目次
今週のハイライト(ざっくり早見表・JST)
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9/3(水)明け方:金星のすぐ上にプレセペ星団(M44)、右上に木星。日の出90〜60分前が見ごろ(東京目安:3:45ごろ)
地平線近くに水星も(難易度高)。東〜東北東の低空をチェック
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9/4(木)夕方:日没後40分ごろ、西南西の低空で火星が**スピカ(おとめ座)**の右隣へ。低空なので建物に注意
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9/8(月)未明:皆既月食(ブラッドムーン)
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半影食開始 0:28/部分食開始 1:27/皆既食 2:30–3:53/部分食終了 4:57/半影食終了 5:55(日本全国で観測可)
最深時刻は 3:11 前後 南西〜西の空で低め
国立天文台タイムアンドデートTheSkyLive
9/3(水)明け方:金星+「蜂の巣」星団M44、木星も並ぶ
夜明け前、東北東〜東の低空で明けの明星・金星がまぶしく輝き、そのすぐ上にプレセペ星団(M44)
双眼鏡があると“蜂の巣”の名の通り、微恒星がざくざく見えて美しい。
右上には木星も。日の出の約90〜60分前がベスト(東京の表示例:3:45ごろ)
地平線すれすれには水星も顔を出すが難易度は高め
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観察のコツ
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低空の透明度がカギ。東の空がひらけた場所を選ぶ。
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双眼鏡(7〜10倍)推奨。金星にピントを合わせてから、少し上にスライド。
9/4(木)日没後:火星×スピカの色コントラスト
日没後まもなくの西南西の低空で、青白い1等星スピカの右隣に赤い火星。今の火星は暗めだが、色の対比がわかりやすい。
日没後40分が目安(東京:18:45前後)。地平線近くなので見晴らしのよい西側を確保
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9/8(月)未明:日本全国で皆既月食「ブラッドムーン」
今回の満月は「コーンムーン」。今年のハーベストムーン(収穫月)は秋分に最も近い満月=10月になるため、9月の満月は“コーンムーン”の呼び名が使われます。
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観望タイムテーブル(JST)
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0:28 半影食開始(うっすら暗くなる程度)
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1:27 部分食開始(本格的に欠け始める)
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2:30–3:53 皆既食(赤銅色=“ブラッドムーン”)
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3:11 ごろ 食の最大
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4:57 部分食終了
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5:55 半影食終了
※日本全国で同時刻。方角は南西〜西の低空。夜更け〜明け方のため冷え込みと体調管理に注意。 国立天文台タイムアンドデートTheSkyLive
なぜ赤く見える?
地球の大気が青い光を散乱し、赤い光が曲がって地球の影に差し込むため。皆既中の月は赤銅色に染まります。
WIRED
今年の見え方(可視域の概要)
今回の皆既月食はアジア、オーストラリア、太平洋の一部で好条件。日本は全国で皆既が見られます。
Forbes JAPAN国立天文台
撮影・観察の実践ヒント
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肉眼・双眼鏡でOK(日食と違い、フィルター不要)。
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スマホ撮影:月食中は暗くなるので夜景モード/三脚推奨。露出は皆既中にやや長め(1/4〜1秒程度)、部分食は短めに
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望遠レンズ:ISO 400〜1600、部分食は1/125〜1/500秒、皆既は1/2〜1/8秒あたりから試行
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見晴らし:月は南西〜西の低空。建物や山に沈む前の視界確保が重要
まとめ
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9/3明け方は金星+M44+木星、9/4夕方は火星×スピカ、そして9/8未明は皆既月食(ブラッドムーン)。
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月食は0:28半影開始、1:27部分開始、2:30–3:53皆既、3:11最大、4:57部分終了、5:55半影終了。全国で観測可。
Forbes JAPAN国立天文台タイムアンドデート
参考・出典
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Forbes JAPAN「明け方に惑星がきらめき、皆既月食の『ブラッドムーン』が赤く輝く 今週の夜空」(2025/09/02)。週内イベント(M44と金星、火星とスピカ、皆既月食)と見え方の記述
Forbes JAPAN -
国立天文台(NAOJ)「皆既月食(2025年9月)」:日本全国で観測可、各段階のJST時刻。
国立天文台 -
timeanddate.com「7–8 Sep 2025 — Total Lunar Eclipse — Tokyo / Japan」:各段階のJST表示(半影・皆既の時刻)
タイムアンドデート+1 -
TheSkyLive:食の最大 03:11 JST の指標
TheSkyLive