ブエルタ・ア・エスパーニャ2026第4ステージは、アンドラ公国のアンドラ・ラ・ベリャを発着する104.8kmの山岳ステージ。前日の雹(ひょう)による第3ステージ中止から一転、快晴のなかで大会初の本格山岳決戦が行われました。総合首位のタデイ・ポガチャル(UAEチーム・エミレーツ)が残り約50kmから単独走(ソロ)を仕掛け、2位に2分39秒差をつける独走勝利。総合リードを3分21秒に拡大し、開幕わずか4日で大会の行方をほぼ決定づける圧巻の走りを見せました。
3行まとめ
- ポガチャルがグランツール自己最長クラスの約50km独走で今大会2勝目
- 総合2位ログリッチに3分21秒差、開幕4日で早くも大量リードを構築
- 20歳ウィダルが2位に飛び込み、新人賞(白ジャージ)はオンリーが奪取
コース紹介
アンドラ公国をぐるりと巡る周回コースは、平坦区間がほとんど存在しない超級山岳ステージ。全長は104.8kmと短いものの、獲得標高は2,953mに達し、4つの登りが連続します。スタート直後から長い登坂が始まり、最大勾配区間を含む激坂を越えたのち、最後は頂上から5km弱の下り(ダウンヒル)でフィニッシュを迎える、攻撃的なレイアウトが組まれました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 区間 | アンドラ・ラ・ベリャ 〜 アンドラ・ラ・ベリャ(周回) |
| 距離 | 104.8km |
| 獲得標高 | 約2,953m |
| 種別 | 山岳ステージ(マウンテン) |
| 主な登り | ポルト・デ・アンバリラ(25km・平均5%)/ コリャーダ・デ・ベイシャリス(6.7km・平均8.5%)/ コル・ドルディノ(9.8km・平均7.1%)/ アルト・デ・ラ・コメーリャ(4.2km・平均5.6%) |

優勝者
優勝したのはタデイ・ポガチャル(UAEチーム・エミレーツ)。2つ目の登りコリャーダ・デ・ベイシャリスで加速すると、追随したフェリックス・ガルをあっという間に引き離し、残り約50kmを完全な単独走(ソロ)でフィニッシュまで走り切りました。これはポガチャル自身のグランツール(3大ステージレース)における最長クラスのソロ勝利。2位のグループには2分39秒の大差をつけ、王者の格の違いを見せつけました。
| 順位 | 選手 | チーム | タイム |
|---|---|---|---|
| 1 | タデイ・ポガチャル | UAEチーム・エミレーツ | 2:40:35 |
| 2 | ヤーノ・ウィダル | ロット・インテルマルシェ | +2:39 |
| 3 | フェリックス・ガル | デカトロン CMA CGM | +2:39 |
レースハイライトと注目ポイント
序盤から逃げ(ブレイクアウェイ)が形成されるも、UAEチーム・エミレーツが淡々とペースを刻んで吸収。ポガチャルがベイシャリスで飛び出すと、後方は総合上位陣の追走争いに。プリモシュ・ログリッチが往年の走りでガルやオンリーに合流し、エンリク・マス、セップ・クスも加わって5人の追走グループを形成しましたが、協調がかみ合わず差は開く一方でした。
最終的にポガチャルは2分39秒差で独走勝利。追走から抜け出した20歳のヤーノ・ウィダルがガルとのスプリントを制して2位に入り、グランツール初の山岳ステージでいきなり表彰台という驚きの結果を残しました。ログリッチはタイムこそ失わなかったものの総合2位に浮上。リチャード・カラパスとマティアス・スケルモーセは最後の登りで遅れ、総合勢の力関係もこの1日で大きく動きました。
注目:ポガチャルが3賞で首位も、着用ジャージは1種類
ポガチャルは総合・ポイント賞・山岳賞の3つでトップに立ちました。ただし1人が着用できるジャージは1着のみ。最も格上のマイヨ・ロホ(Maillot Rojo/総合首位の赤)をポガチャルが着用するため、ポイント賞ジャージ(緑)は2位のイーサン・ヘイターが、山岳賞ジャージ(白地に青の水玉)は2位のロレンツォ・フォルトゥナートが実際にステージを走ることになります。
各賞(ジャージ)紹介
■ 総合成績(マイヨ・ロホ/赤)
タデイ・ポガチャル(UAEチーム・エミレーツ)。第1ステージのタイムトライアル(個人TT)から着続ける赤を、圧巻の独走でさらに盤石なものにしました。
■ ポイント賞(緑)
首位はポガチャル(82pt)。ただしロホ着用のため、ステージでは2位イーサン・ヘイター(ソウダル・クイックステップ)が緑ジャージを着用します。
■ 山岳賞(白地に青の水玉)
首位はポガチャル(23pt)。こちらもロホ着用のため、2位ロレンツォ・フォルトゥナート(XDSアスタナ)が水玉ジャージを着用します。
■ 新人賞(マイヨ・ブランコ/白)
オスカル・オンリー(ネットカンパニー・イネオス)。山岳決戦で一気に順位を上げ、2位ウィダルに21秒差をつけて白ジャージを獲得しました。
■ 敢闘賞(コンバティビティ)
※確認中(J SPORTS公式の発表をご確認ください)
レース結果一覧
総合成績(トップ5)
| 順位 | 選手 | チーム | タイム差 |
|---|---|---|---|
| 1 | タデイ・ポガチャル | UAEチーム・エミレーツ | 7:38:59 |
| 2 | プリモシュ・ログリッチ | レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ | +3:21 |
| 3 | エンリク・マス | モビスター | +3:32 |
| 4 | セップ・クス | チーム・ヴィスマ・リースアバイク | +3:44 |
| 5 | オスカル・オンリー | ネットカンパニー・イネオス | +3:45 |
チーム総合成績(トップ5)
| 順位 | チーム | タイム差 |
|---|---|---|
| 1 | UAEチーム・エミレーツ | 23:06:42 |
| 2 | デカトロン CMA CGM | +6:20 |
| 3 | チーム・ヴィスマ・リースアバイク | +10:26 |
| 4 | ※確認中 | — |
| 5 | ※確認中 | — |
※チーム総合4〜5位は確定情報が未確認のため「確認中」としています。最新の順位はJ SPORTS公式およびラ・ブエルタ公式でご確認ください。
山岳賞(トップ3)
| 順位 | 選手 | チーム | ポイント |
|---|---|---|---|
| 1 | タデイ・ポガチャル | UAEチーム・エミレーツ | 23 |
| 2 | ロレンツォ・フォルトゥナート | XDSアスタナ | 10 |
| 3 | コーン・バウマン | チーム・ジェイコ・アルウラ | 6 |
ポイント賞(トップ3)
| 順位 | 選手 | チーム | ポイント |
|---|---|---|---|
| 1 | タデイ・ポガチャル | UAEチーム・エミレーツ | 82 |
| 2 | イーサン・ヘイター | ソウダル・クイックステップ | 37 |
| 3 | マシュー・ブレナン | チーム・ヴィスマ・リースアバイク | 30 |
新人賞(トップ3)
| 順位 | 選手 | チーム | タイム差 |
|---|---|---|---|
| 1 | オスカル・オンリー | ネットカンパニー・イネオス | 7:42:44 |
| 2 | ヤーノ・ウィダル | ロット・インテルマルシェ | +0:21 |
| 3 | ラムセス・デブライネ | アルペシン・プルミエテック | +0:59 |
次ステージ(第5ステージ)プレビュー
第5ステージはファルセット〜ロケテスの173.4km、獲得標高1,690mの丘陵(ヒル)ステージ。難解で熾烈だった開幕4日間を終え、ようやく「ピュア」スプリンターにも希望が見える一日です。とはいえ終盤にはアップダウンが控え、3級山岳プエルト・デ・パウルス(登坂3.5km・平均7%)など、登れる脚を持つ選手が有利に働く可能性も。マイヨ・ロホを擁するプロトンは、いよいよ本国スペインへ突入します。

J SPORTS 放送予定
| 番組 | 放送・配信日時 |
|---|---|
| 第5ステージ(生中継) | 8月26日(水)午後9:50 〜 深夜1:20/J SPORTS 4・J SPORTSオンデマンド |
| 第5ステージ(同日録画) | 8月27日(木)午前6:20 〜 午前9:50 |
| 第6ステージ(生中継) | 8月27日(木)午後9:50 〜 深夜1:20 |
| 解説・実況 | ※確認中 |
放送スケジュールの最新情報・解説者などの詳細は、J SPORTS公式サイト(ブエルタ・ア・エスパーニャ2026)をご確認ください。