この物語は、自分が20歳のとき、父親の死によって学費を捻出するために新宿のバーでバイトしたときから始まります。バーで出会った謎の女性レイコをきっかけに、多くの女性と関わることで大人へと成長していく――。
実際にあった出来事に、多少の演出と濃厚なエロチックな要素を加味した、半分ドキュメンタリー、半分フィクションの奇妙な物語です。最後までお楽しみください。
夏休み
大学の夏休みは想像以上に長かった。八月から九月末まで、ほぼ二ヶ月近くある。高校生のそれより明らかに長い休みだ。
この長い空白期間をどう過ごすかで、その後の人生が大きく変わると、俺は本気で思っていた。
俺の場合、生活費を稼ぐために新宿のバーで働く日々が中心になっていた。最初は慣れない接客や深夜の労働に体が悲鳴を上げていたが、徐々に身体も慣れてきて、苦痛というよりはルーティンとして受け入れられるようになっていた。マスターや常連のお客さんたちが、意外と温かく接してくれるのもありがたかった。時には冗談を交えながら声をかけられ、カウンター越しに世間話に花を咲かせる時間は、精神的にも充実したものになっていた。
そして何より、心の支えになっていたのがレイコさんとの関係だった。大人の女性である彼女との逢瀬は、20歳の俺の心と身体の両方を、静かに満たしてくれていた。
夏休みということもあり、昼間の時間は睡眠をたっぷり取ったあと、大学の図書館に通うことが多かった。考古学の専門書を読み漁り、ノートに書き込みながら時間を忘れる――そんな静かな学究の日々が、夜のバーでの労働との良いバランスになっていた。
レイコさんとは、週に一度程度のペースで逢っていた。激しく求め合い、互いの身体を重ねる時間は、俺の若い性欲を十分に解消してくれる貴重なものだった。彼女は外食やホテルの代金は快く出してくれたが、お小遣いのような金銭的な援助は一切受け取らなかった。
その微妙な線引きが、俺たち二人の関係を、奇妙なバランスで保っているのだと俺は感じていた。
暑い夏
その日もレイコさんの自宅でのんびり過ごしつつ、激しい逢瀬が続いていた。
「そう もっと強く 抱きしめて 中にちょうだい」
「レイコ いくよ」
レイコさんの汗に濡れた身体を強く抱きしめて彼女の中に注ぎ込むと同時に、強烈な快感が突き抜けた。
ゆっくりと繋がっていた男根を引き抜くと、レイコさんは大きく息を吐いた。
「タツヤ、上手くなったわ……満たされてるのがわかる」
と言って、レイコさんは微笑んだ。
その唇を塞いで舌を絡めると、力を取り戻してきた俺のものをレイコさんの股間にこすりつける。
「そう そのまま 入れて」
その甘い囁きに導かれるまま、俺はレイコさんの熱く濡れた秘部に、再び男根を沈めていった。彼女の膣壁は俺の精液でぬるぬると滑りが良く、まるで溶け合うように根元まで飲み込んでくる。
「あっ……タツヤの、太いのが……奥まで来てる……」
レイコさんは恍惚とした表情で腰をくねらせ、俺のものをさらに奥へ誘い込んだ。彼女の熟れた肉体が、若い肉棒を貪欲に締め付ける。豊満な乳房が波打ち、汗に光る肌が妖しく輝いていた。
俺は彼女の腰を抱き寄せ、騎乗位へと体位を移した。レイコさんが上になり、自ら腰を沈めて根元まで咥え込む。柔らかい尻肉が俺の太ももに密着し、熱い蜜が溢れて結合部を濡らした。
「んんっ……! すごい……タツヤの硬いのが、当たってる……」
レイコさんは貪るように腰を振り、激しく上下に動かし始めた。熟れた膣内がきつく収縮し、彼女はのけぞりながら豊かな胸を揺らし、甘い喘ぎ声を上げ続ける。
「ああっ! イッちゃう……また、イクゥ……!」
レイコさんの身体がびくびくと痙攣し、強い絶頂が訪れた。その余韻に震える彼女を抱き上げ、正常位へと移る。俺は激しく腰を打ち付け、最奥に熱い精液を注ぎ込んだ。
二度目の射精のあと、レイコさんは恍惚の表情で俺を抱きしめ、小さく震えていた。
### 待ち合わせ
息を整えながら、レイコさんはごろりと俺の横に身体を横たえた。汗ばんだ肌がシーツに優しく沈み込む。
「私ね……タツヤと出会ってから、なくしていた『女』を取り戻しているわ」
「どういうこと?」
彼女は少し照れたように微笑みながら、ゆっくりと話し始めた。
「女もね、40歳を過ぎると自信をなくすのよ。身体のラインも崩れてくるし……鏡を見るたびに、ため息が出るようになって」
「そんなことないよ。レイコさんは、とても綺麗だ」
「お世辞が上手くなったわね」
レイコさんは小さく笑ったが、その瞳には本音が滲んでいた。
「本当は……諦めていたのよね。結婚とか、特定のパートナーがいなければ、セックスなんてなかなかできない年齢だと思ってた。もしかしたら、もう一生、男の人と抱き合うことなんてできないかもしれない……って」
「そういうもの……なんですか?」
俺がそう返すと、レイコさんは身体をこちらに向け直した。
「タツヤがいてくれたから、女としてもう一度輝ける気がするの。ありがとう」
そう言って、彼女は俺の唇に軽くキスをしてきた。温かく、優しい感触だった。
「でもね、タツヤはまだ若いんだから……好きな人ができたら、いつでも私のところから離れていっていいんだよ」
笑顔でそう言いながら、レイコさんは俺にしがみついてきた。その仕草が愛おしくて、俺は自然と彼女の背中に腕を回した。
「どうかな。今は、レイコさんが一番だから……あまり考えられないな」
するとレイコさんは嬉しそうに目を細め、俺の胸に顔を埋めたまま、ふと真剣な声で続けた。
「でね……ちょっと、お願いがあるの」
レイコさんはそこで少し言葉を切り、ある計画を静かに話し始めた。
ケイコ
翌週の日曜日、俺はレイコさんに頼まれて東京駅の新幹線ホームに立っていた。
「ケイコが荷物たくさん持ってくるから、タツヤが駅まで迎えに行ってあげて。うちまで連れてきてくれると助かるわ」
今日がケイコとの初対面だと少し緊張しながら待っていると、新幹線が到着した。
人波の中から現れたのは、白いオフショルダートップスに短めのデニムスカートを着た、すらりとした女の子だった。20歳のケイコは、レイコさんに似た大きな瞳と、若々しく明るい表情が印象的だった。
「あの……カシワギ・ケイコさん? 俺、タツヤです。レイコさんに頼まれて迎えに来ました」
声をかけると、ケイコは一瞬、俺の顔をじっと見つめてきた。
(この人が叔母さんの……? 思ってたより若いし、雰囲気が柔らかい。でも、叔母さんが最近あんなに艶やかになったのは、きっとこの人の影響だわ)
彼女の瞳に好奇心の強い光が宿るのを、俺ははっきりと感じた。
「タツヤさん……よろしくね。迎えに来てくれてありがとう」
ケイコは柔らかく微笑んだが、その視線は俺の顔や体格を素早く観察している。勘の鋭い彼女は、初対面の相手からも多くの情報を読み取ろうとする性格らしい。
「荷物、重そうだね。俺が持つよ」
キャリーケースを受け取ると、ケイコは自然に俺の隣に並び、時折顔を近づけて話しかけてきた。
改札を抜け、東京駅構内を歩きながら、ケイコは探るように聞いてきた。
「叔母さんとタツヤさんって……本当にただの知り合い? 叔母さん、最近すごく生き生きしてるみたいだけど」
東京駅からタクシーに乗り、レイコさんの家に向かう車内。ケイコは俺の隣に座り、窓の外を眺めながらも、時折こちらへ視線を向けてくる。
「タツヤさん、叔母さんのこと、よく知ってるよね? 私も叔母さんの近況とか……タツヤさんのことも、もっと知りたいな」
その言葉の裏側で、ケイコの心理は静かに熱を帯びていた。
(叔母さんが選んだ人なら、きっと何か特別なところがあるはず。この人と一緒にいる時間が、なんだか楽しみになってきた)
彼女の瞳は明るく輝き、柔らかい笑顔の奥に、強い好奇心と鋭い勘が隠れていた。20歳の若々しい感性で、俺という存在をじっくりと探ろうとしているのがよく分かった。
タクシーの後部座席で、彼女の柔らかな存在感を隣に感じながら、俺はこれからの時間がただの送迎だけで終わる気がしないでいた。