2026年8月24日に行われたブエルタ・ア・エスパーニャ2026 第3ステージ(グルイッサン〜フォン・ロムー/174km)は、大会初の山頂フィニッシュが予定されていましたが、コース終盤で激しい雹(ひょう)と雷雨に見舞われ、レースは完全中止となりました。ステージ優勝者・表彰は行われず、各分類(ジャージ)の順位はすべて第2ステージ終了時のまま変更なし。総合首位のタデイ・ポガチャル(UAEチーム・エミレーツ)がマイヨ・ロホ(総合首位ジャージ)を守りました。この記事では、初心者の方にも分かりやすく、当日の状況・各賞の順位・次戦の見どころ・J SPORTSの放送予定までまとめて紹介します。
📌 3行まとめ
- 終盤の登りで雹と雷雨が直撃し、選手が民家などに避難。安全確保のためステージは中止に。
- 優勝者・表彰なし。各分類の順位は第2ステージのまま据え置きで、ポガチャルがマイヨ・ロホを堅持。
- 中止時はマッツ・ウェンツェルとロレンツォ・フォルトゥナートの2人が先頭(メイン集団の約20秒前)だった。
コース紹介|大会初の山頂フィニッシュ(予定)
第3ステージは、フランス・地中海沿いのグルイッサンを海抜ゼロ付近でスタートし、ピレネー山脈を約2,000mの高地フォン・ロムーまで一気に駆け上がる、大会初の山頂フィニッシュ(マウンテントップフィニッシュ)が設定されていました。終盤にはカテゴリー1のコル・ド・モンルイ、続いてフィニッシュのフォン・ロムー(カテゴリー2)が控え、勾配は緩やかながら約27kmを平均4.5%前後で上り続ける「総合争いの最初の試金石」となるはずでした。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日程 | 2026年8月24日(現地) |
| 区間 | グルイッサン 〜 フォン・ロムー |
| 距離 | 174km |
| ステージ種別 | 丘陵〜山岳(大会初の山頂フィニッシュ予定) |
| 主な山岳 | コル・ド・モンルイ(カテゴリー1・標高約1,560m)/フォン・ロムー(カテゴリー2・標高約1,930m・フィニッシュ) |
| 結果 | 悪天候によりステージ中止(優勝者なし) |
※距離・標高は一般に報じられている数値を記載しています。正式な数値はラ・ブエルタ公式サイトをご確認ください。

ステージ優勝者|今回は「該当なし」
残り約15kmの登坂区間で雹が本格的に降り始め、路面は雹で真っ白になり、水が川のように流れる危険な状態に。多くの選手が沿道の建物に駆け込んで避難し、テレビ中継の映像も一時途切れました。主催者は選手の安全を最優先し、レースの中止を決定。「安全上の理由により第3ステージは中止。優勝者・表彰式は行わない」と発表しました。したがって、このステージにステージ優勝者はいません。
🔎 注目:中止が決まった瞬間、先頭を走っていたのはマッツ・ウェンツェル(エキポ・ケルンファルマ)とロレンツォ・フォルトゥナート(XDSアスタナ)の2人で、メイン集団(プロトン)に約20秒差をつけていました。山頂フィニッシュで一発を狙っていた2人にとっては、なんとも不運なタイミングでの中止となりました。
レースハイライト|ポガチャルが集団を制止
序盤はエスケープ(ブレイクアウェイ=先行逃げ集団)にエタン・ハイターら6名が乗り、一時2分半以上のリードを築きました。しかしポガチャル擁するUAEチームがコントロールし、集団は徐々に差を詰めていきます。天候の急変が予報されていた通り、コル・ド・モンルイの登りで大粒の雹と雷雨が直撃。視界不良でヘリコプター中継も困難になりました。
このとき、マイヨ・ロホのポガチャル本人が集団の先頭に上がり、腕を挙げて減速の合図を送り、選手たちを安全な方向へ誘導。選手一同が沿道の建物に避難する象徴的なシーンとなりました。「(危険な状況で)どうしていいか分からなかった」というのが多くの選手の本音で、レース後もこの判断を支持する声が大半でした。
各賞ジャージ紹介|順位はすべて据え置き
ステージが「完全中止」となったため、途中の中間スプリント(スプリントポイント)や山岳ポイントもすべて無効となり、全分類の順位は第2ステージ終了時から変更ありません。以下は現在のジャージ保持者です。
- マイヨ・ロホ(総合首位):タデイ・ポガチャル(UAEチーム・エミレーツ)— 2位に9秒差でリードを堅持。
- マイヨ・プントス(ポイント賞・緑):ポイント賞の首位はポガチャル(42点)ですが、総合首位として赤ジャージを着用するため、規定により2位のエタン・ハイター(37点)が緑ジャージを着用します。
- マイヨ・デ・モンターニャ(山岳賞・水玉):コーエン・バウマン(チーム・ジェイコ・アルウラ/6点)が初代山岳リーダー。
- マイヨ・ブランコ(新人賞・白/23歳以下):マシュー・ブレナン(チーム・ヴィスマ・リースアバイク)がリード。
- 敢闘賞(コンバティビティ):該当なし。ステージ中止のため、この日の敢闘賞は選出されませんでした。
レース結果一覧|総合成績(トップ5)
| 順位 | 選手 | チーム | タイム差 |
|---|---|---|---|
| 1 | タデイ・ポガチャル | UAEチーム・エミレーツ | 4:58:40 |
| 2 | ワウト・ファンアールト | チーム・ヴィスマ・リースアバイク | +9秒 |
| 3 | マシュー・ブレナン | チーム・ヴィスマ・リースアバイク | +10秒 |
| 4 | レオ・ビジオー | デカトロン CMA CGM | +12秒 |
| 5 | フィン・フィッシャーブラック | レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ | +14秒 |
チーム総合成績(トップ5)
| 順位 | チーム | タイム差 |
|---|---|---|
| 1 | UAEチーム・エミレーツ | 14:56:40 |
| 2 | チーム・ヴィスマ・リースアバイク | +3秒 |
| 3 | ネットカンパニー・イネオス | +23秒 |
| 4 | デカトロン CMA CGM | +25秒 |
| 5 | チュドール・プロサイクリング | +25秒 |
山岳・ポイント・新人(トップ3)
山岳賞(マイヨ・デ・モンターニャ)
| 順位 | 選手 | チーム | ポイント |
|---|---|---|---|
| 1 | コーエン・バウマン | チーム・ジェイコ・アルウラ | 6 |
| 2 | ディエゴ・ウリアルテ | エキポ・ケルンファルマ | 4 |
| 3 | エタン・ハイター | スーダル・クイックステップ | 1 |
ポイント賞(マイヨ・プントス)
| 順位 | 選手 | チーム | ポイント |
|---|---|---|---|
| 1 | タデイ・ポガチャル(赤着用) | UAEチーム・エミレーツ | 42 |
| 2 | エタン・ハイター(緑着用) | スーダル・クイックステップ | 37 |
| 3 | マシュー・ブレナン | チーム・ヴィスマ・リースアバイク | 30 |
新人賞(マイヨ・ブランコ/23歳以下)
| 順位 | 選手 | チーム | タイム差 |
|---|---|---|---|
| 1 | マシュー・ブレナン | チーム・ヴィスマ・リースアバイク | 4:58:50 |
| 2 | レオ・ビジオー | デカトロン CMA CGM | +2秒 |
| 3 | フィン・フィッシャーブラック | レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ | +4秒 |
※順位・各賞で不明点がある場合はJ SPORTS公式およびラ・ブエルタ公式をご確認ください。
次戦プレビュー|第4ステージはアンドラの超山岳
中止となった第3ステージから一転、第4ステージ(8月25日)はアンドラ公国を舞台にした約104.8kmの超山岳周回コース。カテゴリー1の峠を3つ、さらに最後にアルト・デ・ラ・コメリャ(カテゴリー3)が待ち受けます。短いながら登坂の連続で、雨で流れた「総合争いの最初の直接対決」がここで実現する見込み。ポガチャルに対し、ファンアールトや各総合勢がどう仕掛けるかが最大の注目点です。

J SPORTS 放送予定
| 番組 | 放送・配信日時 |
|---|---|
| 第3ステージ(録画) | 8月25日(火)午後6:05〜午後9:35 |
| 第4ステージ(生) | 8月25日(火)午後9:35〜翌深夜1:20 |
| 第4ステージ(録画) | 8月26日(水)午前9:40〜午後1:25 |
放送チャンネルはJ SPORTS 4およびJ SPORTSオンデマンド(Amazonプライムビデオ J SPORTSチャンネル等でも視聴可)。第4ステージの解説・実況の担当は※確認中です(参考:第2ステージは解説=小林海/実況=小俣雄風太)。最新の放送時間・担当者は公式ページでご確認ください。
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※本記事の順位・タイムはCyclingUpToDate、J SPORTS等の情報を基に作成しています。ステージ中止に伴う各分類の扱いは主催者の最終決定に準じます。数値に更新があった場合は追って修正します。