【キセキ】有馬記念の激走に「ありがとう」と言いたい。

有馬記念、競馬ファンのみならず、NHKのニュースになるぐらい、年末の恒例イベントとなっています。
世界で一番、馬券が売れるとか売れないとか

今年の有馬記念は、平成最後

テレビでは、オジュウチョウサンばかりが注目されたけど

でも、自分の中で本当の主役は、「キセキ」だったと思う。

勝てない（G1）日本人騎手が、最後に勝った。

思えば、平静３０年の中央競馬（JRA）は、外国人、特にルメール騎手が勝ちまくった年であった。
平成30年12月23日までで年間２１１勝
武豊騎手の年間最多勝である２１２勝まであとひとつ

12/28（金）にもう一日、開催があるのでおそらくルメール騎手が最多勝となるでしょう。

今年の秋のG1レースのほとんどをルメール騎手とデムーロ騎手、そしてムーア騎手が勝利
３位以内も外国人騎手が占めるという状況

「日本人騎手は、外国人に勝てないのか？」

その中で平静最後の有馬記念
ブラストワンピース牡3　池添謙一騎手が、勝利
久しぶりのG1を日本人騎手が勝ちました。

１番人気のレイデオロのルメール騎手は、２位
３位は、シュヴァルグランでボウマン騎手でした。

池添騎手おめでとうございます。

今年の秋競馬の主役は、レイデオロでもなく、アーモンドアイでもなくアエリオットでもなく
「キセキ」
という馬だと個人的に思っている。

「キセキ」は、昨年の秋、雨でドロドロになった菊花賞で優勝
その後、香港遠征に行ってから、春のレースは、いいところなし。
低迷が続き
「菊花賞で燃え尽きた・・・」
と思ったこともあったが、秋になって　馬が変わった。

毎日王冠(G2)　　３位
天皇賞(秋)(G1)　３位
ジャパンC(G1)　２位

秋からコンビを組む　川田騎手とともに、スタートから逃げに逃げる。

負けたのは、アエロリット、レイデオロ、アーモンドアイという絶対王者のような馬たち
あわや優勝という寸前で惜しくも負けてしまった。

でもキセキと川田騎手は、走るスタイルを変えずに

「全力で逃げに逃げる」

最初から最後まで手を抜かないで全力で走り続ける姿を見ていると勇気をもらえる。

最近のG１は、牽制し合うのか、全体のスピードが遅く、ゴール前の「ヨーイドン」決着
毎回、おんなじような展開でつまらない、
そこに登場した「キセキ」の激走は、レースに緊迫感が生まれることになった。

距離も競馬場も違う中でキセキだけが４レースに出場
惜しくも１位を逃したけれど、チャレンジする姿は、凄い！

そして、迎えた　有馬記念(G1)　
前走のジャパンCでは、ゴール直前までぶっちぎりで突っ走り、直前でレイデオロにかわされ２位
レコードタイムまで達成するという、まさに全力疾走

「あれで負けたなら仕方がない」
「アーモンドアイという馬が化物クラスだからな」
「もう、休んで来年の天皇賞で勝負して欲しい」

と思ったら、まさかの「有馬記念」出場

現在の競馬では、Gレース（すごい馬たちのレースと思ってください）を３つ戦ったら３ヶ月異常おやすみというのが通常です。

しかもジャパンCでレコードタイムをたたきだすほどの激走

「いやいや　そこは、厳しいだろ」

有馬記念は、人気投票で出場できるレースです。
キセキも人気上位にランクされていた。

そして「有馬記念」

「さすがにここは、そんなにとばさないだろう」

なんてことはなく、またまた、

全力でぶっとばすキセキ

他の馬を置き去りにして突っ走る。

最終コーナーを回っても１馬身以上の差を保って激走！
ゴール前の坂で少し詰められたけど、もう一度、踏ん張って先頭キープ

しかし、最後には、後続の馬たちに抜かれて、５位でゴール

本当なら、手を抜いて馬の安全を優先してもしかたがない状況

不利な競馬場、圧倒的に不利な枠順、全力で走った４戦目
だけど、先頭で突っ走る「キセキ」は、どの馬よりもカッコよかった。

「お疲れさまでした。ゆっくり休んでください」

来年は、どの馬もついてこれないくらい

「ぶっ飛ばして勝ってほしい」

そう願わずにいられない。激走の数々をありがとう。

最後に川田騎手のこのインタビューがキセキへの最大の賛辞だと思っています。
【有馬記念】逃走キセキ５着　川田「頑張り続けたこの馬に敬意を表したい」

川田騎手、英国から帰ってきて、変わったな！
来年も応援します。

このコラムは、基本競馬予想をしません。
（今のところは・・・）

不定期に書いていくのでよろしくおねがいします。