自分は、コンピュータ屋で35年以上仕事をしています。
未だに現役でiPhoneやAndroidデバイスのプログラムを組んだり、社内の業務システムの設計、構築を手掛けています。
まぁ そろそろ引退も近いジジイですが、老害と言われたら引退でしょう。
この老エンジニアは、15年目になる Alfa 147というイタリア車に乗っています。
イタリア車らしい、ブン回るエンジン、あっという間にレッドゾーンに針が飛んでゆく
昨今のヌルいハイブリッドに搭載されているエンジンと世界が違います。
今回のトマト色のクルマと暮らすでは、
デジタルな仕事人が、アナログなクルマを好む理由 Alfa 147
と題して、消えてゆくアナログの世界を考えてみよう。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
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目次
アナログなクルマ
自分の愛車は、Alfa Romeo 147 ウィキペディアによるとこう書かれている。
アルファロメオ・147(Alfa Romeo 147 )は、イタリアの自動車会社アルファロメオが2000年から2010年にかけて製造、販売したハッチバック型の乗用車である。
145/146の後継車種で、2000年のモンディアル・ド・ロトモビルでデビューを飾り、2001年のヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞している。スタイリングは当時アルファロメオ・デザインセンターに在籍していたワルテル・デ・シルヴァ、アンドレアス・ザパティナス、ヴォルフガング・エッガーの共同作業による。2004年に行なわれたフェイスリフトはジョルジェット・ジウジアーロが担当し、ヘッドライト、テールライト、フロントグリルの意匠を大きく変更、内装アップグレードの他、新型ディーゼルエンジン追加、サスペンション改良なども行なわれた。2010年に後継車種のジュリエッタが発表された。
エンジンは全て直列4気筒で、ガソリンが4種類、ディーゼルは6種類が展開された。駆動方式は、全グレードFFである。 トランスミッションは、5速マニュアルの他"セレスピード"と呼ばれるセミオートマチックトランスミッションも用意され、156で初めて採用されたセレスピードは、その後、細部の改良が進み格段に故障が少なくなったばかりか、変速時のタイムラグも若干ながら改善された。またステアリングの表側に設置されていた変速ボタンは、ステアリングホイール裏側のコラムにパドルの形で移設された。
サスペンションは、フロントにダブルウィッシュボーン、リヤにマクファーソンストラットを採用し、前後ともにコイルばねである。
因みに前期型のテールランプはASL・ガライヤに使用されている。
ボディサイズ
全長4170mm×全幅1730mm×全高1420mm、ホイールベース2545mm。
フェイスリフト後は、全長4225mm×全幅1730mm×全高1450mm、ホイールベース2545mm。ウィキペディア
こまかいことはともかく こんなクルマです。
色も褪せないでしっかり熟したトマト色を保持しています。
ツインスパーク(Twin Spark)
エンジンは、最近の車と違って結構大きめ
4気筒2000CCのエンジンです。
特徴は、ツインスパーク(Twin Spark)という マニアックな仕様
1気筒に2本のプラグというアルファロメオ製のアルミ製DOHCエンジンで、アクセルを踏み込むと一気にレッドゾーンまで針が飛んでゆく。
イタリアンらしく高音域でレーシングカーのような音がします。
3500を越えたあたりから 音域が一気に変わります。
そう! アクセルを踏んでこそ このクルマの本当の楽しさがわかります。
室内に容赦なく飛び込んでくるエンジン音は、
「もっとアクセルを踏め」
というアドレナリン全開のエンジンです。
昨今のイタリア車は、世界の流れに逆らえずエコがどうとか?
でその(イタリア)らしさが影を潜めていますが、2006年のこのクルマは、まだ
らしさをもっている。
高速の合流などくらいしか、アクセル全開に踏むことは難しいですが、その気持ち良いエンジンの感覚は、一度体験したらもう逃げられません。
そうそう、重要なのは、変なマフラーに変えないこと
純正のマフラーが一番気持ち良い音がすると感じています。
ギュンギュン曲がる
Alfa 147は、街の交差点を曲がるだけでも
「やばい、曲がり方」をします。
説明するのは難しいのですが「ギュン」と曲がるとでもいうもので 気持ち良く クルマの向きを変えてゆく。
前後の荷重が、7:3(感覚)ぐらいフロントヘビーですが、おそらくこの荷重具合が、独特のコーナリング感覚を生み出しているのだろうと推測している。
ゴーカートというより、フォークリストのように曲がる と言ったら言いすぎでしょうか?
そのぐらい、前輪に上手く荷重をかけることさえできれば 気持ち良く曲がることができるでしょう。
そのかわり、狭いところが苦手で切り返しが必要なぐらい、最小回転半径がでかい。
この気持ち良いコーナリングも車高を落としたりすると破綻します。
サスを十分に沈み込ませてトラクションをかけると言うやり方は、古典的なクルマの特徴で慣れていないと怖いと思う人がいるだろう
純正に近い状態(車高が高め)で乗るのが正解です。
消えてゆくクルマ
Alfa 147のようなクルマは、もう、新車では、出てこない。
世の中が、CO2削減、地球に優しい、サスティナブル(個人的には好きではない)とか
ブン回るエンジンを持つクルマにとって肩身が狭い状況がすぐそこまで迫っている。
コンピュータ屋ですが、テスラとか興味はあるけど ほしいとは思わない。
仕事がデジタルな世界なので、クルマぐらいアナログ的なものでないと 心のバランスが取れない。
なんでもデジタルにすればいいと思っている人が多いと思うけど
アナログ的な構造は、どこかに残しておかないと イザ! というときにデジタルは役に立たない。
世界的に電気自動車が主流になると思うけど、停電したら ただの鉄の箱となるわけです。
コンピュータ屋だからこそ アナログなものを残していたい
自分が、このクルマが好きな理由は、おそらく そこにあるのだろうと思っている。
まとめ
自分も来年で還暦 そう遠くない未来にクルマを降りる日もくるだろう。
おそらく このAlfa 147が最後のクルマとなるだろう。
乗れなくなるまで乗ろう
そう考えている。