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サイクルロードレース

【ツール・ド・フランス2026】第8ステージ結果|メルリールが圧巻の2連勝!後方から弾丸スプリント

ティム・メルリール(スーダル・クイックステップ)が2日連続でステージを制覇。第8ステージは、ペリグーからベルジュラックまでの平坦180.4km。逃げのリアム・スロックが残り1.3kmまで粘るドラマの末、最後はメルリールが後方から弾丸のように差し込み、ヤスパー・フィリプセンらを完璧に退けました。マイヨ・ジョーヌ(総合首位)のタデイ・ポガチャルは今日も盤石。第8ステージの全結果と、猛暑で30km短縮された第9ステージの見どころをまとめてお届けします。

コース紹介|ペリグー → ベルジュラック(180.4km・平坦)

第8ステージは、ワイン産地として名高いドルドーニュ地方を舞台にした平坦ステージ(フラットステージ)。前日のボルドー(第7ステージ)に続く、2日連続のスプリンター(短距離型の選手)向けレイアウトです。距離は180.4km、獲得標高は1,150m。数字の上では平坦ですが、道中には2つの小さな上りが設定され、逃げ(ブレイクアウェイ)にとっては絶好の「見せ場」となりました。

  • 残り約78km地点:コート・ド・ドンム(4級・3.7km/平均3.3%)
  • 終盤:コート・デュ・ビュイソン=ド=カドゥアン(2.2km/平均5.6%)

この日も気温は38℃前後まで上昇。選手たちはアイスベスト(冷却ベスト)などで暑さ対策をしながらのレースとなりました。フィニッシュのベルジュラックは、平坦かつスプリント向きの直線が用意され、大集団スプリント(バンチスプリント)が濃厚と見られていました。

優勝者|ティム・メルリール(スーダル・クイックステップ)

勝ったのは、前日に続いてティム・メルリール。しかし、その勝ち方は「圧巻」の一言でした。最終コーナーを12〜13番手で通過し、自らのリードアウト(発射役の先導トレイン)は既に消滅。目の前ではマチュー・ファンデルポールがフィリプセンを完璧にアシストしている——そんな絶望的な位置から、メルリールは残り約300mで爆発的に加速。まるで銃弾のように一台ずつ抜き去り、そのままフィニッシュラインへ飛び込みました。

2位にはビニアム・ジルマイ(NSNサイクリング)が半車身差、3位はオラフ・コーイ(デカトロン CMA CGM)。完璧なアシストを受けたフィリプセンは、この日も表彰台を逃す結果に終わりました。

今大会これまでのスプリント3ステージで2勝目。スプリンターによる連勝(バック・トゥ・バック)は、2023年のヤスパー・フィリプセン以来の快挙です。プロ通算では74勝目。「今、世界で最も速い男は誰か」という問いに、メルリール自身が力強い答えを示した1日となりました。

レースハイライトと注目ポイント

スタート直後に飛び出したのは、リアム・スロック(ロット・インテルマルシェ)、ヤクブ・オトルバ(カハルラル・セグロスRGA)、ティボー・グルナレック(トタルエナジー)の3人。とりわけロット勢は、前日のヴェイストロフェールに続く積極的な逃げで、今大会屈指の「レースを動かすチーム」としての存在感を放ちました。

道中の小さな上りでは、スロックとオトルバが山岳ポイント(KOM)と中間スプリント(インターミディエイトスプリント)を巡って激しく火花を散らします。プロトン(大集団)内の中間スプリントでは、XDSアスタナが好リードアウトを見せるも、フィリプセンが後方から完璧なタイミングで抜け出し、最大ポイントを奪取。マッズ・ペーデルセンらポイント賞(グリーンジャージ)争いの主役たちを抑えました。

最後まで生き残ったのはスロック。一時は独走で1分半以上のリードを築き、単独でツールの主役を食う寸前まで迫りましたが、複数のスプリンターチームが総力を挙げて追撃。残りわずか1.3km地点で、勇敢な逃げはついに吸収されました。この走りが評価され、スロックには敢闘賞(コンバティビティ賞)が贈られています。

注目トピック:最終スプリントを巡っては、ジルマイとコーイに「威圧行為」で警告が出され、ソーレン・ヴェレンスコルがジルマイの走りに強く抗議するなど、緊張感のある一幕もありました。また、翌第9ステージが猛暑のレッドアラート(危険な暑さの最高警報)を受けて30km短縮されることも、この日発表されています。

各賞ジャージまとめ(第8ステージ終了時点)

  • マイヨ・ジョーヌ(総合/GC):タデイ・ポガチャル(UAEチーム・エミレーツ/XRG)。第6ステージのトゥールマレー独走以降、盤石の首位。2位ヴィンゲゴーに2分42秒差をつけたまま平穏に通過しました。
  • マイヨ・ア・ポワ(山岳賞):タデイ・ポガチャル(28pt)。ピレネーでの活躍でジャージを保持しています。
  • マイヨ・ヴェール(ポイント賞):マッズ・ペーデルセン(リドル・トレック/228pt)。ただし連勝のメルリールが213ptまで急接近し、争いは一気に白熱してきました。
  • マイヨ・ブラン(新人賞):イサク・デル・トロ(UAEチーム・エミレーツ/XRG)。総合3位につけ、白ジャージも堅持。アユソが7秒差で追います。
  • 敢闘賞(コンバティビティ):リアム・スロック(ロット・インテルマルシェ)。40kmにおよぶ単独逃げが評価されました。

レース結果一覧

総合成績(マイヨ・ジョーヌ)トップ10

順位 選手名 チーム タイム差
1 タデイ・ポガチャル UAEチーム・エミレーツ/XRG 24:56:17
2 ヨナス・ヴィンゲゴー ヴィスマ・リースアバイク +2:42
3 イサク・デル・トロ UAEチーム・エミレーツ/XRG +3:27
4 レムコ・エヴェネプール レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ +3:30
5 フアン・アユソ リドル・トレック +3:34
6 ポール・セイシャス デカトロン CMA CGM +3:55
7 フロリアン・リポヴィッツ レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ +4:00
8 レニー・マルティネス バーレーン・ヴィクトリアス +4:21
9 マティアス・スケルモース リドル・トレック +4:57
10 マティアス・ヴァチェク リドル・トレック +7:10

チーム総合成績 トップ5

順位 チーム タイム差
1 リドル・トレック
2 レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ +27:01
3 UAEチーム・エミレーツ/XRG +27:08
4 ※確認中
5 ※確認中

※チーム総合の4〜5位は複数ソースで数値が一致していないため、公式サイト(letour.fr)での確認を推奨します。確定次第、追記・修正します。

山岳賞(マイヨ・ア・ポワ)トップ3

順位 選手名 ポイント
1 タデイ・ポガチャル 28pt
2 ヨナス・ヴィンゲゴー 19pt
3 レニー・マルティネス 16pt

ポイント賞(マイヨ・ヴェール)トップ3

順位 選手名 ポイント
1 マッズ・ペーデルセン 228pt
2 ティム・メルリール 213pt
3 ビニアム・ジルマイ 203pt

新人賞(マイヨ・ブラン)トップ3

順位 選手名 タイム差
1 イサク・デル・トロ
2 フアン・アユソ +0:07
3 ポール・セイシャス +0:28

第9ステージ コース紹介|マルモール → ユッセル

続く第9ステージ(7月12日)は、中央山塊のコレーズ県を舞台にした丘陵ステージ。当初は185.5km・獲得標高3,300mの設定でしたが、コレーズ県に「危険な暑さ」のレッドアラートが発令されたことを受け、序盤の周回コースをカットして30km短縮(約155.5km)、スタート時刻も約1時間繰り下げられました。

「マル(痛み)+モール(死)」を思わせるマルモールを発ち、「みじめ」を連想させるユッセルを目指す——名前からして過酷なこのステージは、平坦区間がほとんどなく、細かなアップダウンが延々と続く消耗戦です。カットされても、勝負どころの4つのカテゴリー山岳は健在です。

  • コート・ド・ナーヴ(3級)
  • スュック・オ・メ(2級・約3.9km/平均7.7%)— 最大の難所
  • コート・ド・ラ・クロワ・デュ・ペイ(3級)
  • モン・ベスー(4級・フィニッシュ約24km手前)

翌7月13日(月)は今大会最初の休息日。逃げ屋(アタッカー)たちにとっては、力を出し惜しみする理由がありません。単独ステージ勝利を狙った、クラシックさながらの激しいアタック合戦が予想されます。マルモール、ユッセルともにツール・ド・フランス初登場の土地です。

放送予定(J SPORTS)

今年もツール・ド・フランス全21ステージを完全生中継するのはJ SPORTS。第3ステージ以降は、各ステージのスタートから最初の1時間をYouTube公式チャンネルで無料LIVE配信しています。以下は第9ステージ以降の主なスケジュールです(日本時間)。

日程 内容 放送時間
7/12(日) 第9ステージ(J SPORTS 4/オンデマンド) 21:00 - 翌2:00
7/12(日) 第9ステージ【現地実況・解説版】オンデマンド限定 20:15 - 翌3:00
7/13(月) 第1休息日/「60分 de ツール」14:30-15:30
7/14(火) 第10ステージ 20:00 - 翌2:30
7/15(水) 第11ステージ 20:35 - 翌2:40

※放送時間・チャンネルは変更される場合があります。最新情報はJ SPORTS公式サイトでご確認ください。

スプリンター2連戦を締めくくったのは、やはり「最速の男」メルリールでした。ここからレースは中央山塊の丘陵へ。休息日を前にした第9ステージは、逃げ切りを狙うアタッカーたちの意地がぶつかる1日になりそうです。引き続き当ブログでは、全ステージの結果と見どころをお届けします。

  • この記事を書いた人

はぼぞう

旅と砂漠と写真と女性を愛する60歳ちょっと過ぎたの「元金融系システム屋」です。 現在は、社内SEのアルバイト件システム構築やってます。 シンガー 森口博子とアーティスト 中村中の大ファン

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