1845年に行われたイギリスの北極海探検航海。全隊員129名が失踪
最初にフランクリン遠征隊について調べてみよう
フランクリン遠征(フランクリンえんせい、英: Franklin's expedition)は、1845年に行われたイギリスの北極海探検航海。全隊員129名が失踪する結果となった。
フランクリン遠征は、イギリス海軍の士官であり、経験を積んだ探検家であったジョン・フランクリン海軍大佐が指揮していた。フランクリンは過去に3回北極海に遠征しており、その2回目と3回目は隊長を務め、4回目のこの遠征を引き受けたときは59歳だった。遠征の目的は、カナダ北極諸島を通ってヨーロッパとアジアを結ぶ北西航路の中で、まだ航海されていない部分を横断することだった。1845年にイングランドを出発後、遠征の初期に幾つかの問題が発生し、最終的に遠征隊の2隻の船がカナダ北極圏キングウィリアム島に近いビクトリア海峡で氷に閉ざされ、フランクリンを含む隊員129名全員が失踪した。
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北西航路とは?
北西航路(ほくせいこうろ、Northwest Passage)は、北アメリカ大陸の北方を通って大西洋と太平洋を結ぶ航路である。ユーラシア大陸の北を通って大西洋と太平洋を結ぶ「北極海航路」と対をなす。
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19世紀は、貿易のための航路を見つけるために多くのを探検家が海に乗り出していた。
その中で北西航路の探検で全員が行方不明となったフランクリン探検隊の新しい情報が公開されました。
Gigazineより
1847年に遭難したフランクリン遠征隊でカニバリズムが行われていたことが研究で裏付けられる
ジョン・フランクリン海軍大佐以下、129名の隊員と共に1845年にイングランドを出発したフランクリン遠征隊は、カナダ北極圏のキングウィリアム島に近いビクトリア海峡で氷に閉ざされ、フランクリンを含む隊員全員が失踪しています。新たに、遭難したフランクリン遠征隊ではカニバリズムの兆候が見られたことがウォータールー大学などの研究者によって示されました。Identification of a senior officer from Sir John Franklin’s Northwest Passage expedition - ScienceDirect
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2352409X24003766Another Franklin expedition crew member has been identified | Waterloo News | University of Waterloo
https://uwaterloo.ca/news/media/another-franklin-expedition-crew-member-has-been-identifiedCannibalism Confirmed: DNA Links Lost Officer to Franklin Expedition’s Darkest Hours
https://scitechdaily.com/cannibalism-confirmed-dna-links-lost-officer-to-franklin-expeditions-darkest-hours/1846年にビクトリア海峡の氷に閉じ込められたフランクリン遠征隊でしたが、1847年6月11日にフランクリンが死去。フランクリンの死後、イギリス海軍の探検船・HMSエレバスを指揮していたジェームズ・フィッツジェームズは105名の生存者を率いて北極圏からの脱出を図りましたが、最終的に生存者はいませんでした。
その後、キングウィリアム島周辺ではフランクリン遠征隊の隊員とみられる数十人分の遺骨が発見されています。
研究チームはフランクリン遠征隊の存命の子孫からのDNAサンプルを活用して発見された遺骨の身元を特定。これまでに13名の隊員の身元が特定されています。また、多くの遺骨が発見された「NgLj-2」では、隊を率いるフィッツジェームズの遺骨も発見されています。
また、現地のイヌイットは1850年代に「フランクリン遠征隊の生存者がカニバリズムを行っていた」と捜索隊に語っているほか、1997年にアン・キーンリーサイド博士はNgLj-2で見つかった人骨のほぼ4分の1に切り傷跡を発見しており、そこで死亡した人物の一部がカニバリズムの対象となっていることを証明しています。
今回研究チームによって特定されたフィッツジェームズの下顎骨からも、死後カニバリズムの対象となったことを示す複数の切り傷跡が見つかっています。ウォータールー大学のダグラス・ステントン氏は「今回の発見はフィッツジェームズが他の船員に先立って亡くなったことを示しています」と語りました。
19世紀のヨーロッパでも、カニバリズムは「道徳的に非難される行為」として捉えられていましたが、研究チームは当時のフランクリン遠征隊がカニバリズムに頼らなければならない絶望的な状況に陥ったことに共感を示しています。
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1847年に遭難したフランクリン遠征隊でカニバリズムが行われていたことが研究で裏付けられる - GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20241003-franklin-expedition-cannibalism/
記事を理解する上で カニバリズムについて
カニバリズム(英語: cannibalism)とは、人間が人間の肉を食べる行動、あるいは習慣をいう。食人、食人俗、人肉嗜食ともいう。
文化人類学における「食人俗」は社会的・制度的に認められた慣習や風習を指す。一時的な飢餓による緊急避難的な食人や精神異常による食人はカニバリズムには含まず[1]、アントロポファジー(後述)に分類される。また、生物学では種内捕食(いわゆる「共食い」)全般を指す
ウィキペディアによる定義によると「時的な飢餓による緊急避難的な食人や精神異常による食人はカニバリズムには含まず」となっているので微妙なのですが、記事に合わせてタイトルを設定しました。
究極の選択 食べるものがない と言う状況での選択ということで責めることはできないし、全員が行方不明となった悲劇である。
同じような状況で映画にもなった ウルグアイ空軍機571便遭難事故 は有名です。
アンデス山中の70日
1972年にアンデス山脈で起きた飛行機事故の実話を基に、生存者たちの壮絶な体験を描いた人間ドラマ
アンデスの聖餐
究極の状況に追い込まれたとき 人はどうするのか?
自分が同じ状況にならなければ なんとも言えない という感時で非難はできない