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3I/ATLASは地球に影響するのか?――“3番目の恒星間彗星”の正体と最新観測を総点検 その大きさ エベレストの約2倍

「3I/ATLAS(スリーアイ/アトラス)」は、ʻOumuamua(1I)2I/Borisovにつづく史上3番目の恒星間天体

2025年7月1日にATLAS望遠鏡で見つかり、10月末に太陽へ最接近する見込みです。ネット上では“地球へ向かう”人工物かもしれない”といった過激な言説も拡散しましたが、公式データが示す答えは明快地球には近づかず、
影響なし
――本稿はその根拠と、最新の観測・物理像を一次情報中心にわかりやすく整理します。

3I/ATLASとは何か

  • “恒星間”の意味
    太陽系外から飛来し、強い双曲軌道(e>1)で通過していく天体。3Iは3つ目の“Interstellar=I”指定を受けた彗星です。
    発見は2025年7月1日、ATLAS(チリ局)によるもの。公的な軌道公表はMPC(国際天文学連合の小惑星センター)が担います。

  • いつ・どこを通る?
    近日点は2025年10月29日ごろ(約1.4AU)で、位置は地球と太陽の反対側(合)の時期が重なるため、地上望遠鏡からの観測は一時的に困難
    のちに再び見えるものの、地球からは常に遠い通過になります。

  • サイズ感
    ハッブル宇宙望遠鏡の解析では、核の直径は約0.32–5.6km(上限)と推定
    。依然誤差はありますが、“都市サイズの小天体”というスケール感です。


結論:地球への直接的影響はない

  • 最接近でも約1.8AU(約2.7億km)――地球から月の700倍以上離れて通過
    危険性は公式に否定されています。NASA/ESAともに「脅威なし」と明記。

  • むしろ“火星が特等席”
    火星には約3,000万kmまで近づく見込みで、欧州の火星周回機などが観測機会を狙っています。

補足:ネットで拡散した「太陽背後で地球へ急旋回」などの臆測はNASAが否定。データ上は自然な彗星の挙動で、人工物の証拠はありません。


いま何が“最新トピック”なのか

1) 緑色化は本当?

9月の撮像でエメラルドグリーンに見える例が相次ぎ、化学組成の議論が活発化
一般にC₂(二原子炭素)が緑化の原因ですが、3IではCN(シアン化物)やNiの放出兆候も報告され、発光源の特定は進行中です。
派手な見出しが出ていますが、分光での確定はこれからという段階。

2) 宇宙望遠鏡が続々観測

JWSTSPHERExハッブルが追跡中。特にSPHERExはCO₂雲を検出し、水(H₂O)の放出は上限程度という初期見積りを公表。
よりCO₂優位という“恒星間彗星らしい”個性が見え始めました。

3) “人工物”論争をどう見るか

著名研究者による挑発的仮説に対し、NASAの惑星科学者が“自然天体”と明確化
最小距離や近日点時期は独立に確定しており、地球リスクはデータで否定されています。
センセーショナルな解釈より、物理・化学の実測に注目すべき局面です。


3I/ATLASの“見どころ”を3行で

  1. 地球とは安全距離最接近1.8AU近日点約1.4AUで通過。

  2. 火星周回機が“至近”観測~3,000万km。地球より詳細データが期待。

  3. 化学のサプライズCO₂優位/緑色化など、恒星間起源の違いが見え始めた。


もう一歩深掘り:なぜ“恒星間”とわかるのか

双曲軌道(e≫1)で、太陽系内の重力散乱では作れない高速度・進入方向を示すからです。
MPC通告JPLの軌道計算が合致し、1I/ʻOumuamua2I/Borisovにつづく3I指定が確定しました。
天の川
銀河中心側(いて座方向)**からの進入という点も注目材料。


観測・安全面のQ&A(要点だけ)

  • 肉眼で見える?
    現状の光度では肉眼等級は期待薄。地球からの好条件期は限られ、望遠鏡が基本です。

  • 落ちてくる可能性は?
    なし。軌道解は地球から常に遠い通過を示します。

  • いつ話題が増える?
    10月下旬の近日点前後と、火星側からの観測結果が出始める秋~冬


参考・一次ソース

  • NASA Science:3I/ATLASの基礎解説・近日点/最接近距離・“脅威なし”の明記。

  • ESA FAQ:最接近でも**>2.4億km**、地球に危険なし

  • MPC通告(IAU):発見・軌道要素の一次記録。

  • Hubble/JWST/SPHEREx:核サイズ上限・分光観測・CO₂雲の示唆。

  • Space.com(観測計画):火星周回機による近接観測の見通し。

  • デマ検証(“人工物”説):NASA見解の報道・解説。


まとめ

3I/ATLASは“珍しい来訪者”だが“危険な来訪者”ではない。
地球からは常に遠い軌道で通過し、注目すべきは化学組成や活動性の違いが投げかける“恒星間物質の多様性”です。
今秋の近日点前後は、火星周回機+宇宙望遠鏡のデータに要注目――**科学的“初めて”**がまた一つ増えるかもしれません。

本稿は**2025年9月17日(JST)**時点の公知情報を反映しています。新しい観測が公開され次第、事実に基づいて更新していきます。

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  • この記事を書いた人

はぼぞう

旅と砂漠と写真と女性を愛する60歳ちょっと前の現役ITエンジニア シンガー 森口博子とアーティスト 中村中が大好きです。

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