CO2削減、脱炭素社会、地球温暖化 なんて昨年まで騒がれていましたが、今や深刻なエネルギー不足で安定した電力供給が危険な状況になっている。
所詮、再生可能エネルギーは現時点で補助的なもので安定した電力供給を生み出せてはいない。
現実には、火力、水力、原子力発電という20世紀の発電に頼っているのが現実である。
CO2削減、脱炭素社会、地球温暖化の切り札的なもので天然ガスがもてはやされ、火力発電をなくしていった結果、
ロシアからのエネルギー依存の脱却という事も重なり
電力供給不足
電気料金値上げ
という状況に陥っている。
日本も例外ではなく、先日 東京電力で停電が発生 大きな問題となった。
スポンサーリンク
電力不足と二枚舌の欧州
欧州は、ロシアからの天然ガスエネルギーに依存していたため ここに来て電力不足にあえいでいる。
そこでEUは、
「再生可能エネルギーは、クリーンかつ安価で信頼性が高く、しかも自分たちのものになる電源を選択する自由をもたらすのです」
欧州委員会の執行副委員長のフランス・ティマーマンス氏
と言っていたわけですが、
21年3月の第1週において欧州の発電所が使用した石炭の量は、前年同期比で51%も多かった。世界最大の民間の石炭会社であるPeabody Energyは21年2月に業績を発表し、21年の最後の3カ月の純利益は5億1,300万ドル(約625億円)と、前年の1億2,900万ドル(約157億円)の損失から急増している。欧州での21年の石炭火力による発電量は昨年比18%増と、およそ10年ぶりの増加となった。
WIRED JAPAN
https://wired.jp/article/green-transition-russia-ukraine/
というように 石炭による火力発電に頼らざる得ない状況となっている。
「再生可能エネルギーの発電が追いつくまで既存のインフラを活用する短期的な手段」
といっていても冒頭で話したように現実的には、再生可能エネルギーなど天候悪化で使い物にならないわけで基礎電力は20世紀の発電方法である 火力、水力、原子力発電 に頼らざる得ない状況ということがわかるだろう。
CO2削減、脱炭素社会、地球温暖化 といっても
それは、現在の生活レベルを維持したままということが前提で
明日から 一日、12時間だけ電力供給します。
今週は、天候が悪いため 1日停電です。
なんてことは、我慢出来ないわけです。
CO2削減の切り札的な電気自動車も電気がなければ鉄の箱というわけで
いかに電気をつくるか!
ということが鍵となっています。
そこでEUでは、「石炭火力発電所を再稼働」と「原子力発電の増加」を進めようとしている。
あくまで建前上は
「再生可能エネルギーの発電が追いつくまで既存のインフラを活用する短期的な手段」
と言っていますが、「再生可能エネルギーの発電」など天気次第という状態から脱却できない限り 増大する電力需要に耐えることはできない。
あの グリーンピース・ドイツでさえ
「ロシアから輸入している資源にあまりに依存しているので、使えるものはすべて使う必要があるでしょうね。このことからわたしたちは、天然ガスから石炭への移行も想定しています」
と言わざる得ないところまで追い込まれています。
グリーンピースとしての言い分として
「クリーンな石油もありませんし、クリーンな石炭もありません。ですが、ウクライナで戦争するプーチンの資金源になるよりはましでしょう」
というわけである。
日本も原子力発電を見直すべき
日本でもエネルギー問題は、深刻化するだろう。
ロシアから天然ガスを引っ張ってこようとしている計画は、おそらく破談となるだろう。
さらに船舶保険会社は、ロシアにかかわるすべての沿岸を航行する船舶に対して
「事前に保険会社に通告」
「追加の保険料支払い」
が決定したそうである。
高い保険料を支払ってまでロシアから天然ガスをもってくることは、ロシアの体制が変わらない限り なくなるだろう。
そうなると 安定した電気エネルギーのためには、火力発電と原子力発電所の再稼働しかないわけで
それが実現できなければ 電気料金が跳ね上がり 強烈な物価上昇となります。
まとめ
停電があたりまえの社会になってまで「CO2削減、脱炭素社会、地球温暖化」を叫び続けるか?
それともEUのように
「それはそれ 当分は、石炭火力と原子力に頼ります。」
と開き直るのか?
私達の知らないところで重大な局面になっているわけです。
それでも あなたは、「CO2削減、脱炭素社会、地球温暖化」を叫びますか?
スポンサーリンク