「聖なるセノーテ」の側に売店がある。 多くの観光客が集まっている。
「冷たい水が飲みたい」 宮下さんが先を急いでいるのもかかわらず ミネラルウォーターを買い求める。
「はぁああああ う うまい」
思いっきり冷えているミネラルウォーターをのどに流し込む 普段 こんなに
水が美味しいと思ったことはない。 コーラよりサイダーよりドクターペッパー
より冷えた水が一番うまい と思った。
来た道を戻り一番広い中庭に 正面に カスティージョ と呼ばれるピラミッド
左に 戦士の神殿
「美しい!!」
「カスティージョ」と呼ばれるこの有名なピラミッドにため息がでた。
特に絶妙な傾斜角 バランスのとれた階段
「完璧だ」
ここで宮下さんの説明
「このカスティージョと呼ばれるピラミッドは 高さ23m 底辺の一辺が55m
です。ピラミッドの4面には91段ずつの階段があり頂上の神殿の祭壇を加えると
365段になります。 そうです1年の日数を表しています。 また各基壇の
パネルのような物の数は、一面で52あります。この数字はマヤのハアブと呼ばれる
暦(365日)とツォルキンと呼ばれる暦(260日)が一致する周期を表しています
カスティージョ (El Castillo)と言う名称はスペイン語で城という意味です。また
ククルカンの神殿とも呼ばれています。 ククルカンとは羽を持つ蛇ですね」
説明はまだ続く
「カスティージョは春分と秋分の日に太陽の光によってククルカンが天から下って
いる様子を見ることができます。」
「そうそう それが見たかったんだよなぁ」 と思っても今は5月 残念ながら
見ることはできない。
「カスティージョは二重構造になっていてトルテカ以前の マヤ神殿があります。
中の神殿にはチャックモールと翡翠をはめ込んだジャガーの像を見ることができます
見たい方は後で行ってみて下さい」
「左に見えるのが戦士の神殿です。 頂上には有名な チャックモールがあります」
宮下さんの説明が終わると各自 自由に見学することになった。
我々はカスティージョの内部に行くことにする。
カスティージョの前で手を叩く人がいた。そのとき「キィーーーーーーン」と言う
金属音が聞こえてきた。
「えっ なんの音」
どうもカスティージョの前で手を叩くと音がするらしい。
「ぱぁん キィーーーン」 想像以上の金属音が聞こえてくる。
面白くて何度も手を叩く
「キィーーーン」 本当に不思議な金属音である。
-
【グラシアス・メキシコ】 75 チェチェンイッツアを登ろう(今は、登頂禁止です)
カスティージョの入り口探検の順番待ちをする。 内部は狭いらしく1度に10人ぐらいしか入れないらしい。 係員らしき人が整理している。 外に出てきた人を見ると かなり苦しそうだ 汗びっしょりのその姿に ...
続きを見る
※この旅行記は、1997年に書かれたものです。
スポンサーリンク