ツール・ド・フランス2026、開催2日目・第2ステージはバルセロナ市街のモンジュイックを舞台にした丘陵(きゅうりょう)コース。ポガチャルがチームメイトのデル・トロに勝利を譲る形でUAEがワンツー・フィニッシュを決め、総合首位のヴィンゲゴーはマイヨジョーヌ(総合リーダージャージ)を守りました。この記事では、レース結果・各賞・第3ステージ情報・放送予定までまとめてお届けします。
第2ステージ コース紹介
第2ステージは、スペイン・カタルーニャ地方のタラゴナ〜バルセロナ間 168.5km。獲得標高は約2,500mで、序盤は比較的平坦ですが、後半にバルセロナの象徴的な丘「モンジュイック」を含む周回コースが待ち構えるパンチャー(起伏で加速できる選手)向けのレイアウトでした。
勝負どころは、終盤に3回登場するコート・ド・モンジュイック(約1.6km・平均9.3%)の激坂(げきざか)。ここで一気に選手がふるいにかけられ、総合系の実力者だけが残る展開になりました。中間スプリント(レース途中のポイント地点)はビラデカンスに設定され、序盤から逃げ(ブレイクアウェイ)が動く1日となりました。
ステージ優勝:イサック・デル・トロ
優勝したのはイサック・デル・トロ(UAEチーム・エミレーツ-XRG)。ツール初勝利を挙げたメキシコ人ライダーです。最後の直線では、先頭で仕掛けたエースのタデイ・ポガチャルが加速すると、その横をデル・トロがすり抜けてフィニッシュ。ポガチャルが勝利を"贈った"形となり、UAEが1-2でゴールする圧巻の展開でした。
デル・トロはレース中盤、ゴールまで約60km地点でメカニカルトラブル(機材トラブル)に見舞われ、大きく遅れる場面もありました。チームメイトのサポートで集団に復帰し、最後は最高の結果でリカバリー。キャリア最大の勝利を、母国メキシコに捧げました。
レースハイライトと注目トピック
- ポガチャルからのプレゼント:モンジュイック最終周回でUAEが集団を完全にコントロール。マクナルティ、イェーツが牽引(けんいん)し、ポガチャルが自ら発射役となってデル・トロの初勝利をお膳立てしました。
- ボーナスタイムで総合が接近:2位でフィニッシュしたポガチャルはボーナスタイム(着順に応じた秒数の短縮)を獲得し、総合首位ヴィンゲゴーとの差をわずか6秒まで詰めました。エヴェネプールも4秒を得て総合3位に浮上。
- ヴィンゲゴーはジャージ堅持:ヴィンゲゴーは4位でフィニッシュし、マイヨジョーヌをキープ。ただし「爆発力ではポガチャルに一歩譲った」との評も。
- モレナーが逃げを演出:アレックス・モレナー(カハルーラル)が逃げから中間スプリントと最初の山岳ポイントを制し、山岳賞ジャージ(マイヨアポワ)を獲得。この日の"主役"の一人でした。
- 猛暑と山火事:第1週は記録的な暑さ(40℃超の予報も)と山火事のリスクが指摘され、第3ステージではフィニッシュ地点への観客来場自粛が要請されるなど、コンディションへの影響が続いています。
第2ステージ終了後の各賞
第3ステージで各リーダージャージを着用する選手は以下の通りです。
ヨナス・ヴィンゲゴー(ヴィスマ・リースアバイク)。ポガチャルに6秒差まで迫られる僅差(きんさ)の首位。
イサック・デル・トロ(UAE)。ステージ優勝で30ポイントを獲得し首位。※新人賞も首位のため、実走ではこの緑を着用します。
アレックス・モレナー(カハルーラル)。逃げでコート・ド・ベゲスを先頭通過し5ポイントで首位。
イサック・デル・トロ(UAE)が首位ですが、マイヨヴェールを着用するため、実走では2位のフアン・アユソ(リドル・トレック)が白ジャージを着ます。
アレックス・モレナー(カハルーラル)。序盤から逃げを牽引し、中間スプリントと山岳ポイントを積極的に奪取しました。
レース結果一覧
■ ステージ結果(上位10位)
| 順位 | 選手 | チーム | タイム |
|---|---|---|---|
| 1 | イサック・デル・トロ | UAEエミレーツ-XRG | 3:40:01 |
| 2 | タデイ・ポガチャル | UAEエミレーツ-XRG | +0:00 |
| 3 | レムコ・エヴェネプール | レッドブル・ボーラ | +0:00 |
| 4 | ヨナス・ヴィンゲゴー | ヴィスマ・リースアバイク | +0:00 |
| 5 | マティアス・スケルモーセ | リドル・トレック | +0:03 |
| 6 | T.H.ヨハンネセン | ウノエックス | +0:03 |
| 7 | ロマン・グレゴワール | グルパマFDJ | +0:03 |
| 8 | レニー・マルティネス | バーレーン・ヴィクトリアス | +0:03 |
| 9 | ポール・セクサス | デカトロンCMA CGM | +0:03 |
| 10 | トム・ピドコック | ピナレロQ36.5 | +0:03 |
■ 総合成績(マイヨジョーヌ/上位10位)
| 順位 | 選手 | チーム | タイム差 |
|---|---|---|---|
| 1 | ヨナス・ヴィンゲゴー | ヴィスマ・リースアバイク | 4:01:48 |
| 2 | タデイ・ポガチャル | UAEエミレーツ-XRG | +0:06 |
| 3 | レムコ・エヴェネプール | レッドブル・ボーラ | +0:15 |
| 4 | イサック・デル・トロ | UAEエミレーツ-XRG | +0:16 |
| 5 | フアン・アユソ | リドル・トレック | +0:19 |
| 6 | ポール・セクサス | デカトロンCMA CGM | +0:42 |
| 7 | ロマン・グレゴワール | グルパマFDJ | +0:44 |
| 8 | フロリアン・リポヴィッツ | レッドブル・ボーラ | +0:45 |
| 9 | レニー・マルティネス | バーレーン・ヴィクトリアス | +0:53 |
| 10 | トム・ピドコック | ピナレロQ36.5 | +1:00 |
■ チーム総合成績(上位5位)
| 順位 | チーム | タイム差 |
|---|---|---|
| 1 | UAEチーム・エミレーツ-XRG | 12:09:07 |
| 2 | ネットカンパニー・イネオス | +0:21 |
| 3 | レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ | +1:20 |
| 4 | EFエデュケーション・イージーポスト | +2:16 |
| 5 | リドル・トレック | +4:26 |
■ 山岳賞・ポイント賞・新人賞(各上位3位)
山岳賞(マイヨアポワ)
| 順位 | 選手 | チーム | ポイント |
|---|---|---|---|
| 1 | アレックス・モレナー | カハルーラル | 5 |
| 2 | ブランドン・マクナルティ | UAEエミレーツ-XRG | 4 |
| 3 | フェリックス・エンゲルハート | ジェイコ・アルウラ | 3 |
ポイント賞(マイヨヴェール)
| 順位 | 選手 | チーム | ポイント |
|---|---|---|---|
| 1 | イサック・デル・トロ | UAEエミレーツ-XRG | 30 |
| 2 | アレックス・モレナー | カハルーラル | 25 |
| 3 | タデイ・ポガチャル | UAEエミレーツ-XRG | 25 |
新人賞(マイヨブラン)
| 順位 | 選手 | チーム | タイム差 |
|---|---|---|---|
| 1 | イサック・デル・トロ | UAEエミレーツ-XRG | 4:02:04 |
| 2 | フアン・アユソ | リドル・トレック | +0:00 |
| 3 | ポール・セクサス | デカトロンCMA CGM | +0:00 |
※タイム差の「+0:00」は首位と同タイム。順位は着順・カウントバックによります。
第3ステージ コース紹介(7月6日)
第3ステージはグラノラーズ(スペイン)〜レザングル(フランス)195.9km。獲得標高は約3,850mにおよび、今大会初の本格山岳ステージ、そして初の山頂フィニッシュです。ピレネー山脈を越えてフランスへ入り、以降はパリまでフランス国内を走ります。
- コル・ド・トゼス(Col de Toses・1級/9.3km・平均6.5%):この日最大の登り。残り約68km地点で頂上を通過します。
- コル・デュ・カルヴェール(Col du Calvaire・11.4km・平均4.1%):残り約23km地点。ここから最終局面へ。
- フィニッシュ:レザングル(標高約1,700mのスキーリゾート):最後の1.7kmが平均約6.5%の登坂(とうはん)ゴール。爆発的な加速より、我慢比べになりやすいレイアウトです。
総合勢が早くも大きく動く可能性のある1日。逃げ切りが決まるのか、マイヨジョーヌ候補たちが直接対決するのかにも注目です。なお猛暑と山火事の影響で、主催者はフィニッシュ地点への観客来場の自粛を求めています。


放送予定(J SPORTS)
日本国内はJ SPORTSが全21ステージを生中継・配信します(第1・第2ステージは無料放送でしたが、第3ステージ以降は有料。YouTube公式は各ステージ冒頭1時間を無料LIVE配信)。第3ステージ関連の放送は以下の通りです。
| 番組・配信 | 日時(日本時間) |
|---|---|
| J SPORTS(テレビ/日本語実況・解説)第3ステージ | 7月6日(月) 20:00〜翌2:00 |
| J SPORTSオンデマンド(日本語)第3ステージ | 7月6日(月) 20:00〜翌1:00 |
| 現地映像・英語実況版(オンデマンド限定/スタート〜フィニッシュ) | 7月6日(月) 18:55〜翌2:10 |
| YouTube公式(無料LIVE・冒頭1時間) | スタート後 約1時間 |
| 【60分 de ツール】第2ステージ振り返り | 7月6日(月) 14:30〜15:30 |
※放送・配信時間は変更される場合があります。最新情報はJ SPORTS公式サイトでご確認ください。
デル・トロの初勝利とUAEワンツーで幕を開けた第2ステージ。総合はヴィンゲゴーとポガチャルがわずか6秒差で、いよいよ第3ステージからピレネーの山岳決戦が始まります。初の山頂フィニッシュで総合争いがどう動くのか、目が離せません。次のステージレポートもお楽しみに!