましょう」
宮下さんを先頭に すっかりメキシコ古代文明通になっていたツアー一行が後を続く。
この遺跡もかなり奇麗に整備されている。
「左に見えるのがカラコルと呼ばれている天文台です」
私がメキシコで一番 見たかったのがこの天文台である。
「天文台は後で見ることにして先に鹿の家とよばれるものを見に行きます」
天文台を通りすぎ 大きな建造物をグルリと一回り
「みなさん ここにある祭壇の人物はどこかでみたことがありませんか?
そうです 一番最初に見たトゥーラの遺跡の像と同じです。
メキシコの文明はすべて繋がって発展していることがわかります」
いきなり出現した文明はない!
メキシコの文明を見てきて一番強く感じたことである。
どこかに先人達の文化を残しつつ発展する文明! このあたりが
自分たち以外の文明や宗教を許さないという文化圏とは大きく違っている。
そしてついに天文台を目の前にする。
しかも上まで上ることができた。


天文台は「カラコル」と呼ばれている。
この「カラコル」と言う意味はスペイン語でカタツムリの意味だそうだ。
高さ9mの基壇の上に13mの天文台がそびえ立っていた。
天文台の中に入ると天井に不思議な穴があいている。
「どうやって天体観測をしたのだろう」
マヤの人々は天体観測によって多くの数値を導きだしている。
例えば1年の日数

マヤ古代の1年の日数       365.2420日
グレゴリオ暦(現在使用されている) 365.2425日
現代の天文学上の日数       365.2422日
マヤカレンダーによれば  96000年で1日の誤差
グレゴリオ暦だと      3399年で1日の誤差
なんとマヤカレンダーの方が正確である。
「なんで天体観測でこんな細かい数値が出てくるんだろう」
どうしても納得がゆかない。

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※この旅行記は、1997年に書かれたものです。

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はぼぞう

旅と砂漠と写真と女性を愛する60歳ちょっと前の現役ITエンジニア シンガー 森口博子とアーティスト 中村中が大好きです。

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