カスティージョの入り口探検の順番待ちをする。
内部は狭いらしく1度に10人ぐらいしか入れないらしい。
係員らしき人が整理している。
外に出てきた人を見ると かなり苦しそうだ 汗びっしょりのその姿に
ちょっと ビビル 「あぢそう」
とにかく順番がまわってきた。
中に入る思ったより狭い。
壁は湿気でグッショリと濡れている。
赤っぽい照明が怪しい雰囲気を醸し出している。
通路は入ってすぐ直角に右に曲がる。
階段が目の前に 上を見ると遥かに遠い
「のぼれない」 と言って奥さんは入り口に戻る。 「一人で見てくるね」
と言って私一人で急な階段を上り始めた。 少し登って ちょっと後悔
「こりゃきついは・・・・」 段差がある階段がずぅーーと続いている。
しかも濡れていてツルツル滑る。
窓がなく息苦しい(窓があるはずがない)
「えっ ここ」
頂上はあっさりしたものであった。
人間が2人やっと通れる狭い通路が階段の先にあった。
「鉄格子?」
チャックモールと翡翠をはめ込んだジャガーの像は鉄格子の向こうにあった。
手前のチェックモールは片目に瞳が入っている。 奥のジャガーは暗くてあまり
よく見えない。
チャックモールを見た という感動より早くここを抜け出したかった。
あまりにも環境が悪い。
しかも狭い通路に後から人が押し寄せてくる。
ツルツル滑る階段をゆっくりと降りる。
「そうか さっき入り口で待っていたときに 汗だくになっていたのはこの
冷や汗のせいだったのか?」 ← そんなことないって
なんとか滑らずに下まで降りることができた。 外に出る。 太陽が異常に
まぶしかった。
ところで奥さんはどこだろう? あたりに姿が見えない。
「もしかしたら?」 とカスティージョを見上げる。
「いたいた」 しっかり頂上に登っていた。
「さて 俺も登るか」
このピラミッドは簡単に登れそうだ。 なにしろちゃんと階段になっている。
「ウシュマルのピラミッドに比べれば楽勝楽勝」
最初は確かに楽勝だった。 が しかし 私は先程 この足下にあるはずの
ピラミッドの階段を登ったばかりであった。
「ふうううう」とピラミッドの中央付近で一休み 遠くに目をやるとジャングルがどこまでも続いている。
このメキシコでこのような風景をを何度見たであろうか?
-
【グラシアス・メキシコ】 76 TVなどでは絶対にわからない
なんとか頂上にたどり着く 神殿の周りを一周 眼下にはジャングルがどこまでも広がっている。 近くを見ると天文台が見える。 メキシコの遺跡はすべて周りの風景に自然に溶け込んでいる。 「トゥーラ」も「ティオ ...
続きを見る
※この旅行記は、1997年に書かれたものです。
スポンサーリンク