メキシコとのお別れの時間が来た。
出国審査はあっさりとしたものであった。 入国審査でもらった用紙を渡して終了
出国審査の入り口で宮下さんとお別れの挨拶をする。
「宮下さん メキシコ 楽しかったです。」
本当は 「ペルーペルーって言ってごめんなさい」と言うつもりでしたがいい忘れてしまった。
宮下さんは一人ずつ握手をしている。
「みなさん メキシコのことをもっともっと宣伝して下さいね」
「宮下さんて本当にメキシコをあいしているんだなぁ」
とあらためて実感する。
出国審査と言っても駅の改札口と同じような造りである。改札口?の向こうは
免税店が並んでいた。 免税店のほとんどが酒屋であるという不思議な空間が
続く 売っているものは「テキーラ テキーラ テキーラ」と絶叫したくなる
ぐらいテキーラの瓶が並んでいる。 テキーラ好きな人なら
「飛行機乗り遅れても買い続けてやるぅ」
と騒ぐかも知れない。
私たちもテキーラを2本購入! 流石に2本のテキーラは重かった。
なんとか免税店でお土産を購入
店を出て ふと さっき出てきた出国審査の方を見る。
「宮下さんが手を振っているよ」
遠くから手を振る宮下さんを確認。
「ありがとう 宮下さんのお陰で楽しい旅になりました」
待合室に去ってゆく私たちが見えなくなるまで送ってくれた宮下さんに感動
メキシコからロスアンゼルスに そしてロスアンゼルス空港のトランジット
ルームで日本行きの便を待つ。
この待合室はメキシコに向かうときに使用した場所と同じであった。
美人添乗員 藤野さんが手書きの旅日記を配付 その小冊子の最終ページに宮下さんのメッセージが
「メキシコの事日本の皆さんに宣伝して下さい!
agui tienen su casa (ここに皆さんの家がありますよ)Gracias Hasta luego」
「グラシアス 宮下さん グラシアス 藤野さん そして グラシアス・メキシコ」
薄暗いトランジットルームで旅の終わりを感じた。
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【グラシアス・メキシコ】 エピローグ
ロスアンゼルスから日本に向かうJALの機内雑誌を見ていたところ偶然にもマヤ文明の旅行記が書かれてあった。 チェチェンイッツア、パレンケ、ウシュマル などなど我々が旅をしてきた 遺跡群の記事が書かれてあ ...
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※この旅行記は、1997年に書かれたものです。
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