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週刊 日本のニュースにあまり出てこないニュース

【週間 2026年10月 第4週】世界は日本をどう報じたか|火星探査・高市政権1年・円高を海外メディアで読む(2026年10月24日 速報)

🌏 世界が見た日本 | 週間 2026年10月 第4週

2026年10月24日 速報:海外メディアが報じた日本

対象期間:2026年10月18日(日)〜10月23日(金)|米国・欧州・中東・アジア

🔵 2026年10月24日 速報。日曜日(10月18日)から金曜日(10月23日)までの1週間に、海外のメディアが日本をどう取りあげたかをまとめました。日本の報道機関の記事は対象から外し、米国・欧州・中東・アジアの報道だけを地域別に紹介しています。「同じ出来事でも、国によってこんなに見え方が違うのか」という視点で読んでいただければうれしいです。

🔵 信頼度ラベルの見方:🟢=複数ソースで確認済み/🟡=単一ソースまたは当事者の公式主張/🔵=編集部による分析・解説。各段落の冒頭に付けています。

🔵 日付は原則として現地報道の日付で、時刻が分かるものは(JST)で日本時間を併記しています。

今週のまとめ:海外が注目した日本(週間 2026年10月 第4週)

🔵 今週、地域を問わず最も広く報じられたのは、日本の探査機が火星の衛星フォボスへ向けて打ち上げられたニュースでした。続いて、高市政権の発足1年、円相場と株価、日米共同統合演習「キーン・ソード」と超大型台風、靖国神社への供物をめぐる近隣国の反応が目立ちました。

地域 主なメディア 取りあげた日本の話題 論調の傾向
米国 AP通信、ブルームバーグ、CNBC、US News(ロイター配信)、星条旗新聞 火星衛星探査、政権1年、輸出統計、円の「安全資産」化、日米演習と台風 市場・同盟・科学技術が中心。比較的淡々
欧州 ユーロニュース、AFP通信、ITV(英)、アジェンツィア・ノーヴァ(伊)、タス通信(露) 火星衛星探査(欧州の貢献)、政権1年の評価、北方領土 協力の成果を強調。財政リスクにも言及
中東 アルジャジーラ、クウェート・タイムズ(AFP配信)、ハリージ・タイムズ(UAE) 火星衛星探査、台風の接近 事実中心。日本単独の論評は少なめ
アジア 環球時報、新華社・人民網、サウスチャイナ・モーニング・ポスト、中国日報(香港)、ビジネス・レコーダー(パキスタン)、ザ・スター(マレーシア)、ベトナム・ニュース 政権1年への批判、演習の追跡、靖国、株価・貿易 中国国営系は批判的。その他は経済・事実中心

米国メディア:科学・マーケット・同盟の「3つのレンズ」

🟢 火星の衛星から砂を持ち帰る世界初の挑戦(AP通信、10月18日)。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の火星衛星探査計画「MMX」(エム・エム・エックス)を打ち上げ前に紹介しました。計画責任者の川勝康弘氏が火星の衛星を「太陽系で最も重要な未踏峰」と表現した言葉を引用し、2027年8月ごろに火星へ到着、約3年かけて観測し、2031年に地球へ戻る予定だと伝えています。少なくとも10グラムの試料採取を目指します。打ち上げは10月20日午前4時41分(JST)、H3ロケットで行われ、ロイター通信やAFP通信も成功を報じました。

🟡 高市首相、就任1年(ブルームバーグ、10月20日)。アジア特集「ビッグ・テイク・アジア」で、10月21日に就任1年を迎える高市早苗首相を取りあげました。記事本文は有料のため、編集部では見出しまでしか確認できていません。

🟢 9月の輸出は予想を大きく下回る(CNBC、10月21日)。CNBCは「大幅な予想外れ」と報じました。ロイター通信の配信によると、9月の輸出は前年同月比16.7%増で13か月連続のプラスでしたが、市場予想の20.1%には届きませんでした。輸入は18.9%増、貿易収支は5366億円の赤字です。国・地域別では、対米輸出が22.9%増、対中輸出が8.6%増でした。

🟢 「円」が安全資産として買われる(US News〈ロイター配信〉10月22日/ブルームバーグ10月23日)。米国のハイテク株、特に人工知能(エーアイ)関連株が売られたことで、円が「逃避先」として買われ、約1か月ぶりの高値をつけたと報じました。10月23日(JST)に発表された9月の全国消費者物価指数(シーピーアイ)は、生鮮食品を除く総合が2.1%、生鮮食品とエネルギーを除く総合が2.5%と、10か月ぶりの高い伸びでした(エフエックス・ストリート、10月23日14:09 JST)。ロイター通信が10月21日8:13(JST)に配信した調査では、エコノミスト78人のうち54人が「日銀は10月は据え置き、12月に利上げ」と予想しています。

🟢 日米大規模演習と「今年最強」の台風(星条旗新聞、10月21日)。日米共同統合演習「キーン・ソード」(10月19日〜29日)には日米と友好7か国から約5万6000人が参加しています。一方で、今年最強とされる超大型台風「チャンピー」が南西諸島に近づいており、司令部は毎日内容を調整しているとのことです。海上自衛隊の護衛艦による石垣島と与那国島への寄港は中止されました。

🔵 解説:米国メディアでは、日本は「市場(円・金利・半導体)」「同盟(演習・防衛)」「科学技術」の3つの視点で語られることが多い週でした。国内政治は、主に市場や同盟にどう影響するかという観点で触れられています。

欧州メディア:「共同ミッション」としての火星探査と、政権1年の冷静な点検

🟢 欧州の貢献を前面に(ユーロニュース、10月20日)。火星衛星探査について、フランスとドイツが共同開発した探査車(ローバー)「イデフィックス」がフォボスの表面を約100日間調べることを紹介しました。拠出額はフランス宇宙機関が約6000万ユーロ、ドイツ宇宙機関が約4900万ユーロ、欧州宇宙機関(ESA)が約1500万ユーロで、計画全体の費用は約5億7800万ドルと伝えています。英国のITVも10月18日にAP通信の解説記事を掲載しました。

🟢 米中との「試料回収レース」(AFP通信、10月20日)。AFPは、米航空宇宙局(NASA)のニッキー・フォックス氏の「何世代にもわたる、パラダイム(考え方の枠組み)を変える科学をもたらす」という言葉を引用しました。あわせて、米国の火星試料回収計画が事実上中止されたことや、中国の「天問3号」が2028年ごろに打ち上げ予定で、2031年にも試料を持ち帰る可能性があることを紹介し、日本との競争という構図で描いています。

🟡 「激動の12か月」(アジェンツィア・ノーヴァ〈イタリア〉、10月21日)。政権1年の通信簿として、17分野で2040年までに官民370兆円超の投資を呼び込む成長戦略や、来年4月から2年間、食料品の消費税を8%から1%に下げる計画(年間約5兆円、財源は未確定)を紹介しました。長期金利が2%未満から約3%に上がったことや、円が7月に1ドル=164円近くまで下がり、介入後に158円前後へ戻したことにも触れています。また、英国のトラス政権(減税策で金融市場が混乱した例)と比べる声と、成長への期待の表れとみる声の両方を伝えています。

🟡 ロシアは北方領土で日本の発言を報道(タス通信〈ロシア〉、10月19日)。木原稔官房長官が、日ソ共同宣言から70年に関連して「ロシアとの対話は続けるが、北方四島に関する立場は変わらない」と述べたことを伝えました。ロシア側の表現は「南クリル諸島」です。背景として、ロシアが10月13日に日本人記者をスパイ容疑で拘束しており(アルジャジーラなどが報道)、両国関係の冷え込みが続いています。

🔵 解説:欧州メディアは、日本を「一緒に宇宙を探る仲間」として前向きに描く一方、財政と金利については英国の経験を重ねて冷静に見ている印象です。ロシアの報道は、日本政府の発言を自国の立場から伝える形がはっきりしています。

中東メディア:事実中心の報道。背景には「ホルムズ海峡」

🟢 アルジャジーラ(カタール)、10月20日。「日本、火星の衛星から試料を持ち帰る歴史的ミッションを開始」という動画ニュースを配信しました。クウェート・タイムズもAFP通信の記事を掲載し、JAXAの女性研究者の「この日を夢見ていたので、本当にうれしい」という言葉を紹介しています。

🟢 台風への警戒(ハリージ・タイムズ〈UAE〉、10月21日16:54 JST)。超大型台風「チャンピー」は台湾への直撃を避けたものの、週末にかけて沖縄など日本の南の島々に大雨や高波をもたらすおそれがあると伝え、旅行者に最新情報の確認を呼びかけました。ブラジルの英字メディア、リオ・タイムズによると、10月22日〜25日の国内線は100便以上が欠航し、1万1000人以上に影響が出ています。

🔵 イラン・イスラエル・イエメンについて:今回調べた範囲では、これらの国の主要メディアで日本を主題にした目立った記事は見つかりませんでした。ただ、イスラエルのタイムズ・オブ・イスラエル(10月22日)は、イランがホルムズ海峡の支配を主張して船舶への攻撃を続けていること、米国が護衛と封鎖を強めていることを詳しく報じています。日本の名前は出てきませんが、原油の多くを中東に頼る日本にとっては、エネルギー価格や物価に直接かかわる動きです。

アジアメディア:中国は厳しく、東南・南アジアは経済中心

🟡 「支持率バブルははじける」(環球時報〈中国〉、10月20日)。上海外国語大学日本研究センターの廉徳瑰(れん・とくかい)主任による論評です。物価高が続き、消費減税も実現していないこと、台湾をめぐる発言で日中関係が悪化したこと、防衛力強化の方向性などを批判し、支持率は42%で就任以来最低だとしています。中国の国営系メディアの論評記事であり、数字の出典は記事中では明らかにされていません。

🟡 「日本のメディアも疑問視」(新華社・人民網〈中国〉、10月22日)。日本の新聞各紙の社説(東京新聞、朝日新聞、毎日新聞、しんぶん赤旗)を引用し、「日本国内でも軍事化や政権運営に疑問の声が出ている」と伝えました。日本の報道のうち政権に批判的な論調を選んで紹介する手法は、中国の国営メディアがよく使うものです。

🟢 中国軍が日米演習を追跡(サウスチャイナ・モーニング・ポスト〈香港〉、10月20日21:00 JST)。日本の統合幕僚監部の発表として、中国軍の無人機(ドローン)2機と情報収集機1機が南西諸島の間を通過し、自衛隊が戦闘機を緊急発進(スクランブル)させたと報じました。演習の参加者は自衛隊約4万5000人、米軍約1万2000人で、台湾有事を想定した内容だと分析しています。

🟢 靖国神社への供物に韓国が「遺憾」(中国日報〈香港〉/新華社配信、10月18日15:38 JST)。高市首相が秋季例大祭に「真榊(まさかき)」を奉納したことについて、韓国外交部が「深い失望と遺憾」を表明したと伝えました。この声明は韓国紙コリア・タイムズも10月17日に報じています。閣僚では城内実経済財政担当相が参拝しました。

🟢 ハイテク株安が東京市場にも(ビジネス・レコーダー〈パキスタン〉/ロイター配信、10月23日15:33 JST)。米国のハイテク株安を受けて、日経平均株価は取引開始直後に1.71%下がり、6万1832円となりました。半導体関連のSUMCO(−8.95%)やディスコ(−7.59%)が下げた一方、イオンやキッコーマンなど生活に身近な銘柄は値上がりしています。マレーシアのザ・スター(10月21日)は輸出統計を、ベトナム・ニュース(10月20日)は火星探査機の打ち上げ成功を報じました。

🔵 インド・パキスタン・バングラデシュについて:今回の範囲では、インドの主要メディアで日本を主題にした目立った記事は見つかりませんでした。バングラデシュのダッカ・トリビューン(10月6日)は、タリク・ラーマン首相が10月26日〜29日に来日し、労働者の受け入れに関する覚書(エムオーユー)への署名が検討されていると予告しています。来週、南アジアで日本関連の報道が増えそうです。

編集部の解説:同じ「支持率」でも、見せ方で印象が変わる

🔵 今週は「高市政権の支持率」について、海外メディアが引用する数字にばらつきがありました。どの調査を選ぶかで記事の印象は大きく変わります。下の表は、海外メディアが引用した数字を並べたものです。

引用した海外メディア 元の調査(調査時期) 支持率 記事の見出し・論調
リオ・タイムズ(ブラジル) 共同通信(10月17〜18日) 49.1% 「支持率の低下が日米同盟を試す」
リオ・タイムズ(ブラジル) NHK(10月) 51% 就任以来最低と紹介
アジェンツィア・ノーヴァ(イタリア) 日本経済新聞(9月) 60%超 「激動の12か月」と中立的に評価
環球時報(中国) 出典の記載なし 42% 「支持率バブルははじける」

🔵 数字そのものはどれも間違いではないかもしれません。ただ、「いつの調査か」「どの機関の調査か」によって、同じ政権が「まだ過半数」に見えることもあれば、「急落中」に見えることもあります。国内メディアに不安を感じる方にとって、海外報道は別の視点を得られる貴重な情報源です。同時に、海外メディアにもそれぞれの国の立場や読者の関心があります。複数の国の報道を並べて読むのが、いちばん確実な方法だと編集部は考えています。

🔵 一方で、火星衛星探査は、米国・欧州・中東・アジアのどの地域でも前向きに報じられました。政治や外交では評価が分かれても、科学技術の分野では日本への信頼がはっきり表れた1週間だったと言えそうです。

来週の注目ポイント

日付(JST) 出来事 注目される理由
10月24日〜25日 台風「チャンピー」が南西諸島に接近 交通への影響、演習の予定変更
10月26日〜29日 バングラデシュ首相が来日 労働者受け入れの覚書が結ばれるか
10月29日まで 日米共同統合演習「キーン・ソード」 中国軍の動きと、中国側の報道
10月29日〜30日 日銀の金融政策決定会合 円相場と、海外市場の受け止め方
11月3日 米国の中間選挙 対イラン政策や日米関係への影響

参考にした海外報道(出典)

🔵 本記事は海外報道をもとに編集部がまとめたものです。有料記事など、本文を確認できなかったものはその旨を記しています。内容の最終確認は、各リンク先の原文でお願いします。

  • この記事を書いた人

はぼぞう

旅と砂漠と写真と女性を愛する60歳ちょっと過ぎたの「元金融系システム屋」です。 現在は、社内SEのアルバイト件システム構築やってます。 シンガー 森口博子とアーティスト 中村中の大ファン

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