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サイクルロードレース

【ブエルタ・ア・エスパーニャ2026 第13ステージ結果】|ファンアールト待望の初勝利!ヴィスマ完璧な集団戦術

ブエルタ・ア・エスパーニャ2026第13ステージは、アルムニェカルからロハまでの192.8km、3つの上りを含む中級山岳(丘陵)ステージとして行われました。43名という超大人数の逃げ(ブレイクアウェイ)から抜け出したワウト・ファンアールト(ヴィスマ・リースアバイク)が、今大会初となる区間勝利を挙げています。チームメイトのマシュー・ブレナンが終盤の攻撃をすべて封じる献身的な走りでエースをアシスト(援護)し、まさにチーム一丸の勝利となりました。総合成績(GC)ではエンリク・マスがマイヨ・ロホ(総合首位の赤いジャージ)を危なげなく守っています。

ファンアールトが今大会初勝利。パレペントルとの2人の直接対決(スプリント)を制する

ヴィスマの完璧なチーム戦術。ブレナンが攻撃を潰し続けエースを勝利へ導く

総合はマスがマイヨ・ロホを堅守。GC勢に大きな変動なし

コース紹介

スタート直後から一気に上るハードな前半が特徴のステージ。標高差(獲得標高)の大半が最初の84kmに集中し、逃げが決まりやすいレイアウトでした。最後の上りを終えてからフィニッシュまで約40km残るため、上りに強い選手だけでなく、平坦での脚を残したスプリンター寄りの選手にもチャンスがある「難しいバランス」の1日となりました。

項目 内容
区間 アルムニェカル → ロハ
距離 192.8km
種別 中級山岳(丘陵)/フィニッシュは緩い上り
獲得標高 約3,400m(大半が前半84kmに集中)
カテゴリー山岳 3つ(下記)
気象 猛暑(約34℃)
上り 距離/平均勾配
アルト・デ・ラ・ベンタ・デ・ラ・セバダ(1級) 14.5km/5.3%
アルト・デル・レヒオナリオ 15km/3.1%
プエルト・デ・グラナダ 7km/5.9%(頂上からフィニッシュまで約40km)

優勝者:ワウト・ファンアールト

勝ったのはワウト・ファンアールト(ヴィスマ・リースアバイク/ベルギー)。残り約3.5kmで放った鋭い加速に、ついてこられたのはバレンティン・パレペントル(スーダル・クイックステップ)ただ1人でした。ロハへ向かう緩い上りのフィニッシュで、パレペントルが先に仕掛けるも、パワーで勝るファンアールトが難なく差し切り勝利。これが今大会初勝利、キャリア通算4勝目のブエルタ区間勝利であり、ヴィスマにとってはチームとして今大会4勝目となりました。この日のファンアールトは序盤の1級山岳で山岳ポイントを稼ぎ、決定的な集団に自ら乗り込み、最後は仲間の働きを勝利に変えるという、攻守にわたる圧巻の走りでした。

順位 選手 チーム タイム
1 ワウト・ファンアールト ヴィスマ・リースアバイク 4:33:50
2 バレンティン・パレペントル スーダル・クイックステップ +4″
3 マシュー・ブレナン ヴィスマ・リースアバイク +24″
4 ヤルノ・ウィダル ロット・インテルマルシェ +24″
5 ヴィンチェンツォ・アルバネーゼ EFエデュケーション・イージーポスト +24″

※区間3位以下はブレナンが制した第2集団のスプリント順。同集団のためタイムは同一表記。

レースハイライトと注目ポイント

43名の巨大な逃げが形成

スタート直後の1級山岳で激しい逃げ争いが起こり、最終的に43名という異例の大集団が抜け出しました。ヴィスマはファンアールト、ブレナン、ブルーノ・アルミライユの3名を送り込み、数の上で圧倒的に有利な状況を作ります。逃げ争いのなかでファンアールトは山岳賞リーダーのサンティアゴ・ブイトラゴを頂上で破り、山岳ポイントも10点獲得。逃げに乗りながら別の賞も狙う、まさに一石二鳥の走りでした。

💡 逃げ(ブレイクアウェイ)とは? メイン集団(ペロトン)から先行して飛び出す少人数のグループのこと。今回のように大人数の逃げは「メイン集団が容認した=今日は逃げに勝たせる展開」というサインでもあります。

ガル陣営に痛手、ミュールベルガーが落車リタイア

序盤、総合3位フェリックス・ガル(デカトロンCMA CGM)にとって大きな痛手がありました。総合9位につけていた山岳のエース、グレゴール・ミュールベルガーが落車。一度は再スタートしたものの、その後リタイアとなり、ガルは週末の本格山岳を前に最重要アシストを失うことになりました。

ブレナンの献身とファンアールトの決定打

最後の上りを越えると逃げは9名の精鋭に絞られました。ヴィスマは2名を残し、ここから若きブレナンが仕事を開始。ビシオー、ダルビー、フェルマークら他チームの攻撃を一つひとつ潰し続け、エースのファンアールトに脚を温存させます。そして残り約3.5km、満を持してファンアールトが加速。ついてこられたパレペントルもフィニッシュ手前で力尽き、ファンアールトが今大会初勝利をつかみました。ブレナンは中間スプリントも制してポイントを積み増したうえ、最後は第2集団のスプリントも勝って区間3位。エースを支えながら自らも3位に入る、驚異的な走りでした。

各賞ジャージの状況

ブエルタには色の異なる4つのリーダージャージがあります。第13ステージ終了時点のリーダーは以下の通りです。

ジャージ リーダー
マイヨ・ロホ(総合) エンリク・マス(モビスター)
グリーン(ポイント賞) ワウト・ファンアールト(ヴィスマ)
水玉(山岳賞) サンティアゴ・ブイトラゴ(バーレーン・ヴィクトリアス)
ホワイト(新人賞) オスカル・オンリー(ネットカンパニー・イネオス)

注目は山岳賞。ファンアールトがこの日も頂上でポイントを奪い、ブイトラゴとの差を18点差まで縮めました。ポイント賞(グリーン)を独走するファンアールトが、山岳賞にも絡み始めています。新人賞はオンリーとオムルゼルが30秒差の激しい争い。この日は両者ともタイム差が動かず、週末の山岳決戦に持ち越されました。

なお敢闘賞(その日もっとも積極的だった選手に贈られる賞。今大会はファン投票制)の第13ステージ受賞者は、※確認中です。確定情報は公式サイトをご確認ください(La Vuelta 公式 敢闘賞ページ)。

レース結果一覧(第13ステージ終了時点)

総合成績(GC)トップ5

順位 選手 チーム
1 エンリク・マス モビスター 45:08:51
2 プリモシュ・ログリッチ レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ +1:45
3 フェリックス・ガル デカトロンCMA CGM +2:06
4 リチャル・カラパス EFエデュケーション・イージーポスト +3:53
5 オスカル・オンリー ネットカンパニー・イネオス +4:29

チーム総合トップ5

⚠️ チーム総合成績(トップ5)は、第13ステージ終了時点の確定データが主要ソースで未反映のため ※確認中 です。第8ステージでのポガチャル(UAE)リタイア以降、順位が大きく変動しているため、旧データの流用は避けています。確定次第の更新を推奨します。公式順位はこちら → La Vuelta 公式 ランキング

山岳賞トップ3

順位 選手 チーム
1 サンティアゴ・ブイトラゴ バーレーン・ヴィクトリアス 58
2 ワウト・ファンアールト ヴィスマ・リースアバイク 40
3 エンリク・マス モビスター 24

ポイント賞トップ3

順位 選手 チーム
1 ワウト・ファンアールト ヴィスマ・リースアバイク 224
2 マシュー・ブレナン ヴィスマ・リースアバイク 159
3 アレッサンドロ・ロメーレ XDSアスタナ 96

新人賞トップ3

順位 選手 チーム
1 オスカル・オンリー ネットカンパニー・イネオス 45:13:20
2 ヤコブ・オムルゼル バーレーン・ヴィクトリアス +0:30
3 レオ・ビシオー デカトロンCMA CGM +9:07

次ステージ(第14ステージ)プレビュー

第14ステージはハエンからシエラ・デ・ラ・パンデラまでの154.5km。平坦がほとんどなく、2つの2級山岳を越えたのち、最後は1級山岳の頂上フィニッシュ(最終上り11.9km・平均7.2%)が待ち受けます。勾配は最大21%に達する激坂区間を含み「南のアングリル」とも呼ばれる屈指の難関。獲得標高は約4,338m、最高気温は40℃に迫る見込みです。マスに対しログリッチ、ガルらがどこまで攻めるか、総合争いが大きく動く可能性のある1日です。

J SPORTS 放送予定

ステージ 放送・配信
第14ステージ
ハエン → ラ・パンデラ
9月5日(土)午後9:50 〜 深夜1:20
生中継:J SPORTS 4/J SPORTSオンデマンド

※放送時間は変更となる場合があります。最新情報はJ SPORTS公式サイトでご確認ください。


出典:ProCyclingStats、CyclingUpToDate、FloBikes、PezCyclingNews、J SPORTS 各公式・速報より作成。

  • この記事を書いた人

はぼぞう

旅と砂漠と写真と女性を愛する60歳ちょっと過ぎたの「元金融系システム屋」です。 現在は、社内SEのアルバイト件システム構築やってます。 シンガー 森口博子とアーティスト 中村中の大ファン

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