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私小説

新宿の恋 Chapter 1 出会い前夜

この物語は、昭和57年(1982年)、20歳の大学生 神原タツヤ(偽名ですが自分)が、父親の死によって金を稼ぐために新宿のバーでバイトをはじめたときから始まります。

バーで出会った謎の女性 レイコをきっかけに、多くの大人たちや女性と関わるようになることで大人へと成長する過程を描いたものです。

かなり際どい性描写もありますので18歳以下の人は、読まないよう願います。

最後まで読んでいただけたら幸いです。


父の死

兄からの一本の電話からこの物語がはじまった。

「親父が死んだ。戻ってこい」

昭和57年(1982年) 大学2年の4月。ここから人生が大きく転換することになるとは、思いもしなかった。

父親の葬儀が終わり、東京に戻ったとき、厳しい現実が待っていた。

「学費が払えない」

父親のカネをアテにして大学まで行かせてもらったのですが、その死によって状況が一変した。

兄の悪口は言いたくないのですが、こう言われた。

「学費どころか 生活費も送れないから これからは自分でやれ」

当初、学費が問題だった。

当時、年間60万円ほどの授業料(今の感覚で100万円程度)。

まず、これが払えない。

生活費もない。

大学を辞めることを考えたのですが、教授に

「きみは、真面目に勉強していて 専門課程でぜひ続けてほしい 学校に掛け合ってみよう」

と言われた。妙に気に入られている老教授はそう言って、学校側に掛け合ってくれて、奨学金の手続きをしてくれることになった。

学費はこれでなんとかなる。

しかし、生活費がない。


夜のバイト

20歳の若者が学業を続けながらのバイトとなると、今のようにコンビニは24時間営業ではないし、ファーストフードも夜はやっていない。あとは工事現場などですが、継続的に働けなかった。

そこで、考古学で親しくしてくれている先輩があるバイト先を紹介してくれた。

それが、俺の人生を大きく変えるきっかけとなった新宿2丁目のバーだった。

当時の新宿2丁目なんて、高校生が夜中出歩く今の新宿なんかより100倍も怪しく危険な街だった。

ヤバそうな あちら側の人達、風俗嬢、もちろん男色の人も多かった。

バーは、マスターと彼の姉で経営していたのですが、姉の急病のため働ける人を探していたらしい。そこに無理やり突っ込まれたのが俺だった。

ここを追い出されたらもう後はない。大学を辞めて働くしか道はないと決心していた。

金のために必死に働いた。酔ったお客がぶち撒けたトイレ掃除を嫌な顔をしないで掃除、酔っぱらいのおじさんを抱えてタクシーに乗せる。客の好みのタバコを買いに街に飛び出し、探し回って夜の新宿を駆け回ったりもした。

やがて、そんな姿を認められたのか、マスターも常連客も少しずつ認めてくれるようになってゆく。

「マスター この子貸してくれない?」

オカマのオネェさまから誘われることもあったのだが、

「ダメだよ 将来日本を背負って立つ男を化け物に任せられない」

とマスター。

「あら 化け物は失礼よ これでも 心は、女なんだから」

そんなある日、運命を変える女性と出会うことになる。


次回予告

レイコと名乗る年上の女性によって自分の運命が大きく変わってゆくことになる。

レイコとは、何者なのか?

次回 新宿の恋 Chapter 2 運命の出会い

お楽しみに・・・

眠りたい!!!

  • この記事を書いた人

はぼぞう

旅と砂漠と写真と女性を愛する60歳ちょっと前の現役ITエンジニア シンガー 森口博子とアーティスト 中村中が大好きです。

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