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サイクルロードレース

【ブエルタ・ア・エスパーニャ2026 第8ステージ結果|ポガチャル落車リタイア、マスが総合首位に浮上

ブエルタ・ア・エスパーニャ2026(Vuelta a España)は8月29日、第8ステージ「プサル(Puçol)〜ヘラーコ(Xeraco)」の171.6kmを行いました。数々の落車に見舞われた波乱の一日となり、総合リーダーのタデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar)がマイヨ・ロホ(赤・総合首位ジャージ)を着たまま落車リタイア。スプリント(sprint/集団最終スパート)を制したのは、悲願のグランツール(Grand Tour/3週間の大レース)初勝利を挙げたブライアン・コカール(Bryan Coquard)でした。総合首位は、キャリア初のグランツール・リーダージャージを手にしたエンリク・マス(Enric Mas)に移りました。

◆ 3行まとめ

・ステージ優勝はブライアン・コカール(コフィディス)。34歳で待望のグランツール初勝利

・総合首位ポガチャルが残り約33kmで落車、赤ジャージのままリタイア。レースは一変

・新たな総合首位はエンリク・マス(モビスター)。自身初のブエルタ総合リーダーに

コース紹介

第8ステージは、バレンシア近郊のプサルをスタートし、地中海沿いのヘラーコを目指すフラット(平坦)ステージ。前半は平坦基調ですが、フィニッシュまで約21kmの地点にこの日唯一の登り、2級山岳「プエルト・デ・バルクス(Puerto de Barx/4.7km・平均5.6%)」が待ち構えます。ここでスプリンター(sprinter/短距離型の選手)が振り落とされるか、それとも小集団のスプリント勝負に持ち込めるかが焦点でした。

区間 プサル 〜 ヘラーコ
距離 171.6km
種別 フラット(平坦)ステージ
主な登り プエルト・デ・バルクス(2級・4.7km/平均5.6%/残り約21km地点)
開催日 2026年8月29日(土)

優勝者:ブライアン・コカール(コフィディス)

波乱の一日を制したのは、フランス人スプリンターのブライアン・コカール(コフィディス)。最後の集団スプリントでマッズ・ペデルセン(Mads Pedersen/リドル・トレック)とヨルディ・メーウス(Jordi Meeus/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)を抑え、キャリア13回目のグランツール出場にして、ついに悲願のグランツール初勝利を挙げました。ツール・ド・フランスで2位3回・3位2回と「万年ブライズメイド(惜敗の常連)」と呼ばれてきた34歳のベテランにとって、まさに感慨深い勝利です。

💬 補足:フィニッシュ直前の最終1km地点でも大きな集団落車が発生。ヴィスマ・リースアバイクがリードアウト(lead-out/エースを最終局面まで先導する隊列)を組みましたが、エースのマシュー・ブレナンが位置を取り戻せず、勝機はコカールの手に渡りました。

レースハイライトと注目記事

序盤、ブルゴス・ブルペレBHのシヌエ・フェルナンデス(Sinuhé Fernández)が単独で先行し、長時間にわたって逃げ(ブレイクアウェイ/breakaway=集団から抜け出した先頭グループ)を形成。中間スプリント手前で吸収されると、その後は集団のペースが上がっていきました。しかし、この日を決定づけたのはレース最大のアクシデントでした。

⚠ 注目:ポガチャル、赤ジャージのまま落車リタイア

最後の登りに向かう残り約33km地点、集団前方で走っていた総合首位のポガチャルが路上の石(もしくは落下物)に接触して転倒。肩と顔面を強打し、複数の選手を巻き込む大落車となりました。世界王者は自転車に戻ろうとしたものの再スタートは叶わず、鎖骨骨折の疑いなど負傷のため救急車で搬送され、マイヨ・ロホを着たままリタイア。ツール・ド・フランスとブエルタの2冠(ダブル)を狙う夢はここで潰えました。前を行く集団は、リーダーの容態が不明ななか、敬意を表して登りをスローペースで通過しました。

なお、この日はニュートラル走行(パレード区間)中の集団落車に始まり、フィニッシュ直前まで複数の落車が相次ぐ荒れた展開となりました。最終1km以内で落車した選手には総合タイムのペナルティ(時間差)は科されず、全員が同一タイム扱いとなっています。

各賞ジャージまとめ(第8ステージ終了時点)

🔰 初心者向けメモ:ジャージが4人の別々の選手へ

第7ステージまでポガチャルが複数のジャージ首位を兼ねていましたが、今回のリタイアで各賞が一気に「別々の選手」に分かれました。総合首位のマイヨ・ロホ=マス、ポイント賞(緑)=ファンアールト、山岳賞(水玉)=レクネスンド、新人賞(白)=オンリー。ある選手が複数分類で首位の場合、上位の分類のジャージを着るため、下位分類の首位者が代わりにそのジャージを着用します。今回は4賞がきれいに分かれたため、そのルールは発生していません。

マイヨ・ロホ(総合首位) エンリク・マス(モビスター)
ポイント賞(緑・マイヨ・プント) ワウト・ファンアールト(ヴィスマ・リースアバイク)
山岳賞(水玉・マイヨ・デ・ルナーレス) アンドレアス・レクネスン(ウノエックス・モビリティ)
新人賞(白・マイヨ・ブランコ) オスカー・オンリー(ネットカンパニー・イネオス)
敢闘賞(コンバティビティ) 終日逃げたシヌエ・フェルナンデス(ブルゴス・ブルペレBH)が有力 ※確認中

※ 敢闘賞の公式受賞者は執筆時点で未確定のため「※確認中」としています。確定情報は
ラ・ブエルタ公式リザルト(第8ステージ)
をご確認ください。

レース結果一覧

■ 第8ステージ 結果(トップ5)

順位 選手 チーム タイム
1 ブライアン・コカール コフィディス 3時間47分06秒
2 マッズ・ペデルセン リドル・トレック +0秒
3 ヨルディ・メーウス レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ +0秒
4 ベン・ターナー ネットカンパニー・イネオス +0秒
5 ジョルダン・ラブロス デカトロン・CMA CGM +0秒

■ 個人総合成績(マイヨ・ロホ/トップ5)

順位 選手 チーム タイム差
1 エンリク・マス モビスター 23:23:33
2 プリモシュ・ログリッチ レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ +1分00秒
3 フェリックス・ガル デカトロン・CMA CGM +1分11秒
4 セップ・クス ヴィスマ・リースアバイク +2分15秒
5 オスカー・オンリー ネットカンパニー・イネオス +2分16秒

■ チーム総合成績(トップ5)

順位 チーム タイム差
1 デカトロン・CMA CGM
2 UAEチーム・エミレーツ・XRG +12分04秒
3 ヴィスマ・リースアバイク +20分35秒
4 ネットカンパニー・イネオス +25分25秒
5 XDSアスタナ +33分37秒

※ チーム総合のタイム差は第8ステージ(集団スプリント)終了時点の最新分類に基づきます。詳細は
ラ・ブエルタ公式リザルトを参照。

■ 山岳賞(トップ3)

順位 選手 チーム ポイント
1 アンドレアス・レクネスン ウノエックス・モビリティ 19
2 ワウト・ファンアールト ヴィスマ・リースアバイク 16
3 エンリク・マス モビスター 14

■ ポイント賞(トップ3)

順位 選手 チーム ポイント
1 ワウト・ファンアールト ヴィスマ・リースアバイク 124
2 マシュー・ブレナン ヴィスマ・リースアバイク 67
3 マッズ・ペデルセン リドル・トレック 58

■ 新人賞(マイヨ・ブランコ/トップ3)

順位 選手 チーム タイム差
1 オスカー・オンリー ネットカンパニー・イネオス
2 ヤコブ・オムルゼル バーレーン・ヴィクトリアス +3分48秒
3 レオ・ビジオー デカトロン・CMA CGM +6分07秒

次回・第9ステージ プレビュー

第9ステージ(8月30日)は、ビジャホヨサ(Villajoyosa)〜アルト・デ・アイタナ(Alto de Aitana)の187.5km。今大会初のクイーンステージ(queen stage/最難関の山岳ステージ)級となる本格山岳決戦です。ポガチャル不在となった総合争いが、標高の高い頂上フィニッシュで初めて本格的に動く一日。マス、ログリッチ、ガルらの新たな主導権争いに注目です。

J SPORTS 放送予定(第9ステージ)

放送・配信日時 8月30日(日)午後9:50 〜 深夜2:20(生中継)
英語コメンタリー版 8月30日(日)午後6:55 〜 深夜2:20(スタート〜フィニッシュ)
チャンネル J SPORTS 4/J SPORTSオンデマンド(Amazonプライムビデオ チャンネルでも視聴可)
解説・実況 ※確認中

※ 放送時間・解説者は変更となる場合があります。最新情報は
J SPORTS公式サイクルロードレース ブエルタ特設ページ
で必ずご確認ください。

※ 本記事の順位・タイムは CyclingUpToDate/ProCyclingStats/Rouleur 等の各リザルトを相互参照して作成しています。確定情報は各公式サイトをご確認ください。

  • この記事を書いた人

はぼぞう

旅と砂漠と写真と女性を愛する60歳ちょっと過ぎたの「元金融系システム屋」です。 現在は、社内SEのアルバイト件システム構築やってます。 シンガー 森口博子とアーティスト 中村中の大ファン

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