ブエルタ・ア・エスパーニャ2026 第6ステージは、アルコセブレからカステリョン・デ・ラ・プラナまでの177.4km。最後に待つ未舗装のグラベル(未舗装路)激坂プエルト・エル・バルトロで、総合首位のタデイ・ポガチャル(UAEチーム・エミレーツ-XRG)がアタック。しかし地元スペインのエンリク・マス(モビスター)が執念の追走で追いつき、頂上を先頭通過する見せ場をつくりました。下りでポガチャルがコースアウトしかける一幕もありましたが、最後は2人のスプリント(着順争い)を制し、ポガチャルが今大会通算3勝目。マスは総合2位へと浮上しました。
✔ ステージ優勝:タデイ・ポガチャル(UAEチーム・エミレーツ-XRG)/今大会3勝目
✔ 最大の見どころ:マスがグラベル頂上でポガチャルを差し返す劇的追走
✔ 総合争い:マスが総合2位へ浮上、ログリッチは3位に後退
コース紹介:最後に牙をむくグラベルの激坂
地中海沿岸のアルコセブレを発ち、カステリョン・デ・ラ・プラナへ向かう177.4kmの山岳ステージ。4つのカテゴリー山岳を越えますが、勝負を分けたのは最終盤に配置されたプエルト・エル・バルトロでした。全長9.4km・平均7.1%ですが、頂上手前の約1.9kmが未舗装のグラベルとなり、勾配は最大20%に達します。イタリアの名物峠フィネストレを思わせる「ミニ・フィネストレ」とも呼ばれる難所です。
| 区間 | アルコセブレ → カステリョン・デ・ラ・プラナ |
|---|---|
| 距離 | 177.4km |
| ステージ種別 | 山岳ステージ(グラベル・フィニッシュ) |
| 主な山岳 | プエルト・デ・ラ・セラテーリャ/コル・デ・ラ・バンデレータ/アルト・デル・デシエルト・デ・ラス・パルマス/プエルト・エル・バルトロ |
| 最終登坂 | プエルト・エル・バルトロ(9.4km・平均7.1%/頂上手前1.9kmが未舗装、最大勾配20%) |

ステージ優勝:ポガチャルが波乱を制して3勝目
大きな総合リードを持つポガチャルは、本来は無理に攻める必要のない状況でした。それでも残り4kmでアタックすると、追随できたのはオスカー・オンリー(ネットカンパニー・イネオス)のみ。その差もすぐに広がり、先行していた逃げ集団のラムセス・デブライネ(アルペシン・プレミアテック)を捉えて単独先頭に立ちます。
しかし、ここからがドラマでした。マスが後方から驚異的なペースで単独追走し、頂上手前でポガチャルに追いつくと、そのまま前に出て山頂を先頭通過。下りではポガチャルがカーブをオーバーラン(曲がり切れずコース外へ)してビンディングを外す場面もありましたが、すぐに立て直してマスに復帰。平坦区間で2人が協調し、最後は着順スプリントをポガチャルが制しました。タイムは4時間12分40秒。マスは同タイム2着ながら、総合の順位を大きく引き上げました。
レースハイライトと注目ポイント
80km以上に及ぶアタック合戦の末に、ワウト・ファンアールト(チーム・ヴィスマ・リースアバイク)やサンティアゴ・ブイトラゴ(バーレーン・ヴィクトリアス)ら16名の強力な逃げが形成。総合12位につけていたデブライネが最も危険な存在でしたが、UAEチーム・エミレーツ-XRGはホアン・アルメイダらが牽引して逃げを泳がせすぎず、最終的にポガチャルのアタックへつなげました。
注目:今大会でポガチャルの登坂アタックを「引き戻した」のはマスが初。第4ステージのアンドラでは50km独走で圧勝したポガチャルですが、グラベルとテクニカルな下りが絡む今回は、王者にもわずかな隙が見えた一戦となりました。首位は盤石でも、2位以下の争いは一気に流動的になっています。
各賞ジャージの状況
第6ステージ終了時点の各リーダーは以下の通りです。
- マイヨ・ロホ(総合首位・赤):タデイ・ポガチャル
- ポイント賞(緑):タデイ・ポガチャル(102ポイント)
- 山岳賞(水玉):タデイ・ポガチャル(29ポイント)
- 新人賞(白):オスカー・オンリー
- 敢闘賞:※確認中(ラ・ブエルタ公式で最終確認)
ジャージ重複のルール(初心者向け):ポガチャルは総合(赤)・ポイント(緑)・山岳(水玉)の3賞で同時に首位ですが、選手が実際に着られるジャージは1枚だけ。最優先は総合のマイヨ・ロホのため、レース本番では緑を2位のファンアールト、水玉を2位のマスが「代理」で着用します。白の新人賞はオンリーが着用します。
ステージ結果(上位5名)
| 順位 | 選手 | チーム | タイム |
|---|---|---|---|
| 1 | タデイ・ポガチャル | UAEチーム・エミレーツ-XRG | 4:12:40 |
| 2 | エンリク・マス | モビスター | +0:00 |
| 3 | ラムセス・デブライネ | アルペシン・プレミアテック | +0:46 |
| 4 | リチャル・カラパス | EFエデュケーション-イージーポスト | +0:46 |
| 5 | ハロルド・テハダ | XDSアスタナ | +0:46 |
総合成績(マイヨ・ロホ/上位5名)
| 順位 | 選手 | チーム | タイム差 |
|---|---|---|---|
| 1 | タデイ・ポガチャル | UAEチーム・エミレーツ-XRG | 15:38:27 |
| 2 | エンリク・マス | モビスター | +3:34 |
| 3 | プリモシュ・ログリッチ | レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ | +4:21 |
| 4 | リチャル・カラパス | EFエデュケーション-イージーポスト | +4:50 |
| 5 | フェリックス・ガル | デカトロン CMA CGM | +4:55 |
チーム総合成績(上位5チーム)
| 順位 | チーム | タイム差 |
|---|---|---|
| 1 | デカトロン CMA CGM | 47:20:30 |
| 2 | UAEチーム・エミレーツ-XRG | +4:22 |
| 3 | ネットカンパニー・イネオス | +16:01 |
| 4 | チーム・ヴィスマ・リースアバイク | +16:26 |
| 5 | XDSアスタナ | +20:36 |
※チーム総合は情報元の表記に第5ステージ終了時のラベルが残っていたため、順位変動(デカトロンが首位浮上、UAEが2位後退)を反映した第6ステージ終了時点の値として掲載しています。公式最終値はラ・ブエルタ公式ランキングでご確認ください。
山岳賞(上位3名)
| 順位 | 選手 | チーム | ポイント |
|---|---|---|---|
| 1 | タデイ・ポガチャル | UAEチーム・エミレーツ-XRG | 29 |
| 2 | エンリク・マス | モビスター | 14 |
| 3 | ロレンツォ・フォルトゥナート | XDSアスタナ | 13 |
ポイント賞(上位3名)
| 順位 | 選手 | チーム | ポイント |
|---|---|---|---|
| 1 | タデイ・ポガチャル | UAEチーム・エミレーツ-XRG | 102 |
| 2 | ワウト・ファンアールト | チーム・ヴィスマ・リースアバイク | 69 |
| 3 | マシュー・ブレナン | チーム・ヴィスマ・リースアバイク | 60 |
新人賞(上位3名)
| 順位 | 選手 | チーム | タイム差 |
|---|---|---|---|
| 1 | オスカー・オンリー | ネットカンパニー・イネオス | 15:44:04 |
| 2 | ラムセス・デブライネ | アルペシン・プレミアテック | +0:03 |
| 3 | ヤルノ・ウィダール | ロット・インターマルシェ | +2:31 |
新人賞はオンリーが死守したものの、デブライネが逃げでの好走により2位へ浮上。その差はわずか3秒と、白ジャージ争いは一気に緊迫しています。
次ステージ(第7ステージ)プレビュー
第7ステージは、山頂フィニッシュのバルデリナレスが待つ山岳ステージ。総合勢が再び直接対決を迫られる一日になりそうです。グラベルで隙を見せたポガチャルに対し、勢いに乗るマスやログリッチ、カラパスらがどう仕掛けるかが焦点。詳細なコースデータはラ・ブエルタ公式でご確認ください。

J SPORTS 放送予定
ブエルタ・ア・エスパーニャ2026は、衛星放送「J SPORTS 4」およびネット配信「J SPORTSオンデマンド」で全21ステージを生中継・ライブ配信。J SPORTSオンデマンドはAmazonプライムビデオチャンネルでも視聴できます。
| 放送日時(日本時間) | 内容 |
|---|---|
| 8月28日(金)20:20〜翌2:20 | 第7ステージ【スタート~フィニッシュまで】(英語コメンタリー版・限定) |
| 8月28日(金)21:50〜翌1:20 | 第7ステージ(日本語実況) |
| 8月29日(土)21:50〜翌1:20 | 第8ステージ(日本語実況) |
※放送・配信時間は変更される場合があります。解説・実況担当者名は※確認中。最新情報はJ SPORTS公式サイトでご確認ください。