最近、ニュースの外伝で「アルメニア」「アゼルバイジャン」というキーワードがよく出てきます。
事実上、紛争?戦争状態に突入しています。
今回の日本のニュースにあまり出てこないニュースでは、
アルメニアとアゼルバイジャンについての話をします。
最後まで読んでいただけたら幸いです。
スポンサーリンク
目次
最新情報
争いは、止まず
戦争の3週間後、それはゴーストタウンとなっている。
10月15日の時点で、アルメニア当局によると、604人のアルメニア人とカラバフ人の兵士が殺害されたことが確認された。
民間人の犠牲者は、この地域の人権オンブズマンであるArtak Beglaryanが日曜日に発表した最新の報告によると、31人にもなっている。
アゼルバイジャンとアルメニアの外相はモスクワで会談し、11時間の会談の後、土曜日に発効するはずの人道的停戦に合意した。しかし、休戦の数分後、両国は反対側が攻撃を試みていると主張
紛争は、終わる気配がない
紛争激化 9月27日
アゼルバイジャン西部の山岳地帯ナゴルノ・カラバフで9月27日、紛争が再熱した。激しい戦闘で死者はすでに100人にのぼっている。この地域の支配権を争うアゼルバイジャンとアルメニアの対立は数十年前からくすぶり続け、断続的に起きる武力衝突や暴力的な事件で多数の犠牲者が出ている。
ナゴルノ・カラバフ地域は国際的にはアゼルバイジャンの一部として認められているが、居住者の多数を占めるアルメニア人はアルツァフ共和国として独立を宣言し、実質的に地域を支配している。
Armenia-Azerbaijan conflict: Azerbaijan president vows to fight on - BBC News
紛争の原因
アルメニアとアゼルバイジャンの位置をみてみましょう。
黒海、カスピ海に挟まれた交通の要所である
まずは、現在の状況をみていただきたい。
Aljazeeraより
紛争になっているのは、NAGORO-KARABAKH(ナゴルノ・カラバフ)という地域です。
このナゴルノ・カラバフ地域は国際的にはアゼルバイジャンの一部として認められていいます。
しかし、居住者の多数を占めるアルメニア人は、アルツァフ共和国として独立を宣言して実質 アルメニアの支援をうけ、地域を占領している。
アゼルバイジャンの一部として認められているのに独立、アゼルバイジャンとしては、国内に別の支援を受けている国ができることを阻止しなければというのは、当然の話だと思うのだが・・・
宗教も関係?
1988年から94年にかけてアゼルバイジャンとアルメニアは、ナゴルノ・カラバフをめぐり戦争状態になっていた。
そして、ソ連崩壊(1991年12月)直後にナゴルノ・カラバフのアルメニア人勢力は、アゼルバイジャンからの独立を一方的に宣言し今に至ります。
ここで別の地図をみていただきたい。
BBCより
アゼルバイジャン人口が約990万人で基本イスラム教国家です。
そして、ロシア、トルコ、イランと国境を接しています。
一方、アルメニアは、人口約290万人キリスト教国です。
このキリスト教国、イスラム教国、そしてその周辺の大国、その真中で起きている、イスラム圏内のキリスト教のナゴルノ・カラバフの独立
大国の思惑が交差し、代理戦争と化している。
アゼルバイジャンとトルコ vs アルメニアとロシア
アゼルバイジャンは、主要民族であるアゼリ人はトルコ系の民族です。
そして、イスラム教シーア派が多数派となっています。
一方、アルメニアは、ロシア主導の集団安全保障条約機構に参加しています。
また、ロシアはアルメニア国内に軍事基地を持ち、アルメニア軍に武器を提供しています。
ところが、ロシアは、アゼルバイジャンとも良好な関係ももっている。
フランスやアメリカと並び欧州安全保障協力機構(OSCE)ミンスクグループの一員ということもあって
ミンスクグループは、ナゴルノ・カラバフを巡るアゼルバイジャンとアルメニアの紛争を平和的に解決するために1992年に設立されている。
イスラエル
イランという最大の敵を封じ込めるためにアゼルバイジャンとの良好な関係を維持しているため、この争いに注目している。
そしてさらにこんな対立も背景にある。
米国 vs イラン
イスラエルと米国は、対イランということで アゼルバイジャンへの安全保障関連投資を、2018~19年には約1億ドルにまで引き上げている。
まとめ
ここまで ざっくりと話を勧めてきたのですが、バッサリと判断すると
つまり、ナゴルノ・カラバフの紛争の背景には、
米国 と イラン
トルコ と ロシア
さらに
キリスト教 と イスラム教
という複雑な状況で戦闘が広がっている。
ナゴルノ・カラバフで2人のフランス人と2人のアルメニア人ジャーナリストが負傷
アルメニア軍とアゼルバイジャン軍の間の激しい戦闘が、数十年前の紛争の中で最大となっている。
追って情報が出てきたら 記事にします。
スポンサーリンク