新宿の恋 第6話「ヨウコ」
この物語は、自分が20歳のとき、父親の死によって学費を捻出するために新宿のバーでバイトしたときから始まります。
バーで出会った謎の女性レイコをきっかけに、多くの女性と関わることで大人へと成長していくお話です。
実際にあった出来事に、多少の演出とエロチックな要素を加味した、半分ドキュメンタリー、半分フィクションの奇妙な物語です。
これまでのお話
新宿のバーでバイトを始めた神原タツヤは、バーで出会ったレイコという年上の女性に童貞を捧げ、彼女から性技のレッスンを受けることになった。
その後、手紙を交換していた女子大生・サトミと関係を持つことになった。
バーのマスターから告げられたのは、「ある女性と寝てくれないか」という奇妙な依頼だった。
1982年、新宿のバーでバイトしながら大学に通う20歳のタツヤ。謎の年上の女性レイコから性愛の手ほどきを受けてきた彼の前に現れたのは、白いワンピースに長い黒髪の、どう見てもお嬢様としか思えない女性――ヨウコ。
マスターの「これはビジネスだ」という言葉の意味もわからぬまま、タツヤは高級ホテルの一室で一夜限りの逢瀬に臨む。
怪しい依頼
レイコ以外の女性で初めてのセックスだったが、俺は比較的落ち着いてパートナーの快楽を優先することができた。
若干20歳という若さで、これはなかなかできないことだ。
でも、レイコのレッスンがなければ、自分の快楽を優先していただろう。やりたい盛りの年齢なのだから仕方がない。
サトミとのセックスの後も、レイコとの関係は続いていた。
自分以外の女性との付き合いがあっても、彼女は「先生と生徒」という関係を変えなかった。
一週間に一度のホテルでの情事は続き、彼女とのレッスンの課題は徐々に少なくなり、お互いの欲望を素直にさらけ出すようになってきた。
「他の人を抱いたでしょ」
レイコに隠すことは無理だとわかっていたので、素直にうなずくと、
「もう教えることはないわ。ここからは自分で考えること。あたしとは、月に数度、会ってくれればいいわ」
優しく微笑むレイコは、かなり歳上の女性とは思えないほど可愛く見えた。
バイトと学業の日常が戻ってきた。
サトミとは、もう3ヶ月ほど連絡が取れない。
レイコとは週に一度ぐらいホテルで逢瀬を重ねるが、セックスのレッスンはなくなり、お互いの欲望を満たすだけとなった。
時々、高級クラブに連れて行かれたが、場違いな学生の俺には居場所がなかった。
そんなある日、バイト先のバーのマスターから話があった。
「特別手当払うから、ある人と寝てくれない?」
初めは、意味がわからなかった。
「えっ? それって……抱くということですか?」
マスターはポケットから写真を出して、
「レイコさんから話を聞いてるよ。かなり上手いんだって」
「詳しくは言えない。けど、タツヤに彼女の最初の男になってほしい」
「それって……処女ということですか?」
頭が混乱してきた。
いきなり見ず知らずの女性、しかも処女とセックスしてくれという。マスターの話は、ヤバい雰囲気が漂っていた。
「もちろんギャラは払う。信じてくれればセッティングするけど、どうする?」
さすがにヤバそうな話だが、親を失い、学費も払えない状態を救ってくれたマスターだ。断れないという状況も考えた。
「わかりました。マスターの話を信じます」
なるようにしかならないと覚悟した。
「なかなか安心して頼める人がいなくて、レイコさんに相談したら、女性から見て安心できるとタツヤを推薦してくれた。あっちの方も大丈夫だと言ってくれたよ」
マスターは、引き受けてくれることになったので安心したのか、笑って俺の肩を叩いた。
「これはビジネスだから」
マスターの「ビジネス」という言葉に引っかかった。
「ビジネス」で女性とセックスするのは、いかがなものか。
真意はわからない。そして、「知ってはいけないこと」がありそうで、理由など聞くこともできなかった。
ヨウコ
マスターの指示は、レイコとの逢瀬に使っている品川のホテルより、さらにワンランク上のホテルで待ち合うことだった。
ジャケットを羽織り、細身のパンツと硬い革靴を履いて、このホテルで浮かないような格好をしている。
待ち合わせ時刻ぴったりに、真っ白なワンピースに長い黒髪の、どう見てもお嬢様風の小柄な女性が近づいてきた。
彼女の背後には、執事かボディガードのような男が立っている。
「神原さんですか? ヨウコです」
と声をかけてくる。
「はい、神原です」
と立ち上がって挨拶をする。
身長160cmぐらいだろうか。かなり細身なスタイルであることは、ワンピースの上からでもよくわかる。
「お部屋はとってあるから、いきましょう」
と俺を先導してエレベーターに向かう。
部屋に入ると、豪華なダブルベッドが備え付けられている。高級ホテルになると、めちゃくちゃ広い。
彼女についてきた男は、ロビーで待っているらしい。
「はじめまして、ヨウコと申します」
「今日は、よろしくお願いいたします」
とても丁寧で、どう考えてもお嬢様としか思えない。
こういう人が、初めての経験を見ず知らずの男に頼むということは、どう考えても怪しい。
もしかしたら美人局か? いや、マスターの紹介だからそれはあり得ない。
「シャワー浴びていい?」
と言ってバスルームに向かっていった。
やがてバスローブを羽織って出てくる。
入れ替わりにバスルームでシャワーを浴びる。頭の中がまだ混乱している。
これから、ヨウコという女性とセックスをするということになるわけだが、どうしてもその理由がわからない。
『なるようになるしかない』
と覚悟を決めてバスローブを羽織り、バスルームから外に出る。
ヨウコはベッドに腰掛けてミネラルウォーターを飲んでいる。
「お水飲みますか?」
「はい、いただきます」
正直、何を話していいかわからない。
キス
「○○さん(マスター)から話を聞いていると思うけど、よろしくお願いします」
話し方も丁寧だ。
「ヨウコさん、やさしくしますから安心して」
と声をかけて彼女を抱き寄せる。
冷静を保っているように見えたが、緊張して身体がこわばっているのがわかる。
唇を合わせると、首に手を回してくる。
何度かキスを繰り返し、バスローブの隙間から手を差し込む。素肌に触れた瞬間、ビクッと反応した。
そのままベッドに倒れ込み、枕元のスイッチでルームライトだけにする。
薄暗くなったベッドで、彼女に体重をかけないようにしてキスを繰り返す。
少し落ち着いてきた頃に、唇をこじ開け、舌を口内に侵入させた。少し驚いたような反応のあと、舌を絡めてくる感触があった。
呼吸が荒くなり、興奮しているのを確認すると、バスローブを脱がし、二人とも裸になる。
ヨウコの肌は、ひんやりと冷たい。
舌を絡ませる口づけはさらに激しくなり、互いの唾液を交換していく。
ここまでくると、この先に進んで大丈夫だろう。
キスを首筋から耳元へ、そして胸へと愛撫を続ける。
胸から女芯へ
右の乳首を優しく下から上に舐めると、強く反応がくる。
左の乳首を優しく指で撫でると、腰がくねり、脚が開くのを感じた。
自分の右脚を脚の間に割り込ませると、強く締め付けられる。
「大丈夫だよ」
左手で乳首を刺激しながら、顔を下腹部へ下げていく。
サラッとした茂みを触れるか触れないかで刺激を続けると、腰が動く。
「気持ちいいです」
ヨウコの丁寧な言葉が聞こえた。
「あそこにキスするけど、驚かないで」
脚を両手で広げて彼女の中心を見る。
一筋の筋のように縦線の間から、ぬるっと光るものがにじみ出ている。左右の女唇も小さく薄いピンク色だ。
舌を溝に沿って舐め上げる。
「恥ずかしいです」
興奮していても丁寧な言葉を返してくる。
「とてもきれいだよ」
急がず、じっくりと舐め続けると、女扉が開き始める。
サーモンピンクの深い谷が現れ、溝からはネバネバした液が溢れ出ている。
「怖いです……」
ヨウコは、自分でしたことはあるのだろうか。反応がよくわからない。
これまで経験豊富なレイコや開放的なサトミとしかしたことがないし、ましてや処女との経験はない。
レイコの言葉を思い出す。
『焦らない。理性からの解放を待ちなさい』
ゆっくりとヨウコの反応を感じながら愛撫を続ける。
一筋の溝は、中から染み出してきた愛液により少し開いてきた。舌で開いてきた溝を舐め上げて、その上にある膨らみかけた萌芽があるべきところを舌の先で刺激する。
「イヤァ……」と手で覆い隠そうとする。
「大丈夫、やさしくするから」
手を掴んで、芽を出しそうな萌芽に舌の先でつんと叩く。
「おかしくなりそう……」
ヨウコの声が大きくなると比例して、萌芽が顔を出す。ここは強く刺激しないように注意して、舌の先でそっとつつく。
「アッ……だめ……」
声と裏腹に、腰を顔に擦り付けるように蠢いている。
「いゃぁぁ……おかしくなるぅ……」
愛液が止めどなく溢れ出てきている。
「気持ちいいことは、気持ちいいって言っていいんだ」
愛液をこぼさないように舐めあげ、顔を出した萌芽に塗って刺激を続ける。
「感じる……」
ヨウコの腰が震えて、限界が近いことがわかる。
破瓜
顔を女陰から離し、華奢な身体を抱きしめてキスを交わすと、下からしがみついてきた。
積極的に舌が差し込まれ、自分の舌を探しあて絡み合い、二人の唾液が混ざり合う。
「いいね。入れるよ」
「はい、お願いします」
瞳を見つめながらうなずいた。
身体を起こして、ヨウコの女芯を確認する。
コンドームを付けようか2秒ほど考えて、
『最初は、そのままでしよう。自分の快楽は後回し』
と判断する。
完全に熱り立った男のものを、愛液が溢れている谷に合わせる。
ヨウコは顔を覆って、これから起きる苦痛の儀式に備えているようだ。
「心配しないで、大丈夫だから」
男の切先を初めての深い穴に沈めていく。
狭い壁をこじ開け、数センチ入ったところでヨウコが逃げるようによじる。逃げないように腰を掴んでさらに男のものを進めると、
『プツ』
というような感触を感じる。
「あぁぁ……」
苦痛に耐えるヨウコ。
「うっ……」
破瓜の痛みをこらえて唇を噛みしめている。
ぬるっと奥まで飲み込まれた。
男のものを初めて受け入れた膣は、痛いほど締め付けてくる。強い力でヨウコはしがみついている。
しばらく動かずにしていると、馴染んできたらしい。
「嬉しい……」
と呟く。
男のものを初めて受け入れることの戸惑い。破瓜の痛み、男の身体の重み、体液の交わり。
ヨウコの頭の中は混乱状態であろう。
奥まで届いている男の部分が、徐々に馴染んでいく。
「少し動かすよ」
ヨウコがうなずくのを確認して、腰を少し引く。
「あっ……」
痛みをこらえてしがみついてくる。
陰茎を引き抜くと、膣の壁が引きつれるようにしがみついてくる。
「ヒャ……中が出ちゃう……」
内臓が引き出される感じがするのだろう。
入口まで引き抜くと、窮屈な膣が解放されたのだろう。ヨウコは大きく息を吐いた。
身体を起こし、先ほどまで男を受け入れたことのない陰裂を見る。
愛液と破瓜の血が混ざり、膣口からは真っ赤な血がにじんでいる。
「よく頑張ったね」
男のものを引き抜いて声をかける。
「ありがとう……」
ヨウコは、苦痛から解放されてほっとしている。
「最後までいってほしい……」
悲しそうに言った。
「もう一度挿れるよ」
枕元のコンドームを取って、熱り立ったままの男根に被せる。
キスを交わし、
「ひとつになれて嬉しい」
と囁き、入口を合わせてゆっくりと挿れていく。
一度穿った穴はスムーズに受け入れていく。
「タツヤさんが入ってくるのがわかる……」
ヨウコが囁いた。
2度目の挿入は、狭い壁に阻まれているものの大きな抵抗なく入っていく。
痛みに堪えているのを表情が表している。肩を抑えてゆっくりと引き抜く。
「うっ……」と短く唸って耐えている。
「少し動かすけど、耐えられなくなったら言って」
一生懸命耐えているヨウコが愛おしくなり、抱きしめて腰を動かす。
ヨウコの中は暖かく、粘液に包まれていた。引き抜くときに膣の壁が引きつれる感じが、快楽のスイッチを押していく。
「逝きそうだ。コンドームしているから安心して」
「はい……」
自分がヨウコの中で逝くことが重要なのは言うまでもない。
ゆっくりと抜き差しするうちに、ヨウコの様子に変化が見られた。
苦痛に顔を歪めることもなくなり、奥まで差し込むと顔をのけぞるように反応している。呼吸も荒々しくなり、シーツを強く掴んでいる。
二人の汗が混じり合い、局部はぐしょぐしょに濡れている。
「出すよ」
「あっ……きて……」
精液が駆け上がるのを感じると同時に、頭の中を快楽の渦が巻き起こる。
ヨウコもその時を感じたのか腰を突き上げ、一番奥に届いた瞬間、一気に精液を吐き出した。
「うっ……」
数度の射精に声をあげた。
「あああ……あたたかい……」
コンドーム越しに男の射精を感じているようだ。
興奮の波が引いていく。
精を出し切ったものがしぼむ前に根本を捕まえて、コンドームが外れないように引き抜いた。
「ひっ……」
つい数十分前まで誰も受け入れていない秘所から、血と愛液がにじんでいた。
口淫
ティッシュを探し出し、呆然としているヨウコの股間をやさしく拭い、自分の陰茎からコンドームを抜き去る。精液が漏れないように縛る。ものすごい量が排出されたのがわかる。ティッシュで包んでゴミ箱に捨てた。
ぐったりとしているヨウコに寄り添い、やさしく抱きしめると、『ぎゅっ』と抱きついてきた。
「ありがとう……」
小さく囁き、キスをしてくる。
このセックスは、バイト先のマスターから頼まれたことでお金が自分に払われる。見知らぬ女性とのセックス、しかも処女を奪うという行為なのだ。
フロントに電話してビールとサイダーと、このホテルで有名なビーフカレーを頼む。しばらくしてルームサービスがやってきた。
「さすがこのホテルだね」
ビーフカレーは美味かった。お腹がいっぱいになったので、ベッドに潜り込んでひと休みする。
バスローブはゴワゴワするので、ふたりとも素っ裸で身体を寄せ合う。腕枕をすると、ヨウコのやさしい寝息が聞こえてくる。
ヨウコはあまり自分のことを話さないが、そこは聞いてはいけない雰囲気があった。
明日になってホテルの部屋を出たら、おそらく二度と会うこともないだろう。
どのぐらい寝たのだろう。
下半身がムズムズして目が覚めた。ヨウコが自分の男の部分を握っている。されるままにしていると、身体の反応は正直であっという間に熱り立った。
急な変化に驚いたのか、ヨウコは一度手を離して顔を覗き込んでくる。
「気持ちいいから、続けて」
と囁くと、ヨウコの細い指が陰茎を握ってくる。欲望の渦が頭の中を激しく回り始めた。
「触ると固くなってすごい。これが入ったなんて信じられない……」
ぎこちない触り方の刺激を受けて、血液が陰茎に集まってくる。
「もっと強く握って大丈夫だよ」
「痛くないの?」
「強く握ってくれると気持ちいいんだよ」
わかったという顔をして、陰茎を強く握ってくる。
「上下にしごいてくれると嬉しいな」
ヨウコはゆっくりと陰茎をしごき始めた。新鮮な刺激に精液が上昇しそうになるのを抑える。ヨウコの指は、先端の膨らんだ割れ目に到達する。
「先っちょが濡れてるよ」
ヨウコは、先走りの汁を嫌がらずに触り続けている。
「どんな形なのか見たい……」
ヨウコは毛布を剥いだ。
薄暗いルームランプの下、全裸の男が仰向けに寝そべり、数時間前まで処女だった若い娘が全裸で男の陰茎を刺激している。まだ20時前、夜はまだまだこれからだ。
ヨウコは、自分の処女を貫いたばかりの陰茎を物珍しそうに観察している。亀頭の割れ目から出ている先走りの汁が指についても気にしないらしい。
「なんか……カワイイ」
熱り立ったものを愛でるように触り続けている。
「舐めてもいい?」
「いやぁ、それは……」
という間もなく、暖かい粘膜に覆われた。陰茎の根本を手で抑えて口の中に咥えている。ヨウコにとって間違いなく初めてのフェラチオだろう。歯を当てないように一生懸命な様子がうかがえる。
「無理しなくていいよ」
ヨウコは、唾液でベタベタになった陰茎から口を外すと、
「痛くない?」
と真顔で言った。
「うん、とても気持ちいいよ」
ニコッと笑って再び陰茎を頬張る。再び暖かい粘膜に覆われる。
『ヤバい、出そう』
必死になって堪えた。
「ヨウコさん、ありがとう。今度は、自分にやらせて」
これ以上続けられたら、口内に精を発射してしまいそう。ギリギリのところで手でフェラチオを制した。
初めてのフェラチオで混乱気味のヨウコを上向きに寝かせ、口づけをする。積極的に舌を絡めてくるヨウコ。
「今度は僕の番だ」
両手でヨウコの脚をM字のように広げる。
「恥ずかしい……」
「セックスは、互いのカラダとココロをさらけ出すから気持ちいいんだよ」
僕の初めての女性であり、先生のようなレイコがよくつぶやいていた言葉を言ってしまった。
ヨウコの女陰を観察する。まだ硬そうな二枚のヒラヒラの間にサーモンピンクの溝、開ききっていない開口部は閉じられたままだが、キラキラと濡れているのがわかる。真ん中の縦筋に舌の先でつつく。
「あっ……」
と声を出してヨウコは顔を覆う。その瞬間にジワリと奥から液体がにじみ出てきた。
「きれいだよ」
と声をかけて、割れ目に沿って下から上に舌を這わせる。-
導く
20歳の男ならば、性器を指で乱暴に扱うだろう。
年上のレイコに童貞を捧げ、性技と女性に対しての心構えを受けていた自分は、己の欲望よりも女性を最優先にすることを徹底的に教育されていた。
『まだ早いな』
一度、女性器への愛撫をやめてヨウコを後ろから抱きしめる。
性器の刺激を解かれたヨウコは、戸惑いを見せながら子猫のように抱かれている。お尻のあたりに熱り立った男のものを感じているだろう。
背中から胸の膨らみの周囲を撫でる。ヨウコは身を捩らせた。胸の周辺から中央に向けてゆっくりと指を滑らせる。真ん中の蕾をかすめるとビクッと反応が返ってくる。焦らすように周辺を撫でると、ヨウコの呼吸が荒くなるのを感じた。
このタイミングで乳首をキュッと摘んだ。
「あぁぉぁ……」
と首をのけぞらせ、何かを掴もうとシーツを弄る。強弱をつけて乳首の刺激を続けると、ヨウコのカラダがヒクヒクと反応してきた。
背後からヨウコの股間に手を伸ばす。脇腹を刺激し下腹部に向かう。途中の陰毛を通過するあたりでヨウコは手で制した。
「恥ずかしい……」
消え入るようなお願いを無視して指を伸ばす。指先がヌルっと谷間に滑り込む。
「いやぁ……恥ずかしい……」
右手の中指を先に進めると、溢れ出る愛の液体で溝の中に滑り込んだ。苦しそうに腕の中でもがくヨウコを抱きしめてさらに奥を目指す。ヌルっと女陰の溝に指が触れる。流れ出ている液体を指先に塗って、溝のやや上の突起を探す。ゆっくりと探っていると、少し膨らんだ硬めの豆粒のような感触に到達する。
「いゃぁぁぁ……だめぇ……」
首を思い切りのけぞり、身体を震わせた。上に逃げようとしたヨウコを肩から抱くと、下からキスを求めてくる。最初から舌が差し込まれてきた。声を出すのを堪えるためだろうか。
敏感な部分から指を外すと、少し落ち着いてきた。首から鎖骨、胸の膨らみにかけて鮮やかなピンク色に染まっている。感じている証である。
ヨウコの両脚の間に顔を入れて舌で愛撫を始める。一筋のすじだった溝は左右に分かれ、サーモンピンクの中を覗かせている。愛液はお尻の方まで溢れ出ている。こぼさないように舌ですくい上げ、上に上にと舐めあげる。先ほど指で触った突起を見つける。皮をかぶりながらも膨らんでいた。刺激しすぎないように舌で円を描くように中心に向かうと、悲鳴のような声をあげた。
「だめぇ……おかしくなりそう……」
中心部に舌がたどり着く。舌で触らないようにして唇で突起の部分を軽く挟む。
「うっ……」と短く声を出すヨウコ。同時に顔が両脚で挟み込まれ、ぷるぷると震えている。
「これ以上されたら気が変になる……」
ヨウコは、これ以上の刺激と快楽は危険と思ったのか、自分の頭を抑えて離そうとした。その声を無視して、膨らんできた陰核を吸い上げる。
「いゃゃゃゃ……だめめめめ……」
ヨウコの身体が激しく痙攣してのけぞった。落ち着くのを待って、抱きしめて耳元で囁く。
「入れるよ」
「うん……」
コンドームを付けて、濡れそぼっている溝口に切っ先をあてがい、ゆっくりと進める。最初のときと違って引っかかりは感じられない。狭い膣を押し広げると、息を止めるようにしている。
「痛かったら教えて」
狭い膣壁を押し分けて奥に入っていく。ヨウコは男のものを受け入れるのをこらえているが、初めてのときと違って痛みは少ないようだ。
「入ったよ。痛くない?」
「はい……大丈夫です」
抱きしめると、心臓の鼓動が伝わってくる。
「少しこのままでタツヤさんを感じたい……」
ヨウコの言葉に心がざわつく。明日になったら二度と会わないかもしれないのに。性的な欲望を越えて愛おしさが溢れてくる。キスをして長い間抱きしめていた。
僕の陰茎は、ヨウコの最奥にある子宮口あたりにとどまっている。ゆっくりとヨウコから男性器を引き抜く。カリの部分が膣壁を擦り、頭の中に快楽の火花が散り始める。
「あっ……待って。なんか出ちゃう……?」
ヨウコは、内臓が引き抜かれる感触があるらしく、初めての感覚に戸惑っていた。入口まで引き抜き、ゆっくりと腰を進める。愛液にまみれた男性器が膣壁を押し分けて一番奥に到達する。
「うっ……」
と短い声を出して身体を震わせ、首をのけぞり、ベッドの上に逃げようとする。両肩を抱きしめ、
「ヨウコさんの中、とても気持ちいい」
と耳元で囁くと、ビクッと反応する。
抽挿を少しずつ早くする。ヨウコに体重をかけないように肘で身体を支え、腰の律動を繰り返す。
「気持ちいい……」
奥に挿し込んだときに腰を揺らし、性器を擦り合わせる。まだ発達しきっていない陰核を刺激しているのか、ヨウコの喘ぎ声が大きくなり呼吸が荒くなる。のけぞったヨウコを支える。
約30秒ほど膠着した後、しがみついてきた。
「頭の中が真っ白になった……」
ゼイゼイと呼吸を乱しながら、濡れた瞳が見つめてくる。俗に言う『イッタ』かどうかはわからないけど、セックスで気持ちよくなっているのは間違いない。
ぐったりとして身体を預けているヨウコを下から突き上げる。対面座位なのであまり動けないが、性器の接合が丸見えで視覚的刺激は強い。あまり反応がないので、自分は寝転がりヨウコが上の体勢となった。結合部が浅くなったが、下から突き上げるのを続ける。ヨウコの体力が限界に近づいていることがわかる。ぐったりと身体を預けて喘ぎ声だけが響く。
身体を入れ替え、自分が上になり最後の抽挿を始める。男のものを受け入れることに慣れてきたのか、顔をしかめるようなこともなく、シーツを引っ張り上げ首をのけぞらせて叫ぶ。
「もうだめめめめ……おかしくなるぁ……」
シーツを掴んでいた手を腰に回してきて、強い力で引き寄せる。同時に体の奥から射精感がこみ上げて陰茎の中を走るのを感じた。
「出すよ」
先端から熱い精液が噴射され、脳の奥に快感の火花が打ち上がる。数度の射精に頭が真っ白になり、自我が崩壊するのを感じた。コンドームをしているので行き先を失った精液は、精液溜まりに蓄積される。
射精と同時にヨウコは、獣のような声をあげて何者かから逃げるようにもがく。快楽の余韻に浸る中、脳の一部が冷静になり、精液が漏れないようにコンドームの根本を押さえて陰茎を引き抜く。愛の液体が糸を引く。
熱く溶けるようになっているヨウコの陰裂はぽっかりと穴が開いている。コンドームの精液溜まりは、パンパンに膨らんでいた。コンドームを取り去り口を縛り、ティッシュで包みゴミ箱に捨てる。ぐったりとしているヨウコの性器にティッシュをあてる。その感覚で、ぐったりとしていたヨウコは意識を取り戻し抱きついてくる。しっかりと受け止め口づけを交わすと、恥ずかしそうに微笑んだ。
「ありがとう……」
ヨウコの目に涙が溢れ、頬を伝う。
お泊まり
二人はシャワーも浴びず、深い眠りについた。
目が覚めるとヨウコはシャワーを浴びていた。遅れて浴室に向かうと、恥ずかしそうに
「おはよう」
と声をかける。
食事をルームサービスで頼み、窓から差し込む朝日の中でコーヒーを飲んでのんびりとした時間を過ごす。
「今日はどうするの?」
と聞くと、
「しばらくしたら帰ります」
昨日の幼く見えたヨウコではなく、一人の大人の女性がそこにいた。
無言の時間が続いた。
どうして自分が、この部屋でヨウコを抱くことになったのか。マスターの『これはビジネス』という言葉と、『それ以上は聞くな』という雰囲気に抗えない。
チェックアウトはヨウコが行う。
「ありがとう。タツヤさんのことは忘れない」
ヨウコは明るく笑い、迎えらしきクルマに乗って手を振って去っていった。あまりにもあっさりとした別れだった。
アパートに戻り、泥のように眠り、夜、新宿のバーにバイトに向かう。
「おつかれさま。とてもよくしてくれたとお礼の連絡があったよ」
「ギャラは、これ」
マスターから手渡された封筒には、10万円入っていた。
いつもの生活が戻ってくる。その金額には、口止め料も含まれているのだろうと納得し、ヨウコのことを忘れるようにする。
大学、バイトの日々が続く。
性技の先生でもあるレイコは、週末にやってきて時々、自分がお持ち帰りされてセックスのレッスンが続く。
ある日、レイコとの一戦(レッスン)が終わった後、
「もう教えることもないわ」
「そうですか? まだまだ未熟者ですよ」
「タツヤは、同年代の男と比べてきちんとマナーを守るし、教えたことをきちんと守る。できそうでできないことだわ」
レイコは続ける。
「一つだけ注意して?」
顔を覗き込んで怖い顔をした。
「ホストとか金でセックスを売ることは絶対にやめて」
『ヨウコのことはどうなの?』と言いそうになって、言葉を飲み込んだ。
自分の初めての女性で歳上のレイコには、逆らえない雰囲気がある。レイコと性行為を交わすことは苦痛ではないし、新しい快楽を与えてくれる。金銭のやり取りはないけれど束縛もされない。そして、レイコの素性は依然謎が多い。
一度だけ、自宅らしい豪邸に招かれたが、生活感がない。いつも運転手兼執事、いやボディガードのような男が付き添っている。今のところ、危険なことに巻き込まれていない。
次回予告
久しぶりに大学のクラスでの飲み会に参加し、馬鹿みたいに騒ぎ、酒をしこたま飲んだタツヤは、リョウコを家まで送ることになったのだが……
次回【新宿の恋】第7話 お楽しみに