※本ページはプロモーションが含まれています

日本のニュースに出てこないニュース 週刊 日本のニュースにあまり出てこないニュース

【2026最新】欧州が原子力を再評価する理由とは?再燃するEUの“原発復権”と日本のエネルギー戦略

「原発はもう終わった話」——そう思っている人ほど、いま欧州で起きている地殻変動に驚くはずです。かつて脱原発を掲げた国々が相次いで方針を転換し、EUは2026年、原子力を産業政策の主流に据える戦略を打ち出しました。日本もまた、柏崎刈羽の再稼働と美浜の新設調査という具体的な一歩を踏み出しています。本記事では、国際一次情報をもとに「原発復権」の最新像と、その裏に残る重い課題を深掘りします。

【信頼度表示】🟢 複数ソースで確認 / 🟡 単一ソースまたは公式発表 / 🔵 編集部の分析・意見

EUで加速する「原発復権」──2026年の最新戦略

🟢 2026年3月10日、欧州委員会はパリの原子力エネルギーサミットに合わせ、小型モジュール炉(スモール・モジュラー・リアクター=SMR)の推進戦略を正式に採択しました。フォンデアライエン委員長は演説で、欧州が原子力に背を向けたことを「戦略的な誤りだった」と明言し、方針転換を鮮明にしています。

🟡 同時に公表された原子力説明計画(PINC)は、EU各国の原子力目標を達成するには2050年までに約2410億ユーロの投資が必要と試算しました。これは既設炉の運転延長と、大型炉・SMRの新設の両方をカバーする金額です。SMRについては、2030年代初頭の初号機実現を目標に掲げ、2050年にはEU域内で17〜53ギガワット(GW)規模まで拡大しうると見込んでいます。

🟢 戦略には2億ユーロの投資保証(インベストEU)と、安全研究向けの資金が盛り込まれました。さらに3月19日には、核融合と原子力技術に総額3億3000万ユーロを投じる研究計画も採択され、EUの姿勢は「研究」から「実装」へと明確に舵を切っています。

🔵 わずか十数年前、福島事故を受けて脱原発に傾いた欧州が、ここまで急旋回した背景には「エネルギー安全保障」という現実があります。理想より供給の安定を優先せざるを得ない——それが今の欧州の本音でしょう。

各国で揺れる政策転換の実像

🟢「欧州はみな原発回帰」と単純化されがちですが、実際は国ごとに温度差があります。撤回した国、迷う国、そして唯一こだわり続ける国。最新の状況を整理しました。

国・地域 方向性 最新の動き(2025〜2026年)
EU全体 復権を主導 SMR戦略を採択(2026年3月)。2050年まで約2410億ユーロの投資を試算
ベルギー 脱原発を撤回 2003年の脱原発法を撤廃(2025年5月)。2026年4月には原子力資産の国有化へ基本合意
ドイツ 言葉は転換/実態は慎重 メルツ首相は脱原発を「重大な戦略的誤り」と発言。一方で「後戻りできない」とも述べ、連立や経済相は再導入に否定的
スペイン 唯一、閉鎖を維持 2027年開始の段階的閉鎖を堅持。与党連立内で対立が続く
デンマーク 40年ぶりに再検討 1985年以来の禁止を見直し、議会が調査を可決(2025年5月)。2026年に報告書
フランス 一貫して推進 57基で電力の約7割。新規6基を建設中で、さらに8基を検討

🔵 特に注目すべきはドイツです。首相自ら「誤りだった」と認めながら、連立を組む社会民主党(SPD)は反対、経済相も再導入を否定——言葉と現実のギャップが最も大きい国だと言えます。「復権ムード」と実際の政策実行力は、必ずしも一致していません。

見直しを支える技術と時代背景

🔵 なぜ今また原子力なのか。技術面の変化が大きな推進力になっています。スリーマイル島、チェルノブイリ、福島で事故を起こしたのは主に第2世代の設計でした。これに対し現行の第3・第4世代は、電源を失っても自然循環で炉を冷やす受動的安全(パッシブ・セーフティ)機能や、廃棄物を減らす設計を備えています。

🟢 実際、2024年には原子力がEU域内電力の23.3%を12か国で供給しました。脱炭素と安定供給を同時に満たす電源として、依然として大きな存在感を持っています。

🟡 SMRが期待される理由のひとつが、生成AIの普及で急増するデータセンターなど、新たな大口電力需要への対応です。EUは2050年までに域内の電力需要が倍増すると見ており、小型で柔軟に増設できるSMRやAMR(先進モジュール炉)に活路を見いだそうとしています。

🔵 ウクライナ侵攻によるエネルギー危機、再生可能エネルギーの間欠性(風が吹かず陽が差さない時間帯の問題)、そして電力需要の急拡大。これらが重なり、「安全性」と「安定供給」を両立できる選択肢として原子力が再浮上した——それが時代背景です。

日本の転換点──柏崎刈羽再稼働と美浜新設

🟢 日本も静かに、しかし確実に舵を切っています。2026年1月21日、東京電力・柏崎刈羽原発6号機が再稼働し、4月16日に営業運転を開始しました。福島第一原発事故を起こした当事者である東電が、新規制基準(2013年施行)の下で原発を動かすのはこれが初めて。停止から実に14年ぶりで、新基準下の再稼働としては全国で15基目となります。

🟡 新設に向けた動きも始まりました。関西電力は2025年11月、美浜発電所(福井県)で建て替えに向けた地質調査を開始。2030年までに調査を終える予定で、有力候補は「革新軽水炉」です。福島事故後、国内で原発の建て替え(新設)に向けた具体的検討が動き出したのはこれが初めてです。

🟡 政策の裏づけも整いつつあります。2025年2月に閣議決定された第7次エネルギー基本計画は、2040年に電力の約2割を原子力で賄う目標を掲げ、「最大限活用」を明記しました。2025年6月の法改正では、従来60年が上限だった運転期間を、審査などで停止した分を除外して実質的に延長できるようになっています。

🔵 ただし、影も濃く残ります。中部電力・浜岡原発では2026年初頭、耐震設計の前提となる地震想定データを不正に操作し、過小評価していたことが発覚。規制委員会は審査を中断しました。事業者が不都合な情報を隠す体質は、福島事故前から本質的に変わっていない——そう疑わせる出来事です。「安全神話」への信頼回復は、まだ道半ばと言わざるを得ません。

福島の廃炉という重い現実

🟡 復権の掛け声の裏で、事故の後始末は続いています。福島第一原発では2024年9月、2号機で溶融した燃料デブリの試験的な取り出しが始まり、廃炉は最難関の「第3段階」に入りました。1号機は2026年1月に飛散防止用の大型カバー設置が完了し、使用済み燃料プールからの取り出しは2027〜2028年度に始まる予定です。

🟡 デブリの本格取り出しは、1日あたり数キロという極めて慎重な作業です。廃炉完了は2041〜2051年が目標とされますが、業界の見立てでは2050年代にずれ込む可能性も指摘されています。

🟡 ALPS処理水の海洋放出について、国際原子力機関(IAEA)は科学的・国際的な安全基準に沿っていると評価しています。海水中のトリチウム濃度もモニタリングで検出限界以下とされ、基準内にあると説明されています。

🔵 再稼働や新設が「未来」の話である一方、廃炉は数十年単位で続く「過去の清算」です。この非対称性こそ、原子力というエネルギーの本質を映しています。動かすのは一瞬、後始末は半世紀——その現実から目を背けてはいけません。

今後の展望

🔵 欧州は「脱原発」から「原子力を重要な選択肢に戻す」段階へと移りました。SMR推進、既設炉の延命、そして投資の呼び込み——多面的に展開しています。ただしドイツのように、言葉の転換と実際の政策のあいだに大きな溝を抱える国もあり、「復権」は一枚岩ではありません。

🔵 日本も再稼働・新設・運転延長・比率拡大がいよいよ具体化しました。しかし浜岡で露呈したデータ不正、巨額の廃炉コスト、そして地域住民の理解という三つの壁は依然として重くのしかかります。

🔵 欧州と日本に共通するのは、気候目標とエネルギー安定供給が交差する地点で原子力が再評価されている、という構図です。とはいえ、コスト、工期の遅延、放射性廃棄物といった歴史的課題を解けるかどうか——そこにこそ「復権」が本物になるかの分かれ目があります。

✍️ ひとりごと

🔵 個人的には、日本は再生可能エネルギー、とくに太陽光発電の急拡大によって、山林伐採や土砂災害リスクなど別の環境負荷が進んでいると感じている。

🔵 産業を含めて日本が生き残るには、現実的な安定電源として原子力を活用するしかないのではないか、というのが筆者の見方だ。

🔵「再生可能」という響きの良い言葉の裏に、巨大な利権構造と、特定国に配慮する政治の影がちらつく——そう疑いたくなる場面は少なくない。海外製の太陽光パネルへの過度な依存は、地政学リスクが顕在化したときに供給網ごと揺らぐ危うさをはらむ、と筆者は考えている。大切な日本の自然が、目先の利益のために削られていないか。

🔵 そしてこうした自然破壊に対して、環境保護団体の多くは驚くほど静かだ。結局、どこもかしこも利権で動いている——それが、この国の残念な現状なのかもしれない。

🔵 原発を推すにせよ、再エネを推すにせよ、まず必要なのは「忖度なし」の事実の共有です。数字と一次情報を見つめ、そのうえで各自が判断する。本記事がその材料になれば幸いです。

  • この記事を書いた人

はぼぞう

旅と砂漠と写真と女性を愛する60歳ちょっと過ぎたの「元金融系システム屋」です。 現在は、社内SEのアルバイト件システム構築やってます。 シンガー 森口博子とアーティスト 中村中の大ファン

-日本のニュースに出てこないニュース, 週刊 日本のニュースにあまり出てこないニュース
-, , , , ,

Copyright© インドからミルクティー , 2026 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.