今年もあいつがやってくる
絶対王者 オジュウチョウサン そしてラストランとなる
第145回 中山大障害(J.G1) 障4100m (芝)
現役最強のジャンパーが去って行く
その姿を見逃さないようにしよう
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目次
絶対王者 オジュウチョウサン
JRAの名馬と呼ばれた馬たちも彼の前ではかすんで見える大記録を見てください。
JRA障害GI(J・GI)競走
勝利数…1位(9勝)
連続勝利数…1位(7連勝)
JRA障害重賞競走
勝利数…1位(15勝)
連続勝利数…1位(13連勝)
JRA重賞競走
勝利数…1位(15勝)
連続勝利数…1位(9連勝)[67]
キタサンブラックもアーモンドアイも霞んで見えるほどの無敵っぷりです。
しかし、この記録のほとんどが、中山競馬場 障害コースというのも面白い
中山競馬場以外では負けるのは当たり前
阪神とか東京とか 同じ競馬馬かと思うほど負けてしまう。
スピード勝負になるとオジュウチョウサンは勝てない。
スタミナ勝負と言えばそれまでですが、恐ろしいほどの心肺能力がその強さなのだから。コースがタフになり、距離が伸びれば伸びるほどその強さがましてゆく。
レース後のオジュウチョウサンほど元気な馬はいません
まるでシドニーオリンピックを激走した髙橋尚子選手のようにケロッとしているのを見かけると思います。
そして その強さは圧倒的であった。
以前、ネットでこのようなつぶやきがあった
「オジュウチョウサンを負かす馬はどれだろう」
と友人と話していたら
背後でオヤジがつぶやく
「このレースは、オジュウがどうやって勝つかを見るレースだ」
本当か嘘かはわからないけれど 障害レースを見続けてきた人にとって あるある とうなずいてしまうくらい強かった
「オジュウに勝つにはこれしかない」 2017年 第140回中山大障害(J.G1)
2017年 JRAでは、キタサンブラックが大阪杯、天皇賞(秋)と勝利し有馬記念で引退が決まっていた。
しかし、私たちは、そんなレースより 2017年 第140回中山大障害(J.G1)を忘れることはないだろう。
絶対王者 オジュウチョウサンを破るために前王者のアップトゥデートはどうすればよいのか?
厩舎関係者、林満明騎手が、考えた「オジュウに勝つにはこれしかない」という作戦で勝負に出た。
白い馬体のアップトゥデイトは、前半から飛ばすに飛ばす
中継のカメラに入らないぐらい先行して引き離す
しかし、絶対に届かないと誰もが思ったとき、オジュウチョウサンが、するすると馬群を抜け出しアップトゥデイトを追いかけてゆく
絶望的と思われたその差をつけたアップトゥデイトを捉えたカメラにオジュウチョウサンが飛び込んでくるのが見えた。
「前王者か現王者か」
ラジオNIKKEIの山本直也アナの名言が飛び出す。
最終コーナーで3馬身以内に追いついてきたオジュウチョウサンに石神ジョッキーがムチを一回転して入れると オジュウチョウサンは、首を下げ意味にしてその馬体が躍動する。
ここまで4000m以上走ってきたとは信じられない差し足が炸裂
逃げに逃げたアップトゥデートには、すでに脚が残っていなかった。
J結果は、 G1 4連覇 そしてレコードタイムをたたき出す。
このときのコースレコードは未だに破られていません。
ラストランはクリスマスイブ
絶対王者オジュウチョウサンも引退が近づいてきました。
2022年12月24日(土)
145回 中山大障害(J.G1) 障4100m (芝)
第10レース 14:45発走
年齢 11歳 競走馬としては、ギリギリです。
最後に勝って引退するのか? それとも次のスターが出てくるのか注目です。
このレースに限っては、馬券などどうでもよし おそらく 単勝「オジュウチョウサン」を記念で買う人が多いと思います。
障害レースファンとしては、絶対に見逃してはいけないレースです。
普段、障害レースなんて・・・ と思う人もぜひみてほしい
そして、全馬無事に障害を越えた馬たちに拍手をしよう
石神Jとオジュウチョウサン
引退】オジュウチョウサンは「人を感動させる馬」石神深一ジョッキーが共に歩んだ7年間を振り返る《中山大障害2022直前インタビュー》
傑出したジャンパーと障害ジョッキーの話が暖かい。
規格外れのオジュウチョウサンって 普段はこういう馬なんだ というところがわかって面白い