Amazone プライムビデオやNetflixでオススメする映画をご紹介します。
基本土曜日に連載しますので少しの時間お付き合いください。
第一回の映画は、「空気人形」(Amazone プライムビデオ)です。
目次
業田良家氏のマンガ
業田良家という漫画家さんをご存知ですか?
映画では、中谷美紀、阿部寛出演の『自虐の詩』がヒットしました。
彼のマンガは、一見ギャグマンガのようですが
「心の中に温かいMilkや時に冷たい氷水を注ぎ込まれるような感覚」
を覚える作品が多い。
個人的に傑作だと思っていた「空気人形」が映画化されたときは、公開が待ち遠しかった。
ストーリー
ある日
性処理の代替え品として扱われた「空気人形」が心を持ってしまったことで「普段何気ない世界」が彼女の目を通して「美しく」「醜い」しすて「残酷」な世界を描き出す。
主演は、韓国の女優 ペ・ドゥナ
彼女の幼いようで大人のような不思議な魅力に引き込まれる。
全編を通して、美しい映像と優しい音楽で主演の「ペ・ドゥナ」の魅力あふれる映像が続く
東京が舞台ですが、妙に地方っぽく、高層マンションに取り囲まれていながら、取り残された感がある街が舞台
背景の街と同じように彼女の周りの人も
「孤独が描かれている」
そう、人は、孤独の中に生きている。
人形が動き出すという、非現実的なファンジー映画なので 童話のような展開が続きます。
暴力シーンはありませんが、R15指定なのでセックスシーンやヌードシーンはあります。
詩
時々、彼女が口にする
私は、空気人形 性処理の代用品
という言葉は、突き刺さる。
彼女は、はじめて見る世界(ご近所)や人間たちとの関わりの中で少しずつ「感情」をみつけはじめる。
そこには「感動」だけではない。
心を持ったしまった故の悲しみが、全編に渡って描かれる。
物語の中盤に吉野弘の「生命は」という詩が、彼女によって朗読
ここが、この物語のクライマックス
切なくも希望にあふれる「いきもの」の本質が、「いきものでない彼女」が、語る。
悲しいとか、苦しいとか、暖かいとか そんな感じでもない「別なもの」が心に流れ込んでくるのがわかる。
ここは、人によって感じ方が違うと思うので、言葉にするのが難しい
終局
物語は、彼女は、青年に恋のような感情を抱くことで急展開
笑顔あふれる彼女が描かれるが、
私は性欲処理の代用品
という全編にわたる台詞が、別の意味で現実となる
青年は、彼女に性行為を迫るわけではないが、
「心を持ったしまった故の悲しみ」が溢れてくる。
そして、自分が製造されたと思われる、工場で人形師の園田に出会い、「生んでくれてありがとう」と物語の後半の転換点である。
園田との去り際に彼女に語りかける言葉に注目して欲しい。
そして、物語は、意外な終局を迎える。
まとめ
今回から連載する【おうちで楽しむ週末映画】いかがでしたでしょうか?
第一回なので作品の魅力を十分表現できなかったかも知れません。
「空気人形」は、原作とは、少し違うけど、その世界を美しく表現した映像は素晴らしい。
主演女優のペ・ドゥナの辿々しい日本語が、「空気人形」という「いきものではなかった」彼女をよく表現していて魅力あふれる映画と言っていいだろう。
Amazone プライムビデオで観ることができますので、一度見てみて下さい。
孤独を感じたり心に穴が空いてしまった人に特に処方箋としてオススメします。
原作も合わせて読んでみると別の感覚を覚えると思いますのでこちらもオススメします。
[amazonjs asin="B00E19N62K" locale="JP" title="ゴーダ哲学堂 空気人形 (ビッグコミックススペシャル)"]
スポンサーリンク