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サイクルロードレース

【ツール・ド・フランス2026】第4ステージ結果|ペデルセンが灼熱の逃げ切り勝利、トレーエンが歴史的マイヨジョーヌ

灼熱のピレネー山麓を舞台にしたツール・ド・フランス2026 第4ステージ(カルカソンヌ〜フォワ/181.9km)は、今大会初の本格的な逃げ(ブレイクアウェイ)ステージに。リドル・トレックが3枚のカードを前方に送り込む圧巻の集団戦術で、マッズ・ペデルセンが独走ならぬ「逃げ切りスプリント」で勝利。総合首位(マイヨ・ジョーヌ)はノルウェーのトルステイン・トレーエンへと渡り、ポガチャルは自らジャージを手放しました。

この記事では第4ステージの全結果と各賞、そして本日行われる第5ステージのプレビュー&放送予定までまとめます。

第4ステージ コース紹介

スペイン・バルセロナで開幕した今大会が本格的にフランス国内へ入って最初の山岳前哨戦。カルカソンヌを発ち、アリエージュ地方の丘陵を越えてフォワへ至る181.9km、獲得標高は約2,700mで、カテゴリー上りが4つ設定された「バルドゥール(逃げ屋向き)」レイアウトです。最高気温は40℃前後に達し、UCIの「レッドゾーン(酷暑リスク)」に該当する過酷なコンディションとなりました。

地点(km) ポイント 数値
65.0km 3級山岳 コル・デュ・パラディ 5.6km / 平均4.3%
93.4km 中間スプリント キラン
105.0km 2級山岳 コル・ド・クドン 10.9km / 平均5.5%
147.0km 2級山岳 コル・ド・モンセギュール 6.9km / 平均6.1%

※上記のほかコル・デ・ベドスなどを含む計4つの分類上りを通過。距離・勾配は複数メディア(Cyclingnews/ProCyclingStats)を照合。

優勝者|マッズ・ペデルセン(リドル・トレック)

2019年世界王者のマッズ・ペデルセン(デンマーク/30歳)が、チームメイトのクイン・シモンズとマチアス・ヴァチェクを従えた完璧な連係から鋭いスプリントで先着。リドル・トレックによる1-2フィニッシュで、ツールでは2022年・2023年に続く通算3勝目となりました(2025年ブエルタ第15ステージ以来の勝利)。同時にポイント賞(マイヨ・ヴェール=緑色ジャージ)のリーダーにも浮上しています。

ステージ表彰台

1位 マッズ・ペデルセン(リドル・トレック)4:10:45
2位 クイン・シモンズ(リドル・トレック)+0秒
3位 ラウル・ガルシア・ピエルナ(モビスター・チーム)+0秒

レース後、ペデルセンは「これはチームワークの傑作だ」とコメント。単なる個人の勝利ではなく、逃げに乗ったチーム全体で作り上げた勝利だと強調しました。

レースハイライト&注目トピック

スタート直後から大規模なアタック合戦となり、最終的に34人・18チームという巨大な逃げ集団が形成。総合を争うUAEチーム・エミレーツ・XRGとチーム・ヴィスマ・リースアバイクが追走を「放棄」したため、逃げのリードは一時13分近くまで拡大しました。

暑さの中でマイヨ・ジョーヌのメディア対応・表彰義務を回避したいUAEの思惑もあり、ポガチャルは自らジャージを手放す判断に。逃げの中ではリドル・トレックがヴァチェクとシモンズで主導権を握り、コル・ド・モンセギュールで一度は千切れかけたペデルセンを2人が牽引して連れ戻し、フォワの平坦フィニッシュで仕留めました。

総合では逃げに乗っていたトルステイン・トレーエン(ウノエックス・モビリティ)が新たな首位に。ノルウェー人としてはフースホフト、クリストフに続く4人目のマイヨ・ジョーヌ着用者であり、しかもトレーエンのチームマネージャーはそのフースホフト本人。ウノエックスにとってはチーム史上初の総合首位という歴史的な一日になりました。2位にはショーン・クイン(EFエデュケーション・イージーポスト)が+28秒で続き、第6ステージでの逆転も狙える位置につけています。

一方、酷暑の消耗戦は容赦なく、ツール・デビュー中のケランド・オブライエン(チーム・ジェイコ・アルウラ)が今大会初のタイムアウト(足切り)で姿を消しました。

各賞ジャージ紹介(第4ステージ終了時点)

第4ステージを終えて、5つの主要リーダーは以下の通りです。専門用語には日本語での補足を添えています。

総合 マイヨ・ジョーヌ(総合リーダー):トルステイン・トレーエン(ウノエックス・モビリティ)

ポイント マイヨ・ヴェール(ポイント賞=スプリント):マッズ・ペデルセン(リドル・トレック)

山岳 マイヨ・ア・ポワ(山岳賞=クライマー):アレックス・ボーダン(EFエデュケーション・イージーポスト)

新人 マイヨ・ブラン(新人賞=25歳以下):マチアス・ヴァチェク(リドル・トレック)

敢闘賞 ゴールドゼッケン(コンバティビティ賞=最も果敢な選手):集計中

※敢闘賞(コンバティビティ賞)は各ステージ終了後にジュリー(審査団)が選出し、翌日にゴールド(金色)ゼッケンを着用します。第4ステージ分は本稿執筆時点で公式発表を確認できていません。動きを作ったヤン・トラトニク、モビスター勢のガルシア・ピエルナ/カストリージョらが有力候補です。

リザルト一覧

総合成績(ジェネラル・クラシフィケーション)トップ10

順位 選手 チーム タイム/差
1 トルステイン・トレーエン ウノエックス・モビリティ 13:02:46
2 ショーン・クイン EFエデュケーション・イージーポスト +0:28
3 マチアス・ヴァチェク リドル・トレック +3:50
4 タデイ・ポガチャル UAEチーム・エミレーツ・XRG +7:53
5 ヨナス・ヴィンゲゴー チーム・ヴィスマ・リースアバイク +7:53
6 ラムセス・ドブリュイヌ アルペシン・プレミアテック +8:06
7 レムコ・エヴェネプール レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ +8:16
8 イサク・デル・トロ UAEチーム・エミレーツ・XRG +8:17
9 フアン・アユソ リドル・トレック +8:20
10 ポール・セイシャス デカトロン・CMA CGM +8:41

チーム総合(チーム・クラシフィケーション)トップ5

順位 チーム タイム/差
1 リドル・トレック 39:04:13
2 レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ +19:12
3 EFエデュケーション・イージーポスト +21:48
4 モビスター・チーム 集計中
5 UAEチーム・エミレーツ・XRG 約+32:00

※逃げに3人を送り込んだリドル・トレックが一気にトップへ。前日まで首位だったUAEは5位(約32分差)まで後退。4位モビスター・5位UAEの正確なタイム差はソースにより差異があり、確定値は追って更新します。

山岳賞(マウンテン)トップ3

順位 選手 チーム ポイント
1 アレックス・ボーダン EFエデュケーション・イージーポスト 12pt
2 アレックス・モレナール カハルラル・セグロスRGA 10pt
3 ニコラ・プロドム デカトロン・CMA CGM 9pt

ポイント賞(スプリント)トップ3

順位 選手 チーム ポイント
1 マッズ・ペデルセン リドル・トレック 103pt
2 タデイ・ポガチャル UAEチーム・エミレーツ・XRG 55pt
3 ヨナス・ヴィンゲゴー チーム・ヴィスマ・リースアバイク 44pt

新人賞(ヤング)トップ3

順位 選手 チーム タイム/差
1 マチアス・ヴァチェク リドル・トレック 13:06:36
2 ラムセス・ドブリュイヌ アルペシン・プレミアテック +4:16
3 イサク・デル・トロ UAEチーム・エミレーツ・XRG +4:27

※データはProCyclingStats/Cycling Weekly/IDLprocycling/Cyclingnewsを照合。総合2位は同名のクイン・シモンズ(リドル・トレック)と混同されやすいため、EFのショーン・クインである点に注意。

次戦プレビュー|第5ステージ(ラヌメザン〜ポー)

本日7月8日(水)に行われる第5ステージは、ラヌメザン〜ポー/158.3kmのほぼ平坦コース。カテゴリー上りは終盤のコート・ド・バレックス(1.3km・平均7.5%/残り約25km地点)のみで、今大会初の集団スプリントが濃厚です。ここまで逃げと総合勢の争いが続いてきただけに、メルリール、フィリプセン、ヒルマイ、カーイといったスプリンター陣にとって待望の見せ場となります。翌第6ステージ(7/9)では早くもトゥールマレーを擁する本格山岳へ突入するため、スプリンターにとっては貴重なチャンスです。

放送予定(J SPORTS)

ツール・ド・フランス2026は、J SPORTSが全21ステージを完全生中継(J SPORTSオンデマンドでもLIVE配信)。2026年はWOWOWオンデマンドでも配信されます。日本語実況・解説に加え、現地実況(英語)版も用意されています。

番組 日時(日本時間)
第5ステージ 生中継(日本語) 7月8日(水)午後8:55〜深夜2:30
第5ステージ(英語コメンタリー版) 7月8日(水)午後8:50〜深夜2:45
ハイライト「60分 de ツール」第4ステージ 7月8日(水)午後2:30〜3:30
第6ステージ 生中継(日本語) 7月9日(木)午後9:00〜深夜2:30

※第3ステージ以降は各ステージ開始からの約1時間を「J SPORTSサイクルロードレース公式YouTube」で無料LIVE配信。放送日時・形態は変更になる場合があります。最新情報はJ SPORTS公式サイトでご確認ください。

逃げが完全に主役となった第4ステージは、リドル・トレックの組織力とペデルセンの勝負強さ、そしてトレーエンの歴史的マイヨ・ジョーヌが際立つ一日でした。総合上位はいったんシャッフルされましたが、ポガチャルとヴィンゲゴーの本格的な火花はピレネーの山頂フィニッシュから。まずは本日の第5ステージ、スプリンターたちの初対決に注目です。次回もお楽しみに!

  • この記事を書いた人

はぼぞう

旅と砂漠と写真と女性を愛する60歳ちょっと過ぎたの「元金融系システム屋」です。 現在は、社内SEのアルバイト件システム構築やってます。 シンガー 森口博子とアーティスト 中村中の大ファン

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