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日本のニュースに出てこないニュース

日米“ミサイル演習”の真意—— Typhon(中距離能力:SM-6/Tomahawk対応) 一時展開と石垣NMESIS、中国は「地域安定への脅威」と反発

日米が9月中旬、ミサイル戦力を伴う共同演習を開始した。

目玉は米陸軍のTyphon(中距離能力:SM-6/Tomahawk対応)の日本一時展開、そして在沖縄の演習枠で**石垣島へのNMESIS(地対艦ミサイル)**投入だ。中国は「地域の戦略的安定を損なう」と強く反発
米海軍・海兵隊は分散運用と沿岸拒否能力を磨き、日本は長射程化と国内試験のフェーズへ入った。

今回の演習は、抑止の“見せ方”が東アジアの安全保障地図をどう塗り替えるかを占う試金石である。

何が始まったのか:装備と場所でわかる“新段階”

  • Typhonの日本一時展開
    米・日両政府は、共同演習に合わせTyphonシステムを期間限定で日本へ搬入すると明言
    中国が最も警戒する「地上発射の中距離打撃」を、同盟の運用オプションとして示した格好だ(演習後に撤収の想定)。

  • 石垣島での新システム運用
    今年の「Resolute Dragon」は過去最大規模。NMESIS(Naval Strike Missile搭載)やMADIS(防空/無人機対処)など、島嶼での沿岸機動打撃低空脅威対処の実動訓練が計画されている。

  • 海空の同時展開
    開始直前、比東方海域でも日米艦隊が二国間作戦を実施 演習全体は海空・島嶼・地対艦をつなぐ統合抑止の色合いを強めている。

Typhon(タイフォン)とは?

米陸軍の地上発射型ミサイル・システム(正式名:Mid-Range Capability, MRC)
海軍用のSM-6トマホーク(Tomahawk)を地上から撃てるよう再設計した“箱型”コンテナ式ランチャーをトラックで運用します。目的は、米軍の打撃力で空いていた**「中距離帯」**を素早く埋め、**陸・海・空・宇宙・サイバーをまたぐ“分散抑止”**を実現すること。

「海のミサイル」を“陸に持ち込む

Typhonは、「海のミサイル」を“陸に持ち込む”ことで、中距離の穴を埋める機動打撃プラットフォーム
トマホークの長射程とSM-6の多用途性を、地上から素早く・分散して使えるのが肝です。

何を撃つ?

  • SM-6:本来は艦隊防空用ですが、対艦・対地にも運用可能。Typhonでは機動目標や重要拠点への“短時間・高機動”打撃に使う想定。射程の正式数値は非公表(公開情報では200km超などとされる)。

  • トマホーク(Block V)長距離巡航ミサイル。最新ブロックは対艦・対地両方に対応し、1,600km級の長射程(目安)が一般に知られる。

システム構成(1バッテリーの例)

  • バッテリー・オペレーション・センター(BOC)(指揮統制車)

  • 発射機×4基(各ランチャーはSM-6/トマホークを4発搭載できる設計)

  • 牽引車両、電源、支援車両 など
    (※編成人員は公表資料で変動あり)

目的:抑止力の“可視化”と即応の現実化

米側の狙いは、分散・機動・多拠点で相手の投射能力を相殺すること。
島嶼に可搬の地対艦/中距離打撃を置けると示すだけで、相手艦隊や基盤へのリスク計算を上書きできる。NMESISTyphonはその“象徴”で、早期に展開→相互連接→短期の火力集中を訓練するのが今回の肝だ。

中国の反応:外務・国防の“二段ロケット”で牽制

中国外務省と国防部は相次いで**「断固反対」「地域の戦略的安定を損なう」と表明
Typhonの日本展開に強く抗議し、
“導入回避を求める”**メッセージを繰り返した。国営・準公式メディアも同調し、ロシアも足並みを揃えて批判している。

米国の状況:対中抑止の“穴”を埋めるミッシングリンク

米軍はここ数年、対中抑止の“地上発射ギャップ”をTyphonと海兵隊の沿岸連隊コンセプトで埋めてきた。フィリピン実配備の前例常続的な海空の二国間運用が積み重なり、「示威」から「日常」へ移行しつつある。今回の日本一時展開は、その延長線上に位置づけられる。

日本の状況:長射程化と「国内試験」への転換点

日本は反撃能力の整備に踏み込み、国産12式の長射程化トマホーク導入を計画・実行中。国内での実射試験も今年から始まり、「海外でしか撃てない」からの脱却に動いた。防衛予算案は無人・長射程・分散運用に大きく振れており、今回の共同演習は運用面の接着剤になる。

周辺国の視線:朝鮮半島・豪州・多国間の連鎖

9月後半には米日韓の「Freedom Edge」が続き、北朝鮮の核・ミサイル脅威に対する連携強化が予定される。豪州とも装備・演習の一体化が加速中で、多国間の抑止網が同時多発的に編成されつつある。

何が“次の論点”になるか

  1. 「一時」か「常態」か:Typhonの運用がどこまで常在化するのか。

  2. 島嶼の受け入れ:石垣など地元合意と安全対策

  3. 対抗のスパイラル:中国の対抗配置(ロケット軍・対艦弾道)と危機管理の回路をどう担保するか。

  4. 相互運用と持続性補給・再装填・サイバー/宇宙連接まで含めた**「長持ちする抑止」の設計。
    これらが、演習の“示威”を
    実効抑止**に変える鍵になる。

出典一部要旨(英語・一次/主要ソース)

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  • この記事を書いた人

はぼぞう

旅と砂漠と写真と女性を愛する60歳ちょっと前の現役ITエンジニア シンガー 森口博子とアーティスト 中村中が大好きです。

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